鑛物趣味の博物館館長の鉱物日記
 館長の「石漬け」の日々をご紹介して参ります。鉱物採集に行ったこと、ミネラルショーや即売会に行ったこと、同好会の例会に参加したこと、館長の一生の財産である石友の皆さんとの交流、普段の生活での何気ない鉱物との出会い、そして石にまつわるニュース的なことを書き綴って参ります。
館長について・・・幼少の頃(小学校低学年)より石集めを始め、鉱物趣味歴約60年超。日本産鉱物標本の収集と鉱物趣味史・大阪府産鉱物研究がライフワーク。「夢」は鉱物博物館。現在、(公財)益富地学会館運営委員、岸和田市立きしわだ自然資料館専門員、日本鉱物科学会・大阪石友会・福岡石の会・鉱物同志会・地質学史懇話会・奈良鉱物研究会・吹田地学会、石川県鉱物同好会、宝恍n学会(事務局)など石に関するいろんなジャンルの所に顔を出しています。
詳しくはプロフィールのページへ。
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2024年12月22日(日)
リアル鉱物趣味の博物館だより 久々のお客様

 久々に鉱物趣味の博物館にゲストをお招きした。若手鉱物趣味家のHkさんだ。ひょっとしたら当館では最年少のゲストかもしれない。
館長とは40年近くの年齢差があるが、日本産鉱物に対する知識や想いは館長の周りではピカイチであろう。
このような世代の若手の人材がこれからの鉱物趣味を支えていくんだろうな。活躍に期待大である。
これで今年の鉱物趣味の博物館の公式イベントは終了。

2024年12月17日(火)
新年の石のイベント紹介

 鉱物趣味の1年の始まりは益富地学会館の新春交流会で幕を開けていたのだが、来年は新年早々の1月3日から石のイベントが始まる。その名も「2025新春 TRAVEL-GEMS and MINERALS in大阪」だ。「トラジェム」というそうだ。
また新年の楽しみが増えた。こりゃ行かなあかんなぁ。
因みにもう一つは来年3月の開催だが、これは館長が相棒のTyさんと出展する恒例の京セラドーム大阪の石おもしろ会だ。
ちょっと早いがこちらもよろしく。

2024年12月13日(金)
今年の締めくくりは池袋ショー

  いよいよ今年の館長の鉱物ライフのラストを飾る(多分・・・)のが東京ミネラルショー、即ち、池袋ショーだ。
 館長はオープン直前に会場へ到着したが、ウィークデーというのにこの凄い人出は何?
昨年より更に行列が伸びている。
最後尾近くで待っていたら、なんと滋賀県のコレクターTさんとバッタリ。Tさんも熱心だね。
 定刻になり会場へ入場後、早速、国産鉱物を置いているテーブルへ向かう。
益富地学会館、もう50年を越える長いお付き合いである老舗の大江理工社さん、鉱山モノのラインナップがすごいコムロさん、個人的に付き合いの長いタケダ鉱物標本さんなどを回る。
今回、目についた国産標本は山梨県黒平のトパーズ美晶、お値段も良かったが、これは良いものだった。それと足尾の紫水晶のトッコも淡色ではあったが実に美しかった。
結局、石に浸るだけで、特に買い物も無く、館長の池袋ショーは終わった。
やはり、この歳での0泊3日の弾丸ツアーは堪えるね。来年はちょっと考えよう。

2024年12月7日(土)
ここが石の一丁目一番地

 京都へ向かう途中で寄り道。大阪天満橋のOMMビルで「第3回ミネラルキャピタルin大阪」が今日明日開催される。短時間ではあるが、ちょっと石に浸ることとした。
会場は2会場に分かれており、業者さんは40数社にのぼる。
前回の会場よりかなり広くなって動きやすく、見やすくなった。
それにしても相変わらず「ふしぎ石研究室」さんの人気は凄いな。黒山の人だかりで、残念ながら鑑賞できず。今回の目的は綺麗な石に浸ることだが、もう一つ、公民館のワークショップのネタ探しもある。会場で顔なじみの万華鏡作家のMさんから良いアドバイスを頂いた。感謝。
時間に追われながら、足早に会場を後にして、京都の益富地学会館へ向かう。

2024年11月30日(土)
第二回「地学さんぽin宝塚」 開催

 5年ぶりに「地学さんぽ」を開催した。今回の企画のスタートは凡そ2年前であった。
勿論、2年間こればっかりやっていたわけではないが、とにかく手間ひまのかかる企画だった。
前回は20人の大人数だったので、行列が伸びてしまって思い通りにはいかなかった。
それもあって今回は少人数の10名に絞った。「宝塚八景」という明治時代からの宝塚の名所のうち、「丁字が滝」や「見返り岩」という大岩(だいぶ小さくなったようだが)、武庫川での岩石観察、たいへん珍しい間欠泉を回るコースであった。昔の絵葉書などと見比べながら、古き佳き時代に一時、タイムスリップしてもらった。
 今回の案内人は館長と宝塚の歴史に詳しいTkさん、宝石サロンの相棒である地質学者のKmさん、そして電子工作の相棒であるThさん、FM宝塚のSさんなど多くの方々にサポートを頂いた。
また、応募状況は10名の募集に対して2倍以上の応募があって、多くの方々のご希望に沿えず申し訳なかった。

2024年11月16日(土)
今年も「大阪自然史フェスティバル」へ

 本日は秋恒例の大阪自然史フェスティバルに参加した。場所は大阪市立自然史博物館。
フェスティバルは関西の様々な自然愛好団体や保護団体が日ごろの活動の成果を披露するもので、120以上の団体が参加する大規模な催しだ。出展の団体も多岐にわたっており、たいへん興味深い。また展示内容も実物展示あり、パネル展示あり、ワークショップと多彩な内容で十分楽しめた。
 館長は例年、大阪石友会のスタッフとして参加していたが、今回は石友会が諸般の事情で出展を見送った為、館長にとっては今年はちょっと寂しい自然史フェスティバルであった。
地学系の団体も化石の近畿地学会さんと地質の地学団体研究会さんだけであった。
また、この日は大阪の難波で第二回の「ミネラルフェスタイン大阪」も開催されており、短時間であったが、そちらも訪れた。

2024年10月20日(日)
「四季の宝石サロン・秋」開催

 本日は「四季の宝石サロン・秋」を開催した。今回は2回目で秋の宝石(前回は春の宝石)を開催した。秋は月でいえば、9月、10月、11月だ。9月の誕生石といえば「サファイア」、10月はオパール、11月はトパーズである。これらの宝石を鑑賞しながら、英国宝石学会鑑定士(FGA)のKmさんと館長が話題提供者としていろいろな宝石に纏わるお話を参加者の方々と楽しんだ。勿論、今回も「四季の宝石」セットが付いてくる豪華版だ。そして今回は秋の宝石・サファイアに因んで、かつて研磨材として採掘された奈良県二上山周辺の金剛砂(鉄礬柘榴石など)からサファイアを探すワークショップ付きだ。皆さんには楽しんで頂けたようだ。来年には夏編を開催予定。乞うご期待!

2024年10月16日(水)
石ふしぎ大発見展 京都ミネラルショー

 12日から三日間開催された石ふしぎ大発見展・京都ミネラルショーは無事終了。
館長が担当した益富コーナーでは今回は委託標本が多く、多彩な標本が並んだ。
特に初日の午前中はたいへんな人だかりで館長等3人の高齢者スタッフでてんやわんやだった。沢山の標本をご提供頂いた出品者の方々、標本をお買い求め頂いた皆さんに感謝。
因みに今回の一番人気はやはり「桜石」であった。かなりの数があったが、早々に完売。
館長の買い物はブラジル産のインペリアルトパーズ。20日に開催の「四季の宝石サロン・秋」に使用の予定。

2024年10月15日(火)
四季の宝石サロン・秋 おかげさまで満席となりました。

 四季の宝石サロン・秋の申込が6日より始まりましたがお陰様で満席となりました。
多数のご応募有難うございました。

2024年10月5日(金
「トライやるウィーク」で天然石の万華鏡づくり

 兵庫県では公立中学の2年生を対象に、「トライやるウィーク」という校外学習がある。
これは中学2年生が市内のお店や各種施設、事業所、学校、企業などで職業体験を行うもので、館長の勤務する市立公民館でも3年ほど前から受け入れている。
 今回は近隣の中学から3名の生徒が公民館に来てくれた。公民館は貸館業務が主体なので、職業体験よりはむしろ、公民館をご利用頂いている各グループさんの活動を見学したり体験することや館の保全業務の体験に重きを置いている。今回も陶芸のグループさんやHUGCAFEの皆さんに貴重な体験をさせて頂き、たいへんお世話になった。感謝!感謝!
 そして、今回は特別講座として、館長による「天然石の万華鏡づくり」のワークショップを行った。
万華鏡に誕生石や好きな石を入れて楽しんでもらった。みんな「キレイ!」の連発で満足してくれたようだ。
彼らの良い思い出になれば嬉しい。

2024年10月5日(金
四季の宝石サロン・秋 明日10月6日(日)から申込開始です

 四季の宝石サロン・秋の申込が明日10月6日(日)の午前10時から電話申し込み開始です。
聴くもよし語るもよし、宝石&鉱物漬けの90分をお楽しみ下さい。尚、皆さん方かよくお寄せ頂くご質問にQ&Aでお答えします。
Q:宝塚市民以外も参加できますか?
A:勿論OKどころか大歓迎です。北海道から九州沖縄まで全国津々浦々からのご参加をお待ちしています。
Q:教材の宝石セットはもらえるのですか?
A:勿論です。これを機に鉱物や宝石のコレクションを始めるのも良いかも。館長厳選の天然石です。
Q:初心者ですが
A:初心者大歓迎です。・・・といいますか、鉱物を楽しむセミナーですので、あまり難しいことは喋りません。

Q:年齢など参加資格はありますか?

A:石が好きな方であればお住まいの地域や老若男女、子供さんからシニアの方までOKです。
但し、小学生以下のお子さんは保護者同伴をお願いします。

皆さんのご応募をお待ちしています!
「四季の宝石サロン・秋」はこちらからどうぞ

2024年10月1日(水)
本日は5年ぶり、「第2回地学さんぽin宝塚」の下見

 早いもので、もう10月。朝晩、かなり過ごしやすくなった。まだ、残暑や台風の懸念はあるものの、これから11月にかけて、フィールドワークに最適の季節である。
 さて、思い起こせば、館長の公民館での事業第一号が「第1回地学さんぽin宝怐vであった。
第1回をやったあと、5年間の空白が続いている。そこで、一念発起、5年ぶりに「第2回の地学さんぽin宝怐vを行うこととなった。
まだ、企画から準備段階であるが、11月下旬に開催することとした。
詳細はこの日記や宝塚市立公民館HP、宝塚市立公民館や図書館、近隣博物館に設置するので、ご覧頂きたい。
 そして、本日はその下見で宝塚市内某所へ来た。館長と一緒にナビゲーターを務めて頂く、宝塚の郷土史に詳しいTkさんに同行頂いた。
館長が初めて見る場所もあり、下見といいながら大いに楽しませてもらった。皆さんの期待を裏切らないように、面白い「[地学さんぽ」にしたいと思う。
請うご期待!尚、情報のリリースは10月中旬の予定です。今しばらく、お待ちを・・・

2024年9月24日(月・
今日は何の日?日本の「国石」が制定された日です。

 2016年(平成28年)の9月24日、日本鉱物科学会により日本の「国石」(こくせき)が制定された。
国石選定の段階で、他の候補として、花こう岩、輝安鉱、自然金、水晶、ひすいがエントリーされ、最終的に「ひすい」が選ばれた。まぁ、他にも候補としてトパーズなんか入るべきだと思うし、水晶も「日本式双晶」でいいかと思う。「ひすい」は、妥当な決定だと思うが、館長はちょっと考えが違う。
個人的には「紅簾片岩」「紅簾石」を押している。
 理由として、まず、美しい。磨いたら綺麗だろう。そして外国では産出が少ないらしいが本邦では比較的多く産する。四国山地や長瀞など三波川変成帯では今でも観察できる“現役の”石だ。
一方、村松型マンガン鉱床を形成するという別の顔もある。そしてなんといっても「沈み込み帯」に特徴的な岩石で地質的な意義が深い。候補としても資格はあると思うが・・・。

2024年9月21日(土)
 
・鉱物情報 創刊50周年
 「鉱物情報」がめでたく創刊50周年を迎えた。館長にも50周年記念会の案内状を頂いた.。
館長も参加を予定し、休暇も取っていたが、持病の腰痛がなかなか治らず、また、他に外せない用事が複数出来て、止む無く出席を見送った。
鉱物同好の皆さんにもお会いしたかったが・・・残念!
 鉱物情報が創刊した当時(現在72歳の館長がまだ弱冠22歳の大学生!の頃)と鉱物趣味を取り巻く環境は激変し、このような情報誌を維持するのはたいへんなご苦労かと思うが、75周年、100周年と頑張って頂きたい。
 創刊当時から櫻井欽一先生が寄稿されていた「幻の鉱物/・幻の産地」は本当に面白かった。そこには少年時代の櫻井先生がリアルに会われた、高壮吉先生や若林弥一郎先生、福地信世先生、粟津秀幸先生、岩本庄太郎氏、そして長島乙吉翁(当時は青年であったろう)等、豪華なメンバーが登場する。
 また、Isさんが書かれていた河津鉱山の新産鉱物情報は、河津鉱山が好きであった館長はワクワクして読んだものだった。
館長が高校生当時に採集したものを取り上げて頂いたことは心底嬉しかった。これはいずれ書こう。

2024年9月17日(火)
館長、「鉱物カフェ」へ

 本日は兵庫県伊丹の鉱物&カフェ「Mineral Muru」さんへおじゃました。
石とカフェのコラボは昔、神戸にあった化石喫茶以来だな。懐かしい・・・
 おじゃましてみると、館長の苦手なスピリチュアル系の石は殆ど無く、嬉しい純鉱物系であった。博物館みたいだ。ここがカフェとは・・・
まさに鉱物のギャラリーの中にカフェがあるという感じだ。ミュージアムカフェやね。
色々な綺麗な鉱物に浸ってたいへん居心地がよく、ちょっと長居してしまった。
それと本日のお楽しみはカフェの人気メニュー「伊丹バーガー」である。伊丹産のレモンを使ったご当地グルメである。これは美味しかった。(下の写真)
伊丹へお越しの節は、ぜひMineral muruさんへ。
阪急伊丹線稲野駅下車、東口スグです。
MineralMuruさんについてはこちらからどうぞ。

2024年9月13日(金)
  【イベント情報】「四季の宝石サロン・秋」開催します

 「四季の宝石サロン・秋」を10月20日(日)に宝塚市立西公民館にて開催します。
4月に開催しました春編に続いて、秋編です。
今回も地質の専門家であり、英国宝石学協会FGAの貴治康夫先生と鉱物コレクターの館長で、一味も二味も違う宝石のお話を展開します。
実物標本もご覧いただける貴重な時間です。
宝石サロンの詳しい内容やチラシは以下のリンクからご覧下さい。お楽しみに。
「四季の宝石サロン・秋」はこちらからどうぞ
 今回は
「季節の宝石セット」(写真)のプレゼントと秋の宝石に因んだワークショップがセットです。
どんな宝石やお話が飛び出すか!聴くもよし語るもよし、ご参加をお待ちしております。
申し込みはお電話にて先着順です。定員10名の小規模なサロンですので、お早目にお申込み下さい。
宝塚市や兵庫県以外の方々も大歓迎です。全国津々浦々からのご参加をお待ちしております。

2024年9月13日(金)
【イベント情報】
石ふしぎ大発見展・京都ショー
 まだ、真夏のような暑さですが、秋恒例の「石ふしぎ大発見展京都ミネラルショー」が10月12日(土)より三日間、京都の「みやこめっせ」で開催されます。
今回も館長は益富地学会館のスタッフでお手伝いしています。
かなり会場が大忙しで(特に初日)、お声がけいただいても、ご挨拶だけでなかなか石談できず、いつも失礼のしっぱなしで申し訳ありません。
石談は上記の
「四季の宝石サロン」で対応させて頂きます。ぜひご参加下さい。
石ふしぎ大発見展のHPはこちらからどうぞ。

2024年9月1日(日
石に浸りに三宮へ・・・神戸ミネラルマルシェ
 久々に神戸三宮に来た。今回の台風10号で、準備してきたイベントが中止になったり、久々のヨメとのバス旅行をキャンセルせざるを得なくなったりで、踏んだり蹴ったりだ。
とにかく今年はうまく行かないことだらけ。正月のお御籤は「大吉」だったのに・・・。
気を取り直して、下半期、頑張ろう。今日は石にいっぱい浸るぞ。
 三宮から徒歩10分程で神戸ミネラルマルシェの会場のサンボーホールに到着。
なかなか賑わっている。やはり館長とは「趣味の業界」が違うのか、知り合いは業者さん数名以外殆ど会わない。
会場の出品物は多くが外国産の石だが1社だけ日本産鉱物メインの業者さんが居た。
これは貴重だ。石を拝見していると、その中で漆塗り立派な木箱に入った阿仁鉱山産の黄銅鉱と方鉛鉱の群晶(コンパクトだがなかなかの良品)があった。(下の写真)旧家?に伝わっていたものらしい。
その中に紙片が入っており、明治23年と書かれていた。明治23年は西暦1890年なので130年程前の標本という事になる。まさにアンティーク標本だ。まだまだ世の中にはこのような石が眠っているんだなぁ。
館長は公民館の講座で使うウォーターメロンのトルマリンを買ったが、結構良心的な値段であった。

2024年8月24日(土)
猪飼コレクション見学 半田市立博物館
 名古屋で一泊して、本日は名古屋ミネラルショーの前に半田市立博物館(愛知県)へ向かう。記憶にある範囲で、初めて「名鉄」に乗った。
約1時間かけて成岩駅に到着。「成岩」を「ならわ」と読むのを知った。これは難読地名やな。
博物館では「全国鉱物採集の旅」というタイトルで半田市出身の著名鉱物コレクター、猪飼一夫さんのコレクション展示が行われているのだ。
約17,000点の膨大なコレクションの内、200点を展示されている。標本のみならず、産地や採集風景の写真、フィールドノートなど貴重な資料も展示されている。
コレクションは都道府県別展示されていて、大阪府産としては大阪石やドーソン石、千早鉱山の辰砂が展示されていた。全体的にマニア好みの標本が多く、良い目の保養をさせてもらった。博物館で目の保養をした後、一旦、ミネラルショーの会場に戻り、最後の出品物チェックや皆さんに挨拶を済ませ、関西へ戻った。次はいよいよ10月の京都ショーだ。

2024年8月23日(金)
名古屋ショーへ
 まだ腰痛が収まっていないが、本日は名古屋へ向かう。目的は名古屋ミネラルショーだ。今年でなんと46回を数える。新宿、池袋、京都、大阪のショーよりも歴史は長い。館長は一桁の回数の頃より参加しているが、当時は会議室のような所でやっていた。今年も出品者は地元の他、関西、関東、更には札幌や九州からも出品されている。
今回も残念ながら石の成果には乏しかったが、全国の石友に会えたので目的は達した。
但し、某コレクションの放出品でピカピカの神岡の閃亜鉛鉱にはちょっと迷った。買えない金額ではないが、(標本箱には入らない程度の)ちょっと大きめであった。ダウンサイジングを進めているので、パスした。館長としては苦渋の決断であった。

2024年8月18日(日
【情報】九州大学総合研究博物館×NHK「バックヤード探検隊」
 地質学関係の方からこのような情報を頂いた。番組HPによると以下の通り。
NHK福岡放送局では、「バックヤード探検隊」を9月7日(土)から16日(月・祝)に、NHK福岡放送局で開催します。NHKの番組「ザ・バックヤード」で紹介した九州大学総合研究博物館のバックヤードに眠る収蔵品をはじめ、145万点の膨大な収蔵品の中から、動物、昆虫、植物学や考古学など各分野の教授陣が厳選した収蔵品を展示。番組映像とともに選りすぐりの収蔵品のルーツを解き明かしながら、ファミリーで楽しめるクイズラリー、九州大学教授陣による特別講座も行います。入場は自由・無料です。ぜひご来場ください。
・・・とのこと。詳細は以下の西日本新聞のHPからどうぞ。
九州大学総合研究博物館×NHK 「バックヤード探検隊」 |【西日本新聞me】
高標本、出るのかな?館長も行ってみたいが、ちょっと無理やね。

2024年8月17日(土)
【イベント情報】ゆめ・まち 
大人の社会科見学in宝
 8月31日(土)宝怩ナ上記のイベントが開催されます。この催しは阪急阪神ホールディングスと宝塚市の共催によるもので、館長も少しお手伝いします。そのチラシによると・・・
 「
こどもの頃の社会科見学で感じたワクワク感はそのままに、大人になった自分の視点から見る「まち」の魅力や課題を考えることで、「まち」をもっと好きになるプログラムです。
との事。
 館長は第1回の「自然にふれる」で武庫川がっこうの田村博美先生のお手伝いで登場します。
武庫川でみられる岩石について説明します。詳細は以下のリンクからどうぞ。
ゆめ・まち 大人の社会科見学in宝 2024
ぜひご参加下さい。

2024年8月12日(月・
きしわだ自然資料館で「百円鉱山」
 きしわだ自然資料館の人気イベント、「百円鉱山」が開催された。
前回に引き続き、今回も館長はサポート役で参加。百円鉱山はKhさんの企画で、100円から数百円という安価な金額で、誕生石や鉱物、化石など多種多様な石が買えるイベントだ。
 館長はその石の説明役である。10時から午後2時までの4時間あまりのイベントであったが76名のお客様が来場された。
実は館長は腰を痛めて、直前まで参加するかどうか判断がつかない状況であった。しかし、参加すると不思議なことに痛みが嘘のように消えた。これもストーンパワーかな。

2024年8月10日(土)
本日は他館行事のお手伝い

 宝塚市立東公民館で開催されたワークショップ「石ころ標本づくり」の応援を行った。
講師は元兵庫県立人と自然の博物館に居られたFh先生である。
Fh先生とは過去二回ほどお会いしたことがある。
さて、このイベントは小学生対象で、身近なところで各自が3個ほどの石を拾ってくる。
その石を鑑定して、Fh先生が用意された兵庫県産の5種類と合わせて8種の標本を作るのだ。館長は専ら、子供たちが拾ってきた石の鑑定役であったが、なかなか岩石の鑑定は手ごわい。東公民館は多田銀銅山に比較的近いので、なにか面白いものはないかなと期待したが、1個だけ孔雀石(・・・と断定はできないが)を拾ってきた子供がいた。
この中から将来の愛鉱家が生まれることを期待したい。

2024年8月2日(金)
阪神鉱物コレクション
 大阪梅田の阪神ツインタワーズ(阪神百貨店)で開催中の「阪神鉱物コレクション」に行った。
「地球が生み出した芸術品。あなたの知らない、美しき鉱物の祭典」というサブタイトルだ。
主催は伊丹で鉱物カフェを運営されているMineralMuruさんだ。
全部で10店舗ほどの出品があったが、いわゆる「綺麗系」の石がメインで、館長は眼の保養をさせて頂いた。館長は最近、ワークショップや石のお話会などでこの分野にも知り合いが増えてきた。本会のこれからの益々のご発展を期待したい。

2024年7月27日(日)
祝 佐渡金山、世界遺産


佐渡鉱山戦前の絵葉書
後ろの山は佐渡鉱山のシンボル
道遊の割戸
 ついに佐渡金山が世界遺産に認定された。認定までの道のりは平坦ではなかったと思うが、まずは目出度い。鉱山としては島根県の石見銀山に続いて、二ヶ所目だと思う。多分・・・
館長は小学6年の頃に両親に佐渡へ連れていってもらった。行きが船酔いで辛かった。
今は船もよくなっているだろう。その佐渡旅行が館長の鉱物人生に与えた影響は大きい。
その時に佐渡の土産物屋さん(石がいっぱいあった)でもらった自然金を含む「玉石」は大切な宝物だ。いつの日かまた訪れたいと思う。
 それはそうと、館長の近くに多田銀銅山という古い鉱山遺構がある。旧坑も整備されて、資料館もある。歴史的にも重要だ。そしてなによりも1200年も続いたのだ。こちらも世界遺産の資格はあると思うが、どうだろうか。

2024年7月10日(水)
暑い毎日が続きます
 毎日、暑いですねぇ・・・が挨拶代わりになる毎日です。皆さん、如何お過ごしでしょうか。
館長は石の新しいネタもなく、夏枯れ状態です。来月になれば、少々ネタもありますので、今しばらくご辛抱の程。
日記のネタが無いので、鉱物列品室に標本4点出品致しました。朝日鉱山の見事(・・・と勝手に思っていますが)なリボン状自然金と玄人好みの渋い標本3点です。
東京で開催されたミネラルマーケットには都合により参加できませんでした。来年、また出品(予定)します。お楽しみに。
 館長は7月8日に満72歳になりました。後期高齢者まであと3年です。一向に進まない(進めない?)「石の就活」に少々焦り気味です。
自分の終活も満足に出来ないのに、他人の終活を請け負う矛盾した鉱物ライフです。
 それと石友から新鉱物の情報がもたらされました。熊本県で発見された「不知火鉱」と福島県で見つかった「イットリウム宮脇石」です。
最近は微細な鉱物や新鉱物に欲がなくなった館長であります。

2024年6月14日(金)
今日は何の日? 大阪市に隕石が落下?した日です。
 今から約90年前の昭和10年、大阪市に隕石が落下したそうだ。「地学研究」の前身である「我等の礦物」第4号7巻にニュースとして報じられている。元ネタは落下翌日の6月15日の新聞である。それによると・・・
 6月14日午前9時(大阪市)西淀川区海老江・大日本製薬工場内に建築中の二階建鉄筋コンクリート屋根上に落下しコンクリート中に1糎(1cm)許り喰いこみ周囲は黒く焦げていた。長径約8糎(cm)短径7糎(cm)饅頭型帯緑黄褐色で120グラムあり比重は1.5で石質隕石であるとされている。
・・・という事であるが、この大阪市の隕石については他に全く情報が無い。大きさ7〜8cm、120グラムもあれば、国内では割とデカイ隕石だ。
色が帯緑黄褐色というのが気になる。表面が焦げて黒くなるのが一般的だと思う。誰が「石質隕石」と鑑定したかもわからない。
通常は識者のコメントが入るのであるが、そのようなものも見当たらない。この幻の「大阪隕石」はどこにあるのだろうか?
90年も経っているし、戦災にあっている可能性もある。

2024年6月9日(日)
館長、大阪石フリマ2024へ
 今日は館長は大阪の堺市に来た。堺市で鉱物のイベントがある。「大阪石フリマ2024」だ。
大阪で行われた鉱物イベントで大阪市以外の開催は初めてかもしれない。興味津々だ。
会場は「鉱物標本メイン」、「アクセサリー・雑貨」、「ルースメイン」に区分けされている。
今回は館長の所属する「大阪石友会」も出展しており、「百円鉱山」がたいへんな人気だ。
今回は館長の知る鉱物マニアには会わなかった。天然石万華鏡作家のMさん、鉱物カフェを運営されているMhさんにお会いし、歓談させて頂いた。
 石に十分浸れたので、2時間ほどの見学で会場を後にした。館長のお買い物はマダガスカル産のルビーのさざれ。これは宝塚市立公民館のイベントに使用するつもりである。

2024年5月24日(金)
恒例!新宿詣・・・だけじゃないよ。館長、久々に千葉へ!


まずは巨大な硫黄がお出迎え

見易く美しい理想的な展示

館長推しの看板標本!秩父の糸金
  この時期恒例の東京国際ミネラルショー(新宿ショー)が始まった。しかし、今回はその前に重要なイベントがある。場所は千葉県東部の茂原(もばら)。ここにヨウ素の世界的メーカーである轄同資源が運営する「合同資源鉱石資料館」がある。その新資料館を見学させて頂くこととなった。実は館長は2008年4月に旧資料館を訪れているので16年ぶりの訪問である。
 同社の新社屋完成に伴って、社屋内に新資料館が設けられたもので、創業者の故磯部清氏(日本金山誌で有名)のコレクションを中心に同社が経営されていた鉱山を始め、日本各地の主として金銀鉱山の「鉱石」が展示されており、その数、1400点に及ぶとの事。
 展示スペースは広く美しい。各展示標本は広めに余裕をもって配置されており、たいへん見やすい。展示は寄贈品を中心とした美しい鉱石、メインの道府県別展示、鉱物展示に大別されている。実に標本を大事にされてきたことが判る。
特に我国では鉱山会社や鉱山にルーツをもつ企業で標本を展示公開されているケースは殆ど無く、他社も見習ってほしいものだ。
 館長はかつて同社が経営する兵庫県の旭日鉱山を訪山したが、当時の所長さんにたいへん丁寧に対応頂いたことが思い出される。企業としても素晴らしいと思うし、そのような姿勢が会社の好業績に繋がっているのだろう。
展示館の開館は平日ではあるが、鉱物ファン必見である。是非ご覧頂きたい。
ついでに館長の「推し」標本を紹介しておこう。あくまでも館長の好みであるので、念のため。
1位 秩父鉱山の糸金 1位はやはりこれだ。
2位 光竜鉱山の自然金 光竜の金は初見だが、見事! ルーペ不要。
3位 入来鉱山のルソン銅鉱 いわゆる輪鉱。
4位 多田鉱山の自然銀 多田の自然銀は珍しくないが、これは箔状ではなく結晶。
5位 豊羽の方鉛鉱群晶 ギラギラピッカピッカの標本。綺麗!
これはごく一部であり、見事!の一言に尽きる。
今回、ご案内頂いたH館長は元々、同社の珊瑠鉱山にいらっしゃったこともある鉱山のプロだ。また、いずれ機会があれば再々訪したいと思う。見学を希望される方は必ずアポイントを取って頂きたい。詳細は以下のリンクからどうぞ
合同資源 鉱石資料館ホームページ

さて、次は新宿ショーへ
 合同資源鉱石資料館を後にした館長は次に一路、新宿ショーの会場へ向かう。
新宿ショー(東京国際ミネラルフェア)は今年が第37回だそうだ。
館長は2回目から参加しているので参加者としては結構古株であろう。
今年は館長が懇意にしている標本屋さんが出店していないので、一抹の寂しさを感じる。
日本産鉱物をメインに扱うテーブルは館長が見た限り、ザックリ4社程であった。
やはり他のミネラルショー同様、これも時代の流れであろう。会場は流石東京である。多くの人々で賑わっていた。館長は専ら同好との交流が中心で特に買い物もなし。
まぁ、終活中ということもあるが。
 昔は初日はオープン1時間以上前から並んで、朝から晩まで新宿ショー三昧。
二日目はミネラルマーケットで日本産鉱物三昧。その夜は全国の鉱物愛好家が集まって新宿ミーティングで交流三昧・・・と鉱物趣味がてんこ盛りであった。
実に楽しかったなぁ。帰らざる日々を懐かしむ館長であった。

多数の出展社と入場者で賑わう会場

関西へ戻る前に・・・


神保小虎が持ち帰ったと言われる標本
 館長は今回も経済性と効率性を重視して往復高速バス利用である。
新宿ショーが終わった後、バスの出発時間まで時間がかなりある。
東京駅丸の内側のJPタワー(KITTE)に東京大学総合研究博物館のインターメディアテクがある。
幸い金曜日は20時まで開館しているそうなので、行くことにした。
ここには館長は2回目の来館であるが、重厚な広々とした空間にありとあらゆる標本が展示されている。まさに森羅万象だ。
 ここには東大標本の古典鉱物標本も多数陳列されている。
乙女の日本式双晶、ライン鉱、市之川の輝安鉱や神保小虎がロシアから持ち帰った標本など歴史的な古き佳き時代の標本だ。流石、東京大学だ。
まさに時間が巻き戻された「知の空間」に思う。
このような場所が東京駅の目の前にあるとは驚きである。
忙しくも楽しい館長の車中泊2泊3日の弾丸ツアーは終わった。

2024年5月16日(木)
館長、宝石に浸る 〜今年もIJK〜
 今年も神戸国際宝飾展(IJK)に参加した。IJKも館長にとっては毎年の欠かせないイベントになった。とにかく、凄い人出であった。
館長は、専ら、宝石の講座用のルースを探して回った。
結局、とくに買い物はしなかったが、ルース(裸石)を大量に並べている店が増えたような気がする。沢山の人に気後れしてしまった。
館長はパライバトルマリンやレッドベリルなどが欲しかったが、ちょっと手を出せる金額ではなかった。今日はちょっと時間が無かったので、約1時間くらい石に浸って会場を後にした。

2024年5月12日(日)
きしわだ自然資料館にて

  大阪府の泉南、岸和田市へ来た。本日はきしわだ自然友の会の総会と記念講演会がきしわだ自然資料館で開催された。
記念講演は宇宙鉱物学の第一人者であり、元日本鉱物科学会会長、立命館大学招聘教授、京都大学名誉教授の土山(つちやま:土は右上に点が入る)明先生による講演「小惑星リュウグウと地球−試料分析で見えてきた太陽系のはじまり−」である。
同館専門員として参加した館長は講師紹介の大役を仰せつかった。
また、今回も隕石標本の出品を行ったが、皆さん興味津々であった。今回は地学に限らず、いろんな分野の自然愛好者や研究者の方々が集まったが、特に参加者の質問のレベルが高かった。大いに感心した館長であった。

2024年5月8日(水)
鉱物列品室 追加しました
 鉱物列品室に 足尾鉱山産生野鉱(ライタカリ鉱も含むというが肉眼では識別できず)、神岡鉱山産6cm近くに及ぶ巨大魚眼石、珍品!台湾・金瓜石鉱山産辰砂、兵庫県生野鉱山産の館長の採集による綺麗な鉱脈標本を追加しました。
そして、今回、トップページの標本も替えました。大先輩・水舟淑朗さんから生前恵与された愛媛県槇の川産のマンガン方解石です。
これぞ「国産ファインミネラル」です。因みに沸石の大産地「槇の川」を見つけられたのは水舟さんです。

2024年5月6日(月)
大先輩・水舟淑朗さんとの奇しき縁石(えにし)
 4月24日の日記に書いた鉱物趣味の大先輩、水舟淑朗さんとの偶然の出会いを書いておこうと思う。
30年以上前の話なので、細かな点での記憶違いもあると思うが、大きくは間違っていないと思う。長文であるが、ご容赦の程。
 今から34年前の1990年6月、当時、東京本社で営業職に就いていた館長に突然、北九州営業所への異動が発令された。
単なる転勤ではなく、営業所の開設準備委員長としてであった。即ち、店を作らないといけないのだ。「社命」である。潔く従わざるを得ない。
とりあえず、一家3人羽田空港を後に、1,000キロメートル先の北九州へ向かった。
 営業所の開設作業やスタッフの採用、顧客や商社、メーカーの支店営業所の挨拶廻り、以前の管轄部署との引継ぎ等いろいろ大変なこともあったが、とにかくなんとか営業所はスケジュール通り、スタートした。
 ただ、館長と家族は北九州に来たのは初めてで、子供の頃、社会科の授業で、日本の四大工業地帯のひとつ、「北九州工業地帯」があるという事、小学校の頃、館長が切手マニアだった時に、初めて買った記念切手のシートが「北九州市発足記念」という程のご縁であった。
但し、どういう訳か、当時既に「福岡石の会」の会員ではあったのだ。
 さて、何はともあれ、先ずは営業をしないといけない。大口の得意先のサポートだけでなく、営業マンの宿命である「新規開拓」をしないといけないのだ。所長とは言え、全員で僅か3名の小さな店ゆえ、なんでもしないといけないのだ。
既存顧客のフォロー、マネジメント、案件への対応、回収業務、部下の指導など目の回る忙しさで、とてもじゃないが、鉱物趣味を楽しめる状況にはなかった。その頃知っている九州の同好は現在でもお付き合いのあるHkさんなど1〜2名であった。
 当時の北九州営業所のテリトリーは東は門司から山口県下関市、西は八幡から旧産炭地で知られた筑豊地区であった。南は大分県まで担当エリアであった。そんなある日、新規開拓として北九州の南の海沿いの苅田(かんだ)町に向かった。訪問先はN社である。
とにかく鉱物マニアとして社名が気になった。後で判ったことだが、同社は輝蒼鉛鉱で有名な吉原鉱山のオーナー企業だった。
北九州市内に同社の事務所があり、そこで紹介されたと思うが、研究所の責任者の方にアポイントが取れた。
責任者の方に型通りの挨拶、名刺交換を行った。お名前は「水舟」さんであった。特に商談につながる話も出なかったが、お話して、実に温厚な方だなというのが第一印象であった。
当社の製品やサービスがお客様にマッチせず、もう訪れることは、そんなにないかなと思って帰った。もうご縁は無いと思ったが・・・。
 それから暫くして、営業所の最大顧客である某電機メーカーのお客様へ伺った時の事。
営業所の一番の得意先であるので、週に何度も訪問していた。その日はどのような用事か忘れたが、女性社員のKさんと打ち合わせをした。
一通り仕事の打ち合わせが終わり、帰る間際にちょっと世間話になった時に、館長の石の趣味の話になった。
その時、Kさんが「私の家の近所に石をいっぱい飾っているおじさんが居ます」という話になった。その時は水石かな?と思ったが。
後で判ったことであるが、Kさんは「おじさん」の娘さんと同級生であったそうだ。
そして聞いた「おじさん」のお名前が、なんと「水舟」さんであった。N社の水舟さんと石の好きなおじさんが繋がったのだ。
只、館長の脳裏には、もう一人の「水舟」さんの記憶が残っていた。そして、ある日、突然、もう一人の「水舟」さんを思い出した。
それは水舟さんの恩師である故宮久三千年先生が執筆された「鉱物採集の旅・九州北部編」であった。
そこには緑柱石で知られる佐賀県杉山で微細な燐灰ウラン鉱を見つけられた水舟さんの事が書かれていたのだ。
数行の記事であったが、館長はうっすら覚えていたのだ。これも何かの御縁であろう。
その後、Kさんが水舟さんに連絡を取ってくださって、お会いできることとなり、営業マンではなく、再度、鉱物マニアとして水舟さんにアポイントを取って、小倉南区のご自宅を訪問した。以降、永く素晴らしいお付き合いが始まった。
水舟さんの玄関に置かれた豊栄鉱山の巨大な蛍石が今も脳裏に浮かぶ。豊栄鉱山は水舟さんの愛媛大学時代の卒業研究のテーマであったのだ。
後でご本人からお聴きしたことであるが、偶々来た営業マンが鉱物マニアという事で随分驚かれたそうだ。そりゃそうだろうな。
しかし、あの時にN社を訪問しなかったら、顧客のKさんと打ち合わせしなかったら、この素晴らしいご縁は生まれなかった。
実に不思議なご縁だ。この日記を書きながら、水舟さんの温厚な笑顔と実直なお人柄が思い出される。まさに奇しき縁石である。
水舟さん、有難うございました。水舟さんは間違いなく私の人生の大切なキーパーソンです。合掌。

2024年4月27日(土)〜29日(月・祝)
石ふしぎ大発見展 大阪ミネラルショー
 石ふしぎ大発見展大阪ミネラルショーが無事終わった。
初日は凄まじい(・・・と館長は思った)数の入場者でオープン待ちの行列が延々続いた。
最終日も祝日であったので、この三日間、ずっと忙しかった。
今回も益富地学会館のテーブルには多くの方々にお越し頂き、交流ができた。
館長にとってはショーの楽しみは同好同志との交流である。
 忙しかったので、あまり展示は見ることができなかったが、それでも館長が長年探していた石が2点入手できた。一つは京都府保津峡の「保津岩」だ。霞石を含んだ特殊なアルカリ岩(「アルカリ輝緑岩」というらしい)で、知る人ぞ知る幻の岩石だ。
 もう一点が、奈良県春日野の菱鉄鉱。意外な産地だが、結晶の粒が大きく、国産の菱鉄鉱としては上級と云えるだろう。これも現在では採集のできない幻の鉱物だ。
他には公民館の講座で使うサファイアやスピネル等のルースを数点購入。
 そして、今回特筆すべきは“輝安鉱のふるさと”市之川鉱山のある愛媛県立西条高校の「輝安KOU房」の生徒たちの出展だ。輝安鉱を使ったボールペンのワークショップや研究発表、輝安鉱をデザインした今治タオルの販売など、いつものショーとはちょっと違った面白さがあった。できれば、今回だけに留まらず、大阪ショーの名物になってほしいと願う、子供の頃からの市之川の輝安鉱大好きの館長であった。

上:特別展示会場
下:今治・輝安鉱タオル

2024年4月24日(水)
ショックです

在りし日の水舟さん(2005年11月27日)
学生時代、卒業研究をされた大分県豊栄鉱山跡にて。
 昨日、帰宅するとちょっと大き目の冊子の郵便物が届いていた。
もう遅い時間だったので、翌日に読むことにした。
 そして今朝、梱包を解いたら福岡石の会の90周年特別号の会誌であった。
取り合えず、目次を見て、我が眼を疑った。「まさか!嘘やろ・・・!」もう頭の中は真っ白。
鉱物趣味の大先輩であり、館長にとっては師匠でもあり、前職の北九州営業所時代から、お世話になってきた水舟淑朗さんの追悼記事であった。
今年の1月に亡くなられていたのだ・・・。知らなかった。
昨年は久しぶりに小倉のご自宅に伺ったり、年賀状も頂いていた。石とゴルフと自治会の活動で、はつらつとされ、もの凄くお元気であったので、驚き以外何もない。とにかくショックだ。
 水舟さんとの出会いはまさに「奇しき縁石(えにし)」だった。水舟さんとの縁石はいずれ落ち着いたら書こうと思うが、鉱物趣味に限らず人生の師であり、目標であった。
水舟淑朗さんのご冥福をお祈り致します。

2024年4月21日(日)
「四季の宝石サロン・春」盛況のうちに無事終了
 宝恷s立公民館の講座、「四季の宝石サロン 春の宝石」が無事終了した。
かねてから館長は新しい取り組みとして、少人数のサロン形式の石の会をやりたかった。
そして今回、実行に移した。
 話題提供は地質学の研究者であり、英国宝石学協会FGAの貴治康夫先生と館長だ。
受講者は10名で、皆さんたいへん熱心で、実物の宝石原石やルース(裸石)を見ながら、宝石に纏わる色々なお話を楽しんで頂いた。アンケートを見るとなんとかご満足頂けたようだ。
今回は春の宝石であるが、次回は「秋の宝石」を予定している。ぜひご参加の程。
(写真はダイヤモンドの鑑定書の説明をされる貴治康夫先生)

2024年4月14日(日)
大文字山へ 体力の限界を知った久々の地学観察

「太閤岩」と呼ばれる昔の採石場跡周辺での花こう岩採集。「太閤石」と言われる石英モンゾニ岩が多く、案外、花こう岩は少ない。
 益富地学会館の大文字山観察会に参加した。大文字山へは3回目くらいの採集行である。
館長の今回の目的は花こう岩(北白川花こう岩)の採集であった。
現在進めている「霧箱プロジェクト」に使用する為であるが、それは必要数のサンプリングが出来て目的ほぼ達成である。問題はそこから。
 花こう岩を観察した後、大文字山の「大」の字の所から三角点に向かうのだが、その急な登りの連続で急激に体力を消耗し、集団からどんどん遅れて、少し歩いては休憩の連続であわやリタイヤの危機であった。
 幸い、石友であるスタッフのFさんや若手のHさん、参加者の方々に助けて頂いて最後尾をなんとか“完走”できて無事下山。
今日は自分の体力の限界を知った一日であった。助けて頂いた皆さんに感謝である。
有難うございました。

2024年4月7日(日)
四季の宝石サロン・春、参加申し込み開始 残席少しあります。
 本日から4月21日(日)開催の「四季の宝石サロン・春」の申し込み受付を開始しました。
この催しは館長の石友であり、英国宝石学協会FGAでもある地質学者の貴治康夫さんと館長がその時々の季節の宝石、誕生石について話題提供するもので、一般的な宝石セミナーと一線を画する講座です。
特に教材としてミニ原石セット(アクアマリン、ダイヤモンド、エメラルドとお楽しみ宝石2点)を差し上げます。
 参加を希望される方は宝塚市立西公民館の専用ダイヤル(
0797−77−1443)までお申込み下さい。また、ルーペをお持ちの方はご持参ください。
勿論、宝塚や兵庫県以外の都道府県の方のご参加も大歓迎です。
 尚、先着順ですので、今現在残席が少々ありますが、お申込みの時に満席の場合はご容赦下さい。詳細は以下のリンクからどうぞ
【4/7〜受付開始】四季の宝石サロン - 宝恷s立公民館

2024年4月7日(日)
奈良鉱物研究会の野外例会が武庫川で開催
 京阪奈を中心に活動されている奈良鉱物研究会の野外例会が宝塚の武庫川で開催された。
館長も急遽参加させてもらった。当然ながら遠方からの参加者が多かった。
約20名の参加者が観察地傍の宝塚市立中央公民館に集まった。理事のThさんより源流から観察地までの地質の解説や観察できる岩石についてレクチャーを受けた後、徒歩で5分ほどの河原に向かった。恐らく、ここほど便利な岩石観察地は恐らく無いと思う。
今日は天気も良く絶好のお花見の日。河原のすぐそばには末広中央公園という大きな公園があり、花見客でいっぱいだ。約1時間半ほど観察の後、公民館に戻ってまとめのお話を行い、4時頃解散した。

2024年4月3日(水)
石ふしぎ大発見展 大阪ミネラルショーのお知らせ
 早いものでもう4月。年齢を重ねていくと体感速度はもっと早い気がする。
ということで、今年も大阪ショーの時期となった。館長はスタッフとして参加の予定であるが、今年はどのような鉱物の巡り合えるか楽しみである。今年の特別展示は「日本で発見された新鉱物U」だ。
今回は西日本及び近畿地方で発見された“新鉱物”や関連標本が展示されるとの事。
チラシにも書かれているが、世界の鉱物種は約5,900種、そのうち日本国内では1,380種見つかっているそうだ。
凄いペースで増えているなぁ。しかし、近年の新鉱物は分析技術の発展で肉眼どころかルーペでも見えないものが多い。

2024年3月24日(日)
100円鉱山
 本日はきしわだ自然資料館で開催される石のイベント「100円鉱山」に参加した。
「100円鉱山」?といわれてもご存じない方も多いと思う。
石コレクターのKさんが主として子供向けに100円で買える石(一部300円とかもあるが、大半が100円)を販売するイベントだ。石のこともいろいろ学べる。
 今朝は朝から生憎の雨模様。かなりしっかり降っている
その為か、客足は前回ほどではなかったそうだが、それでも多数の家族で賑わった。
やはり、子供は石が好きだね。
 館長は公民館での講座の教材として琥珀のさざれ、トパーズのさざれ、ルビー原石、レインボーガーネット、ムーンストーンを購入した。
お得感満載のたいへんリーズナブルな価格であった。
 館長はこの100円鉱山以外に新たなイベント情報やワークショップのネタを仕入れることができた。ちょっと岸和田は宝塚からは遠かったが、有意義な一日であった。
また、次回が楽しみである。

2024年3月19日(火)
40年越に遂に「アレキサンドライト」を買った
 国産古典派鉱物収集家である館長にとっては「ルース(裸石)」や外国産の原石は本来収集対象外であるが、公民館でのワークショップや講座に教材として必要になってきた。
誕生石を中心に安価なものを少しずつ集めているが、その中でも懸案はアレキサンドライトだった。
一番欲しい石ではあるが、とにかく高価だ。
今回、たまたまネット上でかなり良心的な価格で売っているところを見つけ、遂に購入した。
かなり小さいが、ちゃんとカラーチェンジしてくれる。さて、タイトルにある“40年越・・・”とは?
実は40年以上前、館長のヨメへの婚約指輪をアレキサンドライトに決め、探したのだ。
鉱物収集家の婚約指輪だから月並みな宝石にしたくないという今から考えれば変なこだわりがあった。
しかし、結局、婚約指輪に相応しいアレキサンドライトは見つからず(仮にあっても給料三ヶ月分では到底収まらない目玉が飛び出る価格だっただろう)、定番のダイヤモンドに落ち着いたのだった。
写真上:蛍光灯 写真下:同じ石を白熱電灯下で観察。見事にカラーチェンジしている。

2024年3月11日(月)
【遂に情報解禁】「」開催します!
 宝塚市立公民館の講座「四季の宝石サロン」を来る4月21日(日)に開催します。
今回は地質学者で英国宝石学協会FGAの貴治康夫先生を迎え、春(3月・4月・5月)の誕生石をメインに実際の宝石原石を見ながら皆さんと鉱物マニアならではの宝石のお話を楽しみます。
宝恷s立公民館の主催ですが、宝恷sや兵庫県以外からのご参加も大歓迎です。
全国、津々浦々からのご参加をお待ちしております。
教材として「四季の宝石ミニ原石セット」付です。参加費はお一人2,000円(当日お支払)です。
場所は阪急電鉄今津線小林(おばやし)駅から徒歩3分の至近の場所にある「宝塚市立
西公民館」です。申込み開始は4月7日(日)午前10時からお電話にて受付ます。
※宝塚市には市立公民館が三館ありますので、お間違えなきように。「西」です。
 定員10名ほどの小さなイベントで先着順ですので、是非参加したい!という方はお申込み遅れのないように・・・尚、当日は宝石や鉱物の鑑定・鑑別は行いませんので悪しからず。
詳しい情報は以下のリンクからどうぞ!(公民館HP)
【4/7〜受付開始】四季の宝石サロン - 宝恷s立公民館

2024年3月8日(金)
館長のご自慢! 今月の「推し標本」
 いつまで続くかわからないが、毎月1個館長の「推し標本」をご紹介しよう。
まず、記念の一回目は神岡鉱山の魚眼石だ。
「なーんや!神岡の魚眼石なんか珍しないやん」と言われそうだが、スケールが超弩級だ。
単結晶で5.8cmある。あとちょっとで6cmなので、惜しい!
神岡鉱山に長年務められたKさんも見たことがない巨大結晶である。魚眼石という不思議な名前は劈開面が魚の眼のように輝くから・・・らしい。昔の人の和名の命名方法は独特だね。
大きな写真はいずれ鉱物列品室に展示予定だ。暫くお待ちを・・・

2024年3月1日(金)〜3月3(日)
ミネラルザワールド2024石おもしろ会出展
 3日間にわたる「ミネラルザワールド2024石おもしろ会」(以下おもしろ会)が無事終了した。
おもしろ会では以前、難波神社では出展したことはあったが、京セラドーム初出展で、しかも初体験の3日間の長丁場。いろいろ不安な点はあったが、お客様や出展者、スタッフの方々に支えらえて無事終了できた。
 おもしろ会ではルースやアクセサリー、綺麗系の石が大半で、我々のような少々地味な国産鉱物中心の出展は少なかった。しかし多くの方々と石を通じたコミュニケーションをはかることができ、正直、しんどかったし、売り上げ的にも少々厳しかったが、楽しい3日間であった。
次は大阪ショーか。館長の石の旅は続く。

2024年2月29日(木)
明日から「ミネラルザワールド2024石おもしろ会」
 本日は明日3月1日より開催の「ミネラルザワールド2024石おもしろ会」の準備を行った。
館長は出展者としては本会には初めての参加であるが、岐阜県蛭川の黒水晶や長石などの美品ペグマタイト鉱物を出品した。
特に黒水晶は超弩級の標本だ。(右の写真)他には珍品のペグマタイト晶洞の標本など珍品のオンパレード。ぜひ、京セラドーム大阪へお越し願いたい。
館長のテーブルの隣は益富地学会館でルーペや小箱などの収集用品、販売。鉱物標本も取り揃えているが、外国産ではあるが、日本式双晶が圧巻だ。ぜひご覧頂きたい。

2024年2月25日(木)
「鉱石ラジオをつくろう!V」終了
 公民館のワークショップ「鉱石ラジオをつくろう!V」が終了した。講師であり石友のThさん、サポートをしてくれた宝塚地学会のKjさん、館のスタッフの皆さんに助けて頂いた。
特にThさんには準備にかなりの時間を割いて頂いた。午前午後の2回実施であったが、体力的に正直、キツイ。次回から一回にしようかなと思うが、沢山の子供たちの驚きや笑顔、保護者の皆さんのサポートをみると(保護者が子供以上に喜んでいるご家庭もあったが)やっぱり一人でも多くの子供たちに体験させたいし・・・やはり、次回も2回やるんかなぁ・・・悩ましい所ではある。
結果的には全員ラジオ製作に成功、ラジオ放送が聴けた。
今日、参加してくれた子供たちから未来のエンジニアが生まれるか、そうあってほしいな。

2023年2月18日(日)
きしわだ自然資料館 メランジェゼミ終了
 きしわだ自然資料館での「メランジェゼミ」が無事終了。ホッとした。館長がトップバッターであったので、久しぶりに緊張感を味わった。
今回のお話「花こう岩が作る景観−東六甲より−」のベースは昨年12月に宝塚市立公民館で開催した「第4回宝塚の石を語る会」であったので、プレゼン資料作りやレジュメ作成はさほど問題ではなかった。
 ただ、前後の日程がタイトであったことと、前回90分強を要したお話を如何に20分以内に纏めるか(これが一番の難関)、六甲から遠い南大阪の方々に、このローカルな話題に興味をもってもらえるか、館長の苦手なオンライン講座を克服するか・・・。
館長にとってはけっこうな試練であった。
一応は問題無く終わったようであるが、まぁ、点数的には60点かな。大学の成績ではギリギリ「可」ということだろうね。
次回のメランジェゼミ(声がかかるかどうかは判らない)では「捲土重来」といきたいものだ。

2024年2月16日(金)
館長、なんば石ころマーケットへ
 本日から三日間、大阪のミナミで「なんば石ころマーケット」が開催される。近年、大阪の御堂筋(大阪のメインストリート)の本町からなんばまで(駅で言えば僅か二駅)の間で多くのミネラルショーが開催されている。今回も殆どが海外産のジュエリーやルース(裸石)、結晶鉱物であるが、石にドップリと浸ることはできた。会場では古い石友のGsさんと久々にお会いし石談を満喫した。昔の蛭川や豊栄の話など今となっては貴重なお話だ。
その後、これまた古い石友のKhさん宅を訪問し、またまた石談に花を咲かす。
 さて、明後日は「きしわだ自然資料館」で「メランジェゼミ」が開催され、館長がトップバッターでお話をするのだ。仕事の関係でオンライン参加であるが、オンラインは少々不安である。
なんとか乗り切りたいものだ。


2024年2月13日(火)
今日は何の日?
明治15年(1882年)の今日2月13日は内務省地理局地質課が地質調査所(現在の産業技術総合研究所地質調査総合センター)となった日である。そして、その初代所長は和田維四郎である。弱冠26歳であった。その後も要職を歴任するが、やはり和田維四郎はスゴイ。

2024年2月13日(火)
【おしらせ】鉱石ラジオワークショップ、定員に達しました。
鉱石ラジオのワークショップですが、定員に達し、キャンセル待ちの枠もいっぱいになりましたので募集を終了します。
沢山のご応募有難うございました。
これから4月(一般向け)、6月(子供向け)、8月(子供向け)とイベントを企画していますので、最新の情報は宝塚市立公民館のHPからチェックをお願いします。下記のリンクからどうぞ
宝恷s立公民館イベント・講座情報はこちらからどうぞ

2023年2月3日(土)
Ftさんの思い出と「形見分け」
 久しぶりに石仲間が集まり館長も参加した。(写真上)
今回の例会のメイン行事は昨年12月に92歳で亡くなられた大阪石友会の元副会長を長年務められたFtさんの遺品の形見分けである。ご遺族のご厚意で親交のあった石友にいただけることとなった。
 Ftさんは水石の世界から鉱物や化石に入られた方で、今回の形見分けの品も化石、鉱物、岩石、水石、工芸品などたいへんバラエティーに富んでいる。年齢順に一点ずつ選んでいったが、館長は大阪府寝屋川産の高師小僧を頂戴した。(写真下)
実は館長はこの高師小僧と浅からぬ縁がある。
この高師小僧は今から50年程前に当時寝屋川市在住であったKsさんが見つけたものだ。
当時、新聞にも取り上げられた。只、館長はどうも興味が沸かなかったが、その後数十年経って、大阪府の鉱物をライフワークに決めた時、遅ればせながら欲しくなったのだ。
しかし、時すでに遅く、元々駅近の住宅地にたまたま出たものだけに、産地は当の昔に消滅し、発見者のKsさんも他界され、幻の高師小僧は本当に幻になってしまった。
その後、石友会の集まりでKsさんと親交のあったFtさんに相談した所、数点まだお持ちで、頂けることとなった。今回、形見分けで頂戴したのはFtさんのマイコレで台座付きの立派なものである。私のお宝となった。

2024年2月2日(金)
【予告】ミネラルザワールド2024石おもしろ会
 来月3月1日(金)から3日(日)まで、京セラドーム大阪(大阪市西区)で「ミネラルザワールド石おもしろ会in京セラドーム大阪」が開催されます。そして、今回は館長も出展者として参加します。
宝飾品やアクセサリー、ジェムストーンの綺麗系が中心の展示会ですが、館長は国産鉱物にこだわります。
・・・といっても、今回は水晶と虹色アンモナイトがメインですが。
皆さんのご来場をお待ちしています。詳しい情報は以下のリンクから公式サイトをご覧下さい。
ミネラルザワールド公式HPはこちらからどうぞ。

2024年1月26日(金)
【お知らせ】鉱物標本3点追加しました
鉱物標本を3点アップしました。極めて珍しい京都府仏性寺鉱山産の日本式双晶、小品ですが、典型的な竹森の「草入水晶」、そして秩父鉱山産の大きな燐灰石です。いずれも新ホームページにて公開です。
新ホームページはここからお入りください

2024年1月26日(金)
【お知らせ】新・鉱物趣味の博物館 テスト運用
 1月1日の日記にも記しましたが、現在、サーバーを置いていますODNさんが3月いっぱいでホームページサービスを終了されます。
そこで、「鉱物趣味の博物館」を「さくらのレンタルサーバー」に置かせていただくことになりました。
旧ホームページは容量的にほぼ満杯でしたので、丁度良い時期かもしれません。
暫く、両サーバーを共に運用しますが、更新は新ホームーページを優先させます。2月末には現ODNのサイトの更新は終了致します。
4月以降は旧ホームページは削除され完全終了となります。先ずは以下のURLから新ホームページにお入り下さい。
新ホームページはここからお入りください


2024年1月21日(日)
恒例!益富地学会館新春交流会
〜〜館長の鉱物趣味の一年はここから始まる〜〜 
 本日は益富地学会館の新春交流会。前身の「京都地学会新春総会」から参加している館長にとっては、もう何十年もやっている新年の恒例行事だ。変わったことといえば、昔は石を買う身、今は石を売る身となったことだ。今回も相棒はTyさん。例年と変わったことといえば、今回は某石友経由で依頼された昔の趣味家の「遺品標本」があることだ。終活に専念せねばならない館長が他人様(ひとさま)の終活や遺品整理をやっている場合ではないのだが。
今回はTyさんの蛭川の鉱物を販売。激安であったので、瞬く間に大半が売れた。館長もそれなりに売れた。購入した標本は1点のみ。少々、アクシデントもあったが、無事にお開き。
次回は3月の「ミネラルザワールド」に出展予定。当HPで告知しますので宜しく。

2024年1月18日(木)
【お知らせ】鉱石ラジオ・ワークショップ開催のお知らせ
 小中学生向けのイベントですが、2月25日(日)宝塚市立西公民館(阪急電鉄・今津線 小林“おばやし”駅東口徒歩3分)で鉱石ラジオのワークショップを開催します。
今回で第3回目です。講師は石友でエンジニアのThさん、元電気屋の館長もサポートします。
鉱石ラジオは電池や電源が無いのにラジオ放送(但し、AM)が聴ける不思議なラジオです。
詳細は以下のURLからどうぞ。
 宝塚以外からのご参加も大歓迎!全国津づ浦々からの参加をお待ちしています。
お申込みは2月11日午前10時からお電話で。先着順で定員に到達次第、締切りです。
鉱石ラジオを作ろう!V - 宝恷s立公民館

2024年1月4日(木)
今日は「石の日」
 今日、1月4日は「石の日」だそうだ。石に纏わる記念日は少ないながらある。
「地質の日」、「化石の日」、「全国鉱山記念日」、「糸魚川・ヒスイの日」、「石炭の日」、「砥石の日」等々。いずれも制定団体があり、関連イベントも行われているようだが、「石の日」については、単なる語呂合わせであり、制定団体も判らない。
その意義も不明で、正月三が日明けの4日から関連イベントは無いだろう。
 一応、ネット上では「この日に、地蔵、狛犬、墓石など願いがかけられた石に触れると願いが叶うといわれているそうです。」と書かれている。
ちなみに9月6日は「鉱物趣味の博物館開館記念日」だ。別に覚えて頂く必要もないが・・・。

2024年1月2日(火)
久々に新着?標本公開 
 館長は「終活」中の筈である。本来ならば標本は減る一方であるが、それでも標本は増える。
終活だ!終活だ!といっても物欲(標本欲)がなくなるわけではない。
やはり欲しいものは欲しい。そして遂に写真の標本と巡り合えた。方解石だ。
「エッ!方解石?」と思われるかもしれないが、「鉱物趣味は水晶に始まり、水晶に終わる」と同じく「鉱物趣味は方解石に始まり方解石に終わる」と言えなくもないかな。
もう一点は宮久三千年先生の遺愛標本で、宮久先生の愛弟子の方から頂いた馬上鉱山の輝安鉱。長さ約5cmの柱状結晶。とりあえず、久々の更新です。見てやって下さい。

2024年1月1日(月)
昨年はお世話になりました。2024年もよろしくお願い致します。 

 明けましておめでとうございます。昨年は「鉱物趣味の博物館」をご愛顧いただきありがとうございました。
来年はいよいよホームページが移転致します。年明けから移転に向けて動き出します。
鉱物日記にて報告しますが、3月末には現URLは停止となります。現在、検討中の新サーバーはかなり容量が大きいので、また、新しいことを考えたいと思います。引き続き、鉱物趣味の博物館を宜しくお願い致します。
鉱物趣味の博物館のお客様、そのご家族、関係者の皆様、同好各位のご健康とご多幸、石運をお祈り申し上げます。

館長敬白