鑛物趣味の博物館館長の鉱物日記
 館長の「石漬け」の日々をご紹介して参ります。鉱物採集に行ったこと、ミネラルショーや即売会に行ったこと、同好会の例会に参加したこと、館長の一生の財産である石友の皆さんとの交流、普段の生活での何気ない鉱物との出会い、そして石にまつわるニュース的なことを書き綴って参ります。
館長について・・・幼少の頃(小学校低学年)より石集めを始め、鉱物趣味歴約60年超。日本産鉱物標本の収集と鉱物趣味史・大阪府産鉱物研究がライフワーク。「夢」は鉱物博物館。現在、(公財)益富地学会館運営委員、岸和田市立きしわだ自然資料館専門員、日本鉱物科学会・大阪石友会・福岡石の会・鉱物同志会・地質学史懇話会・奈良鉱物研究会・吹田地学会、石川県鉱物同好会、宝恍n学会(事務局)など石に関するいろんなジャンルの所に顔を出しています。
詳しくはプロフィールのページへ。
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2022年12月31日(土)
今年もお世話になりました。 

 今年も残り僅かとなりました。石友の皆様方には、たいへんお世話になりました。来年も宜しくお願い致します。
さて、2022年最後の標本のアップです。
来年の皆様のご健康、ご多幸、石運をお祈り申し上げます。


2022年12月20日(火)
某蒐集家を訪問
 本日は、関西の某ベテラン鉱物蒐集家を訪問。
いろいろ逸品を見せて頂いた中で、館長一押しはこの晶洞(ガマ)。
ペグマタイトの生成プロセスがよくわかる佳品だ。
しかも、ど真ん中にトパーズが鎮座している。
どう見てもこれは博物館向きだな。
結構、デカイし。

2022年12月20日(火)
受付中です。残席が少なくなりました。
 宝塚市立公民館講座・土山明先生(日本鉱物科学会元会長・理学博士)の講演会「小惑星リュウグウに“温泉水”を発見」、受付中です。
お陰様でお申込は順調で、残席僅かとなりましたので、少し定員を増やしました。
現役の第一線の研究者のお話を聴ける稀な機会です。
宝塚市民以外の方もご参加頂けます。全国つづ浦々からのお越しをお待ち申しております。
詳細は以下のリンク(宝塚市立公民館HP)からどうぞ。
【講演会】小惑星リュウグウに“温泉水”を発見!

2022年12月13日(火)
鉱物列品室更新しました。 

 日本産鉱物4点追加しました。古き佳き時代の標本をお楽しみください。。


2022年12月9日(金)
東京ミネラルショー(池袋ショー)へ
 今年も東京ミネラルショー(池袋ショー)に参加した。
明日の仕事の都合で、早朝、高速バスで東京に着いて、3時間ほど時間をつぶした後、ショーに参加。午後には関西に戻るという強行スケジュールだ。
 開場30分前に会場に着いたが、既に複数の長蛇の列。相変わらず凄いな。
年々人が増えている気がする。今回は外国の業者さんもある程度戻ってきたようで、従来の2フロアから3フロアに拡大した。
 お客さんは圧倒的に女性が多い。8割から9割が女性客のようだ。
その為か、アクセサリー系の商品が多くなって、館長お目当ての国産鉱物は少ない。
国産鉱物を多く扱う業者さんも5社程度だろう。心なしか、館長の親しいコレクターさんも少なくなった。これも時代の流れか。
結局、標本の購入は無し。バックナンバーのパンフレットを一冊1,000円で購入して終了。
ほぼ手ぶら状態で関西に戻る。

2022年12月3日(土)
上洛の前に大阪の「ミネラルキャピタル」へ
 本日は益富地学会館の運営委員会で上洛するのだが、その前に大阪で途中下車。
本町の御堂会館で「第1回ミネラルキャピタルin大阪」という石のイベントが行われるのだ。
ルースやアクセサリが中心ではあるが、館長は近年、公民館事業を通じて、この分野とも接することが多く、勉強も兼ねて参加した。しかし、相変わらずFさんのルースの人気は凄い。
会場を回る途中で、万華鏡作家のMさんとお会いし、万華鏡についてご教示頂いた。
話の中で、Mさんから近くの難波神社でも石の展示会をやっていることを知って驚く。
急遽、徒歩数分の難波神社へ向かうと、四国のM社さんの個展であった。
美しい結晶鉱物中心で、暫し、目の保養をさせてもらった。
その後、大急ぎで京都へ向かう館長であった。

2022年12月1日(木)
公民館セミナーにレジェンド登場!開催日2023年1月15日(日)
12月18日(日)から電話・来館(西公民館)受付開始。
宇宙の秘密に迫ります!
宝塚市立西公民館の講演会に鉱物学界のレジェンドが登場します。
元日本鉱物科学会会長で、京都大学・大阪大学名誉教授の土山明先生の登壇です。
テーマは「小惑星リュウグウに“温泉水”を発見」です。
惑星探査機「はやぶさ2」により「小惑星リュウグウ」から持ち帰られたサンプルから、なんと「水」を発見されました。たいへん興味深いお話が聴けると思います。
12月18日(日)から電話と西公民館来館にて受付開始です。
宝塚市民以外の方も参加頂けます。全国つづ浦々からのお越しをお待ち申しております。
詳細は以下のリンク(宝塚市立公民館HP)からどうぞ。
【講演会】小惑星リュウグウに“温泉水”を発見!

2022年11月24日(木)
懐かしき「岩石園」
 今日は館長の小学生時代の同級生で大阪で理化学機器メーカーを経営しているYs君を訪問した。
 訪問目的は昔話と新社屋の見学であった。新社屋は近代的で、すごく明るく、綺麗で機能的に設計されていた。社員も若い人が多く、活気に溢れていた。
益々の社業の発展を祈念します。
 さて、昔話だ。いろいろ出たが、いつも必ず出る話題が「岩石園」だ。
今回、Ys君が昔の「岩石園」の写真を見つけてくれた。
60年近く前の写真なのに、なんと「カラー」である。これは貴重だ。
Ys君の趣味が写真であり、「暗室」をもっていたほどの写真マニアであった。
「岩石園」の話はちょっと長くなるので、別の機会に紹介することとする。
その他、意外な出会いがあり、ご縁の大切さを感じた一日であった。

写真左下の「百葉箱」の後方が「岩石園」

2022年11月19日(土)
本日から待望の大阪自然史フェスティバル
 今日から二日間、長居公園の大阪市立自然史博物館で「大阪自然史フェスティバル」が始まった。
ここ2年ほどはコロナ禍で開催が見送られた。(オンラインでの行事はあった)
ようやく今年は開催出来、館長は大阪石友会を少しだけ手伝った。
今年は「密」を避ける為、「宝石すくい」を実施。
初日は子供たちを中心になんと800人(推定)もの参加があった。
 ちょっと残念であったのは地学系の参加が石友会ともう1団体のみ。僅か2団体であった。
かつては鉱物、化石、地質など6団体くらいあった。次回はもっと増えてほしいものだ。

2022年11月17日(木)
スカウト製菓?の鉱物標本??
 「?」ばかりでちょっと意味不明のタイトルである。
今日は大阪在住の元石友を訪問した。
1時間ほど鉱物についての昔話の後、珍しいものを見せるとのことで、出されたのがこのスカウト製菓の小さな鉱物標本だ。スカウト製菓という名前自体も聴いたことがなかった。
勿論、このような標本は初見である。
スカウト製菓という会社は戦前?に現在のグリコから独立された方が大阪市城東区で設立されたらしい。
 概ねハガキサイズの小さな鉱物標本で、僅かな情報を辿っていくと、お菓子についてくる券(お約束券というらしい)を20枚集めたら鉱物標本や貝類、昆虫のミニ標本がもらえたらしい。
館長もこのようなオマケが鉱物趣味60年の原点の一つである。まさに古き佳き時代だ。
スカウト製菓が鉱物標本を作ったとは考えにくい。
大阪に数社あった標本業者で作った可能性もある。

2022年11月3日(木・祝)
ワークショップ「天然石の万華鏡をつくろう!」、無事終了 

小学生対象のワークショップ「天然石の万華鏡をつくろう!」が無事終了。
今回は10名の募集に対して23名の申し込みがあった。
希望者全員に受講してもらう為、急遽、2回実施することとした。
万華鏡を作ることだけが目的ではないので、30種の宝石について解説。
但し、これが子供たちには難しかったようだ。
只、ほぼ全員が楽しかったと感じてくれたようだ。次回(いつになるか判らないが)はもう少し工夫しないといけないな。


2022年11月1日(火)
幻の鉱物?屯鶴峯(どんずるぼう)の自然硫黄

 早いもので、もう11月。私事であるが、今日11月1日は館長夫婦の41回目の結婚記念日である。気がつけば金婚式までもう10年ないんや。早いなぁ。
 さて、今日は益富地学会館から「館報」が届いた。表紙は奈良県香芝市の屯鶴峯(どんずるぼう)だ。
屯鶴峯といえば、「奈良のカッパドキア」ともいわれる奇勝で、1500万年前の二上山の火山活動にともなう凝灰岩類でできた場所だ。館長も子供の頃訪れた。
その屯鶴峯で、かつてOaさんが自然硫黄を採集されたのだ。採集されたのは間違いないが、標本は一個体のみである。ご本人も60年前のことでよく覚えていないとの事。
現地も変わっているだろうが、久しぶりに行ってみようかな。


2022年10月27日(木)
実は今年は「世界鉱物年」 

 館長の周囲では不思議と話が出ないが、今年は「世界鉱物年」だ。
結晶構造を提唱したアウイの没後200年にあたるのだ。
 大阪中之島の大阪市立科学館で世界鉱物年の企画展「鉱物の魅力」が開催されていることを知って、本日、科学館を訪れた。
こんな重要な展示を最近まで知らなかったのは迂闊であった。
大阪市立自然史博物館、京都大学総合博物館、大阪大学総合学術博物館、玄武洞ミュージアムの4館から選ばれた鉱物が展示されていた。
鉱物ファンには是非ご覧頂きたい。
詳細はこちらから


2022年10月27日(木)
「終活!」といいつつ久々の大物に出会う

 「終活」もあって、積極的に鉱物を探すことは控えているが、アンテナは常に張り続けている。別に鉱物コレクションを引退したわけれはないので。
そんな中、久々に「大物」が手に入った。
 採石業の盛んな頃、地元の収集家によって集められ伝わってきた緑柱石のコレクションである。
全部で大小20本以上。真ん中の一番大きなもので長さ7cmもある。
今ではまずこのようなものは入手できないかと思う。
仲介して頂いた石友に感謝。


2022年10月25日(火)
万華鏡ワークショップ、受付終了しました。 

 宝塚市立公民館のワークショップ「天然石の万華鏡をつくろう!」の受付を17日で終了しました。
2倍以上のご応募を頂きました。有難うございました。当選された方には受講券を発送致しました。


2022年10月20日(木)
もうすぐ開催!大阪大学MOU収蔵品展の準備 

 約4年ぶりに大阪府豊中市の大阪大学総合学術博物館に来た。ちょっと懐かしい。
今日は今月の24日から同館で開催される「Mou収蔵品展」の準備の手伝いだ。
といっても館長に関係する部分は殆ど終わっており、チェックだけという感じだ。
 この展覧会は大阪大学総合学術博物館(Mou)創立20年を記念するもので、同館の収蔵品を、4つの切り口(アート、教育への活用、教員の記憶、卒業生の記憶)で展示するもので、そのうちの「教員の記憶」に鉱物標本が50点ほど登場する。その部分に館長はほんの少々加わった。
阪大の先生が蒐集した標本や阪大の前身の大阪高等学校の標本も多数出品される。普段は見ることができない標本なので、鉱物ファン必見である。
ぜひご来場頂きたい。詳細は以下のリンクからお入り頂きたい。
創立20周年記念展「MOU収蔵品展‐創立からもう20年-」


2022年10月20日(木)
WANTED!

  「明石原人」や「北京原人」ほど“超大物”ではないが、確かにモノはあったのに、いつの間にか実物が行方不明という話はよくある。館長の身近なところでもその手の話はある。Wkさんからのご依頼もあり、その一つをご紹介してみよう。
 1980年代に館長の先輩コレクターであるMjさん(故人)が鳥取県の某所にある鳥取層群からスズメの一種の貴重な鳥類化石を採集された。
写真もあるし、レプリカもあってレプリカが博物館に展示されている。
館長もMjさんご存命の頃からこの化石のことは知っていたが、化石にもう一つ興味が無かったので、詳しいことは聴かなかった。大いに悔やまれる。
化石研究家で館長の石友であるWkさんがこの貴重な化石の行方を以前から探索されている。
超貴重な標本で、Mjさんも特に大事にしていた筈だ。Mjさんが亡くなった後、某自然史系の博物館に一括して寄贈されたが、その中には見当たらない。
もし、情報をお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ情報提供頂きたい。

これが因幡千鳥の化石
実物の行方や如何に?

2022年10月15日(土)
鉱物の“夢”のおはなし 

 夢は夢でも「将来の夢」の“夢”ではなく、寝ている間にみる“夢”のお話。
フェースブックを眺めていると同好のKkさんがご自身のみられた不思議な夢(寝てみる方の“夢”)の話を投稿されていた。
概略は福岡の学会に来ていると、街中で「なんたら渓谷入口」の看板に出くわした。
入ってみると花崗岩の渓谷で、なんと拳大のトパーズや10cmオーバーのリチア電気石が出てきて、それを近くの高校に持ち込んだら・・・という、たいへん面白いお話だった。鉱物コレクターならば石の夢は人生で何回か見るよな。
館長のみた夢は、「リチア電気石の晶洞」に入ったというものだった。そこには腕くらいの太さと長さのピンクやグリーンのリチア電気石がニョキニョキ生えていて壮観だったが、残酷にも目が覚めた。
さて、Kkさんと館長の夢の共通項は「リチア電気石」だ。やはり、コレクターであれば憧れるんだな。
他に何回か見た夢は家の近所に謎の「鉱物標本屋」があるというものであった。


2022年10月10日(月・
石ふしぎ大発見展・京都ミネラルショー、無事終了 

 第34回石ふしぎ大発見展・京都ショー(京都ミネラルショー)が本日無事終了した。
館長は益富地学会館のスタッフとして今回も会館コーナーに常駐。
 久々に九州の石友である福岡石の会のHkさんにお会いできた。新鉱物も頂いた。感謝!
また遠路福井から「これき」のOyさんらが来られた。
ビックリしたのは宝怩フ公民館でのワークショップに参加された親子が来られた。
石に関心をもっていただいたようで嬉しい。
また、以前の勤務先の同僚であったMtさんが前回に続いてご参加。
相変わらず穏やかで誠実なお人柄。お互いの近況報告をして、これを機に更に交流を深めたいものだ。
 特別展示は「関西地学の魅力大発見(1)」で、関西6府県の地学的な見所を展示解説。
館長も「大阪府の鉱物」で展示協力させて頂いた。また、きしわだ自然資料館や和歌山県立自然博物館等から貴重な化石や資料をご提供頂いた。
 さて、館長の石あつめだが、今回は持ち場がかなり忙しく、残念ながら国産鉱物探しはできなかった。
ワークショップ用の天然石を何点か購入して終了。


2022年10月3日(月)
【更新情報】珠玉の鉱物コレクション4点アップです。 

 鉱物コレクション3点と番外編1点追加しました。
あと少しで石ふしぎ大発見展・京都ショーです。前回の大阪ショーに続き、今回も館長のコレクションを少々出展協力しています。
ぜひ、ご来場下さい。


2022年10月1日(土)
【告知】「天然石の万華鏡をつくろう!」をやります

 館長の(恐らく)今年最後の公民館ワークショップは天然石を使った万華鏡です。
満を持しての登場です。鉱物コレクターの館長が選んだ天然石です。
対象は小学生なので、大人の方はスミマセン。お子さん、お孫さんたちとご参加下さい。
よく聞かれますが、宝塚市民、兵庫県民以外の方も大歓迎です。
先日の化石クリーニングも大阪からご参加いただきました。全国津々浦々からどうぞ。
今回は12種の誕生石と館長が選んだ普段は眼にすることの少ない宝石です。
詳しくは以下の公民館HPをご覧下さい。右の画像をクリックするとpdfでチラシが見られます)
公民館のHPは以下からどうぞ。
天然石の万華鏡をつくろう!公民館HP
一緒に世界で一つの自分だけの万華鏡を楽しみましょう。


2022年9月25日(日)
久々のフィールド 思い出の地へ 

 本日は吹田地学会の「街あるき」で豊中市の寺内を訪れた。
寺内は北大阪急行の緑地公園駅の東西に広がる住宅地である。東側が東寺内、西側が寺内だ。ここには広大な「服部緑地」があり、大阪府民の憩いの場である。
 このあたりは大規模な宅地開発で都市化し、今は見られなくなったが、かつては大阪層群(MA3)の露頭がが観察できたのだ。
 僅かに服部緑地内で今でも海成粘土層の露頭が残っている所があり、その観察が本日のメインイベントだ。(写真上)
露頭の表面は長年、風雨に晒されて、あまり良い状態と言えないが、貴重であることは間違いない。
また、部分的に「鬼板」が見られるところもあった。高師小僧を探してみたが見つからなかった。(写真下)
 尚、館長はこの寺内の街に思い入れがある。今から40年程前に館長はここでヨメとの新婚生活のスタートを切ったのだ。約4年この街で過ごした。
 「街あるき」の解散後、館長は昔住んだマンションを見にいった。
まだ、健在であった。外壁は塗装されているが、ほぼ昔のままだ。
ほっと一安心の館長であった。しかし、この街は良い街だと思う。館長のお気に入りの街である。


2022年9月23日(金・
ご縁のあった石B 40年前の標本との再会

 本日はミネラルショーの相棒であるTyさんとミーティング。暫し石談義を楽しんだ。
そして、Tyさんからの串木野鉱山の濃紅銀鉱とポリバス鉱の結晶がついた標本を譲って頂いた。
実はこの標本は40年程前に京都の老舗標本店にあったもので、館長が買おうかどうしようか迷っていたのだ。一旦保留として、その後、お店を訪問したら、既に売れていたのだ。
ちょっとガッカリしたが、買ったのが石友のTyさんだったので、「まぁ、いいか」と諦めた。
そしてその石と40年ぶりに再会となり、Tyさんから正式に譲って頂いた。Tyさんに感謝。
現在では入手不可な標本で、いずれこのHPで公開します。


2022年9月21日(水)
今日は「全国鉱山記念日」 

 今日9月21日は「全国鉱山記念日」だ。明治14年(1881年)の今日、明治天皇が東北御巡幸の際、秋田県院内鉱山の五番坑に入坑され、その日を「全国鉱山記念日」としたそうだ。「五番坑」は御入坑を記念して「御幸坑」となった。
地元ではいろんな催しがあるようだが、残念ながら全国的にはあまり知られていない。せめて鉱物趣味家としては知っておきたい記念日だ。


2022年9月19日(日)
番外編に外国産鉱物をアップしました

 日本産鉱物専門コレクターの館長も少ないながら外国産鉱物をもっているが、いずれも子供時代の図鑑での出会いの影響が大きい。今回、特別?公開させていただく。
まずは、台湾・馬武督のジルコン。いわゆる「ヒヤシンス」。
戦前の古いコレクションで偶に見かけるものだ。写真左上。
 次は台湾・瑞芳金山の自然金。戦前の標本だと思うが、当時の日本の藤田組によって稼行された。極めてリッチな自然金である。写真右上。
館長は木下先生の原色鉱石図鑑の瑞芳金山の自然金を見てショック(良い意味での)を受けた。
 もう一つは世界最大?の産額を誇る南アフリカの含金礫岩。余りにも有名なものだが、標本としては自然金の入ったものは全くと言ってよいほどお目にかかれない。写真左下。

大きな画像は珠玉の鉱物コレクションからご入館下さい。

2022年9月15日(木)
化石の日に「きしわだ自然資料館」へ 

 今日は「化石の日」だ。日本古生物学会のHPによると
「2017年に国際古生物協会が「国際化石の日」を10月第2週の土日として制定されたことを受けて、日本古生物学会は毎年10月15日を「化石の日としました」との事。
 また、明治37年(1904年)の10月15日は矢部長克先生によって「ニッポニテス」が新種記載された記念の日でもある。ご興味のある方はこのURLからどうぞ。
https://www.palaeo-soc-japan.jp/fossilday/
 そして、本日は所用で久しぶりに大阪府岸和田市の「きしわだ自然資料館」を訪問した。


2022年9月11日(日)
今日は何の日? 本邦鉱物学はこの偉人から始まる

 ペリーが黒船で浦賀に現れた翌年の1854年(嘉永7年)の今日、日本に近代鉱物学をもたらしたナウマン先生がマイセンで生まれた。
 ナウマン先生といえば、ドイツ人の「お雇い外国人教師」で、何と言っても日本鉱物学最大の偉人である和田維四郎先生の師匠であり、上司である。
 功績はとにかく凄いが、フォッサマグナを発見、命名したり、ナウマン象に名を残したり、人材を育成したりと本邦の地質学界、鉱物界の大恩人であり偉人である。
鉱物趣味家としては、ナウマン先生の名前と功績は覚えておきたいところだ。


ハインリヒ・E・ナウマン
(1854-1927)Wikipediaより

2022年9月9日(金)
【おしらせ】石ふしぎ大発見展京都ショー(京都ミネラルショー)と
鉱物趣味の博物館開館 満24年となりました!
 

 まずは京都ショーのお知らせです。10月8日(土)から10月10日(月・)まで恒例の「石ふしぎ大発見展京都ショー(第34回京都ミネラルショー)」が「みやこめっせ」で開催されます。
今年の特別展示は「関西地学の魅力大発見(1)」で、館長も展示協力の予定です。
それと久々に大人気のイベントコーナーが復活!復活第1回目は「ノーブル マーブル アンサンブル」です。
ぜひ、ご来場ください。詳細はこちらからどうぞ。 https://mineralshow.jp/
 それと「鉱物趣味の博物館」がお陰様で9月6日で満24年となり、節目の25年目に入りました。
皆様の長年のご愛顧に感謝致します。
これからも愚直に伝統的本格的な「昭和の」鉱物趣味に拘って参ります。ご支援の程宜しくお願い致します。

館長敬白

2022年9月3日(土)
ブラタモリで石見銀山 

 多忙な一日であったが、帰宅してもう一つやることがあった。ブラタモリを見ないといけない。今日はなんといっても「石見銀山」だ。
詳細は省くが、かの有名な「福石」が紹介された。館長のもっている「福石」とそっくり(およそ、銀鉱石らしくない)でちょっと安心した。
母岩が軟らかい凝灰角礫岩なので、堅い佐渡金山に比べて3倍掘れるそうだ。納得!

間歩の入口 館長も初めて見た福石鉱脈 福石の黒い部分(二酸化マンガン)の銀品位が高いらしい

2022年9月3日(土)
神戸ミネラルマルシェ

 以前は通勤で毎日通っていた三宮も定年退職以降、滅多に来ることがなくなった。
今日はその三宮で石のショー(神戸ミネラルマルシェ)が行われる。
午後から京都で益富地学会館の運営委員会があるので、ちょっと強行軍ではあるが、どちらも外せないので、短時間の参加となるが、まずは三宮の「サンボーホール」へ。
国産鉱物専門の館長とはフィットしないが、前回のなんばと同様、石に浸るのが目的だ。
 特に買い物もしなかったが、馴染みの業者さんと雑談は出来た。
ギベオン(隕鉄)が欲しかったが、モノ自体が少なく、あってもかなり高価であったので、早々に諦めた。ワークショップ用のさざれ石も特に珍しいものはなかった。
その後、ちょっとしんどかったが、京都へ移動して益富の運営委員会に出席して本日は終わり。


2022年9月2日(金)
今日は何の日? “鉱物趣味の父”ご生誕の日です。 

長島乙吉翁

 明治23年(1890年)の今日は“鉱物趣味の父”と尊敬される長島乙吉翁のご生誕の日である。
長島翁は「日本三大鉱物の産地」といわれた岐阜県苗木でご生誕。
郷里の大先輩である高木勘兵衛翁が創業した東京の「金石舎」で勤務の後、標本商として独立。
以降、明治〜大正〜昭和の本邦鉱物学界、鉱物趣味界をけん引されてきた。
 残念ながら館長は長島翁とは面識が無いが、鉱物趣味の偉人に一人だけ会えるとしたら、館長は迷わず長島翁である。鉱物標本業界のこととか、長島翁でないとわからない事が山ほどあるのだ。
長島翁の鉱物学や鉱物趣味界の功績について余りにも多すぎて、とてもこのスペースでは書ききれないのでWikipediaなどを参照願いたい。


2022年8月26日(金)〜27日(土)
名古屋ミネラルショーへ

 今年も名古屋ミネラルショーに参戦した。初日は15時からオープンであった。
10分程前に会場の吹上ホールに着いたが、既に例年以上に長い行列になっていた。
結局、館長が会場へ入れたのは15時20分過ぎであった。
今年は第二会場も出来て更に広く盛大になった。名古屋ショーの特徴はアマチュアの出展が多いことだ。従って、国産標本も多い。珍品入手のチャンスだ。
また、東西のコレクターが集結し、遠くは北海道や九州からも石友が集う交流の場だ。
 さて、今回の館長の成果は何といっても大阪府豆粕産の珪灰鉄鉱だ。
従来の常識を覆す脅威的な逸品だ。お値段もそれなりであったが、これは十分価値がある。他には福井県面谷鉱山のフライポン石。本邦二番目の産出である。
一応、終活中であるので、標本購入はこれくらいにして、後は、公民館のワークショップで使う天然石を購入した。


2022年8月23日(火)
化石クリーニングとレプリカ作り無事終了 

ワークショップで使った京都府宇治田原産の「ナカムラスダレハマグリ」

 コロナ禍の影響で急遽延期となったワークショップの開催日となった。
前回の事もあったので、直前まで、不安な日々であった。幸い、何事も無くワークショップは れた稀産鉱物、火閃銀鉱です。
一時、宮崎県の天包山から本鉱が多産しましたが、濃紅銀鉱と訂正され、また希少標本の地位を取り戻しました。
極めつけは比企プしました。
お楽しみください。
 さて、館長は今月遂に満年齢の「古希」となります。体の経年劣化以外実感はありませんが、人生も最終章に近づいております。
一日一日を大切に悔いなく鉱物趣味を楽しみたいと思います。「鉱物趣味の博物館」へのご支援をお願い致します。 館長敬白


2022年6月28日(火)
今日は何の日? 館長の宝典が世に出た日です。

 「宝典」とは@貴重な書物、A実際に役立つ知識を集めた書物との事(小学館デジタル大辞泉より)だが、館長の宝典は木下亀城先生の「原色鉱石図鑑」である。
 館長が石集めを始めた60年前は今の時代のようなカラー満載の鉱物の本は殆ど無く、鉱物にとってのほぼ唯一の図鑑であり情報源であった。
現在の館長の鉱物趣味の基礎どころか「骨格」、いや、「そのもの」といっても良いだろう。
今から65年前の昭和32年(1957年)のこの日、原色鉱石図鑑(保育社)は世に出た。
 とにかく勉強嫌いで本にも全く興味の無かった館長もこの図鑑だけはボロボロになるまで“読んだ”。現在の本は二代目である。
 60年経った今でも、館長にとっての「銘柄標本」、「一流標本」の条件がこの本(他には、日本鑛物誌、本邦鑛物図誌、櫻井鉱物標本、北隆館の原色鉱物岩石検索図鑑)に載っていることだ。
それにしても、いつも思うことだが、下の写真、右上の北海道大玖鉱山の緑鉛鉱とその隣の尾去沢鉱山の緑鉛鉱が欲しい。もし、お持ちの方がいらっしゃったら譲っていただきたい・・・。


2022年6月27日(月)
【情報リリース】館長プロデユース 宝塚市立公民館イベントのご案内
開館第一弾は「化石クリーニング」です!8月4日開催!

 宝塚市立西公民館リフレッシュオープンのイベント第一弾は「化石クリーニングとレプリカ作り体験」です。
講師は鳥取県立博物館、標本専門員の渡邊先生にお願いします。
関西の化石の名産地、京都府綴喜郡宇治田原町産の貝化石のクリーニングと化石のレプリカ作りを体験して頂きます。
宝塚市民の方でなくてもOKです。全国津々浦々からのご参加をお待ちしています。
応募者が定員を越えた場合は抽選となります。
対象は小中学生ですが、保護者の同伴OKですので、子供さんやお孫さんとご参加下さい。化石の知識がなくても大丈夫です。
当日は館長もサポート致します。
詳しい応募方法(往復はがきのみです)は以下のリンクからご確認下さい。
https://www.takarazuka-kominkan.jp/nishi/event/9106/


2022年6月25日(土)
薩摩金山蔵(元串木野鉱山)が紹介された

 鉱山跡が観光施設として生まれ変わるケースを屡々耳にするが、今日の「世界ふしぎ発見!」で鹿児島の串木野鉱山跡地に誕生した「薩摩金山蔵」が紹介された。
 ・・・といっても昨日は館長の帰宅が遅く、ヨメに録画を頼んだままでまだ見ていない。
 但し、鉱山跡の紹介というよりは
「地球の免疫力爆上げ!アメージング・発酵」というサブタイトルで判る通り、「発酵」がメインでその一つとして金山蔵が紹介された。
 館長はかつて「薩摩金山蔵」の前身である「ゴールドパーク串木野」とこの金山蔵を約4年前に訪れた。
鉱山跡がこうやって利用されるのは素晴らしいことだと思う。右の写真は4年前のものだ。


2022年6月21日(火)
テレビ番組を見逃した!

 ヨメと晩ごはんを食べながら話をしていると、「今日、テレビで“”が出てたデ!」と言うではないか!思わず、箸が止まった。
今日は館長は早番出勤なので、その放送時間帯は仕事中であり、元々視ることはできなかったが、関西テレビ(フジテレビ系)の人気番組「
よーいドン」(※館長も出演したことがあるのだ)で岐阜県の石のテーマパーク「博石館」が登場したそうだ。
 番組に「
いきなり!日帰りツアー」というコーナーがあり、タレントのたむけんさんが街で出会った大阪のおばちゃんたちと日帰りツアー(勿論、ミステリーツアー)に行くものだ。
行先は岐阜県恵那であったのだが、その訪れる観光地の一つに「博石館」が選ばれた。視たかったなぁ。再放送やれへんかなぁ。
実は館長は博石館に行ったことがないのだ。こりゃ、行かなあかんな。


2022年6月20日(月)
館長の「家宝」、石の大先輩から頂いたもの

 日記だけだと、そう毎日毎日、ネタがあるわけでもないし、石と関係の無い面白くない館長の日常を書いても仕方がない。
そこで、今日は以前、番外編に書いた我が「家宝」をご披露する。
 写真の額は鉱物趣味の大先輩であるOaさんから「鉱物趣味の博物館」の開館祝いに頂戴したものだ。
 一見、普通の額に見えるが、「ANATASE」(が逆になっている意味は不明)と「大呂」の文字はルチルで出来ている。「鋭錐石」の文字は、まさに鋭錐石の細かな結晶を集めて作ったものだ。数えたことはないが、凄い数だろう。いずれも京都府京丹後市大呂産の鉱物だ。
よくこれだけ集めて、細かな作業をされたものだと感心した。
これを作る為に凄い努力をされたものだ。まさに、館長の「家宝」である。


2022年6月17日(金)
ドキュメント72時間

 本日のNHK「ドキュメント72時間」は「新潟ヒスイ探しの海岸で」だった。
新潟県糸魚川市の親不知海岸で、ヒスイを探す人たちのドキュメンタリー番組だ。
館長は親不知海岸ではなく、お隣の富山県側の宮崎海岸で探したことがある。
 今回のドキュメントでも沢山の人たちがヒスイ探しをしていたが、殆ど見つけられていなかったようだ。実際にそんなものだろう。そんなに簡単に見つかるものではない。
館長もボウズであった。
 館長にはヒスイ探しで何時間も粘る気力も体力も無いが、機会があればリベンジしたいものだ。多分、返り討ちにあうだろうけど。


2022年6月16日(木)
今日は何の日? ひょっとして館長はこの人に会ったかも・・・?
 明治24年(1891年)の今日6月16日は岐阜県苗木地方の鉱物を語る上で欠かせない小川峯太郎翁のご生誕の日である。
今はもうこのような表現はしないが、大昔、「日本三大鉱物の産地」の一つであった岐阜県苗木地方からは金石舎の創設者、高木勘兵衛翁や「鉱物趣味の父」長島乙吉翁を輩出しているが、もう一人の重要な人物が小川峯太郎翁である。
 小川翁は苗木で水晶などの鉱物販売や産地の案内を行い、櫻井欽一先生によるアマチュアの分類によれば「ローカルガイド」というカテゴリーだそうだ。・・・といってもその名を知る鉱物ファンは殆どいないだろう。知っているとなれば、かなりのコアなマニアだろう。
 そこで、思い出すことがある。館長が今から60年前の小学生の頃、親に頼んで、憧れの苗木へ行った。
国鉄(当時)の中津川駅から北恵那鉄道に乗り換えて、とにかく苗木まで行ったのだ。
話はそれるが、館長は鉄道ファンではないものの、この北恵那鉄道と石川県の尾小屋鉄道に乗ったのが自慢の一つだ。
逆に、明延〜神子畑の一円電車に乗らなかったのが大きな後悔である。
 その採集行はかなり無謀で、情報は木下亀城先生の「原色鉱石図鑑」のみ。それ以外の情報は全くなし。
行ったら何とかなるだろうという計画性無視の今では考えられない採集行だ。
当時はインターネットは勿論、パソコンの痕跡すら無かった。情報が全く無いままに現地へ行ったのだ。
 地元の方に聴いて、とりあえず採石場へ行き、小さな煙水晶を採集した。今思えば、並松の丁場だったかもしれないと思う。
1cmくらいの小ささとはいえ、当時の超ビギナーの館長にとってみれば、十分な「巨晶」だ。
 採集を終わり、苗木の駅の周辺を歩いていると水晶などを沢山並べているお店?に遭遇した。
とにかく家の中が石だらけだったと記憶している。中にお爺さんがいらして、ちょっと大き目のペグマタイトを分けてもらった。
ガラスケースがあって、そのなかに「へん(漢字は忘れた。記憶も曖昧)マンガン鉱?」なるものがあって、妙に印象に残っている。
 今思うと、ひょっとして、それが小川峯太郎翁のお家だったかもしれない。
しかし、小川翁は昭和39年に74歳で亡くなられている。館長は昭和39年頃に行ってるので、普通に考えると、ちょっと計算が合わない。
確かめる術はないが、もう一度、あの時のあの店に行ってみたいものだ。

2022年6月12日(日)
「石おもしろ会in難波神社」に参加

 大阪の難波神社で開催された「石おもしろ会」に参加した。
今まではお客さんとして見る側であったが、今回は相棒のThさんと“売る側”であった。
鉱物マニア向けの即売会には何度も出展しているが、ルースやジュエリーなどの「綺麗系」の出店は初めて。
その為、普段のマニアックな鉱物趣味は封印して、綺麗(と思う)石に特化した。
水晶の日本式双晶(奈留島産)や京都の桜石、トパーズ、国産の水晶、海外産の小さな結晶鉱物などを出品した。
その中でやはり、桜石の人気は絶大であった。値段が安いこともあって完売。
館長オリジナルの「誕生石セット」も好評で一安心。
会場は恐らく90%以上が女性であった。殆どの方がルース目当てのようで、ルースを売っているお店は盛況だった。館長のテーブルの入りは?・・・ボチボチだった。
そんな中、石友のThさんが来てくれて情報交歓も出来た。
 何人かの方に聴かれたが、今回は特別出品の為、次回は全く未定です。
また、展示会に出展する時は、当HPで告知しますので、お見逃しなく。
お買い求め頂いた皆様方、文字通り、おもしろい会に仕上げて頂いたスタッフの皆様に心より感謝致します。


館長の販売テーブル

賑わう会場

2022年6月9日(木)
予告・「石おもしろ会」の出品鉱物 館長は12日から参加
 「石おもしろ会」の出品物をちょっとご紹介します。
@ 長崎県奈留島の水晶・日本式双晶・・・透明度とバランスの良いものを集めてみました。
A 京都府亀岡市湯ノ花の桜石・・・あまりにも有名な石ですが、500円くらいの廉価なものを取りそろえました。
B 富山県立山のオパール・・・銘品、立山新湯の魚卵状珪石 イクラのように球状のものが集合したものです。
その他、岐阜県苗木のトパーズ、竹森の草入水晶、土呂久のダンブリ石など、いろいろご用意しています。おたのしみに。

2022年6月6日(月)
「石おもしろ会in難波神社」まであと5日

 大阪・難波神社で開催される「石おもしろ会in難波神社」まで、あと5日ほどとなった。
 館長は今回、12日(日)だけの限定となるが、テーブルをお借りしての初出品となる。今まで国産鉱物専門の展示会に何度か出展したことはあるが、ルースやアクセサリー、綺麗系の石の展示会初出品である。
マニア系の鉱物標本は今回出品しませんので、悪しからず。
尚、「内覧会」という催しもあって、館長は右の三点を出品します。
右上:奈留島のツイン
右下:ブラジル産のモルガン石
左下:蛭川のトパーズ(シェリー酒色)
。お楽しみに。


2022年6月5日(日)
館長の鉱物コラムA ご縁のあった石A 入来のブルカン鉱

テルル性銀鉱
(原色鉱石図鑑より)


 左の写真は館長の宝典である木下亀城先生の「原色鉱石図鑑」に収録されている鹿児島県入来鉱山の「テルル性銀鉱」だ。
 図鑑によるとブルカン鉱やワイス鉱などが細かく同心円状になった、所謂「輪鉱」だ。
入来鉱山では近年、いろんな鉱物が見つかったりして割と知られた鉱山となり、標本もかなり市場に出ているが、この輪鉱だけは幻の鉱物である。かなり古いものであろう。
最近の研究で、この「輪っか」の正体はゴールドフィールド鉱、ルソン銅鉱、ファマチナ鉱だそうだが、中身は変われども、館長はこの輪鉱が相変わらず、憧れの一品であった。
以前、某標本店の即売会に出たが、館長の“破滅的なくじ運の悪さ”で逃した経緯がある。
それが今回、なんと新宿ショーで出ていたのだ。しかも館長の手の届くところにあったのだ。
勿論、それなりの良いお値段であったし、石の終活宣言(石集めを辞める訳ではないとの注釈付き)をしている手前、ちょっと躊躇したが、山本リンダ同様、「どうにもとまらない」状態であったので、清水の舞台からジャンプした。
しかし、「我が鉱物蒐集に悔いはない」館長であった。
写真は後日、「珠玉の鉱物コレクション」にアップします。


2022年6月3日(金)
今日はなんの日? 益富壽之助先生ご生誕の日です。

 鉱物愛好家はこの日も是非、覚えておかなければならないだろう。
『西の益富、東の櫻井』と称された益富壽之助(ますとみかずのすけ)先生は1901年(明治34年)のこの日、京都でお生まれになった。
 益富先生の鉱物学、薬学、地質学、古生物学などの学問の他、奇石、鉱物趣味の普及への功績はたいへんなものだが、特に素晴らしいのが、「財団法人化」であろう。
大英断だと思う。また、10歳下の櫻井先生との東西両巨頭の名コンビも特筆される。
その大英断があって私たち趣味家は今こうやって鉱物趣味を楽しめていると思う。
リアルタイムで両先生のお話を聴けた館長は幸せ者だと思う。
あらためて益富先生と櫻井先生に感謝したい。


岐阜県赤阪金生山での益富先生(左)と
櫻井先生(右)
益富地学会館の写真より

2022年6月1日(金)
ようやく明日から開館 長かった・・・
 館長の勤務する宝塚市立公民館が6か月にわたる大規模工事を終えて、ようやく明日から再始動です。
休館中のペースに慣れてしまって、体と心が慣れるまで」暫くシンドイだろうな。
水面下で準備してきた各種イベントも次の段階!まだ、詳細は明かせませんが、年内に石のイベントを2本ほどやります。
但し、対象が小中学生なので、ご勘弁の程。
もし、小・中学生のお子さんやお孫さんがいらっしゃれば、同席して頂けます。
基本的に館長のプロデュースするイベントは保護者同伴OKです。
勿論、宝塚市民でなくとも、宝塚に全くご縁が無くてもOKです。全国津々浦々からどうぞ!
イベントの告知は「広報たからづか」、公民館のHP、チラシで告知。当HPのトップページからもリンク致します。
 ついでに6月4日(土)は宝塚市立西公民館でオープニングイベントを開催します。
石のイベントはありませんが、お近くの方はお立ち寄りください。お待ちしております。

2022年5月30日(月)
【イベント告知】 石おもしろ会in難波神社 6月11日〜12日

 「石おもしろ会in難波神社」が来る6月11日(土)から12日(日)まで大阪の難波神社で開催されます。
宝石、原石、結晶鉱物、アクセサリー、彫金が多数出品されるなどの楽しいイベントです。
ぜひ、お越し下さい。
詳細は右のアイコンをクリックして下さい。拡大されます。


2022年5月28日(土)
東京からそのまま神戸へ!神戸国際宝飾展(IJK)へ

 都内で一泊した後、早朝の新幹線で大阪に向かう。
自宅には戻らず、そのまま神戸へ。
ポートアイランドの神戸国際展示場で開催中の「神戸国際宝飾展(IJK)の見学だ。
館長の趣味とは別ジャンルになるが、美しい多くの石に浸れるので、館長にとっては癒しの場である。毎年5月のお楽しみだ。
 今回はアヒマディ博士の宝石セミナーがあるので、ぜひ、それを受講したかったのだ。
世界中の有名な宝石鉱山の解説をされ、興味深い内容で予定の1時間はあっという間に過ぎた。石の世界では館長の知らないことはまだまだ一杯あるなぁ。
会場では出展者でもあるKtさんの他、偶然、石友のItさんやThさんにもお会いでき、収穫の多いIJKであった。これで今月の石のイベントは終わり。もうすぐ公民館が開館だ。


2022年5月27日(金)
国立科学博物館 特別展「宝石」へ

 財布も軽くなったので、早めに新宿ショーを切り上げ、次の目的地、上野公園に向かう。
目的は国立科学博物館で開催中の特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」の見学だ。
既に観た人からは、かなり高い評価であったので、館長もぜひ見たいと思っていた。
会場では迫力ある原石から、見事にカットされた宝石、歴史的に貴重なジュエリーまで宝石にまつわるあらゆるものが出品されている。
特に昔の王侯貴族のジュエリーは凄いな。
国産の宝石鉱物は少ないが、館長が昔から大きさ美しさ共に本邦一と思う黒平のアクアマリンが出品されている。6月19日までなので、ぜひご覧頂きたい。


2022年5月27日(金)
3年ぶりの新宿ショー参戦(東京国際ミネラルフェア)

広くなった会場

益富地学会館と大江理工社

 2019年6月以来の新宿ショー参戦だ。
会場は住友三角ビルの三角広場に移り、かなり広くなったように思う。
 平日の金曜日というのに結構な人出だ。ここに限らず、流石、東京は人が多いな。
新宿は館長のかつての営業エリアで、かなり歩き回ったので、東京で最も親しみのある場所といってもよいだろう。
10時ちょっと過ぎに会場に入った。
 先ずは益富地学会館や大江理工社さん、タケダ鉱物標本さん、テンカワさん、クリスタルワールドさん、ドリームストーンさんなどの親しいテーブルに挨拶に回った。
そして、いよいよ標本探しである。どんな標本に出会えるか楽しみだ。
会場を見渡すと、まだまだ海外の業者は少ない。館長がいつも楽しみにしている里帰り標本の多いUSAのK社は出展していない。残念だ。
館長は「石の終活」中の為、見学中心であるが、そのような館長の心を揺さぶるような標本に会いたい。
会えば財布の紐も緩くなるどころか、どこかへ飛んでいってしまうだろう。
まぁ、そういうことは無いだろうと思っていたが、いきなりやってきた。
館長の宝典である「原色鉱石図鑑」に載っている鹿児島県入来鉱山銀ぴの、昔、ワイス鉱やブルカン鉱と呼ばれた輪鉱が出品されている。
モノがモノだけに良いお値段ではあったが、以前一度入手し損なっているので、二度目の失敗は許されない。特別予算でゲットだ。
まだまだ、館長の心揺さぶる石はありそうだ。清水の舞台から久しぶりにジャンプしたので、今回の標本購入はこれで終わり。
 特別展示はロードクロサイト(菱マンガン鉱)だ。今回のパンフレットの写真には館長所蔵のロードクロサイトが2点採用されている。是非、ご覧頂きたい。


2022年5月26日(木)
館長の鉱物コラム@ ご縁のあった石@ 箕面の白鉛鉱

 随分昔・・・30年から40年程前に大阪石友会の採集会で大阪府箕面市の旧坑を訪れた。閉山して久しく所在が判らなくなった幻の鉱山跡であったが、同好のKhさんの努力で再発見されたのだ。
そのKhさんのご案内で訪山したが、昔から、大阪府では珍しい白鉛鉱の産出で知られていた。
実際に館長はなかなか白鉛鉱を見つけらなかったが、参加者の一人が良品を見つけた。
その人はその片割れを案内してくれたKhさんに進呈したのであった。
傍目で見ていて、実に羨ましかった。それが先日数十年ぶりに館長の元へお輿入れしてきたのだ。ずっと欲しい、欲しいと願うと、いつか来るもんだなと実感した館長であった。


2022年5月20日(金)
きしわだ自然資料館へ

 本日は館長が少々関係しているイベントの打ち合わせで大阪府岸和田市の「きしわだ自然資料館」を訪問。
館長は同館の鉱物担当の専門員を拝命しているが、専門員としてはじめて収蔵庫に入った。
本館は動植物や古生物は充実しているが、鉱物はまだまだ少なく、充実していかねばならない。
丁度、館長の石友であるKhさんの石のコレクションが多数寄贈されたこともあって、鉱物部門充実のお手伝いができればと思う。
これからの「きしわだ自然資料館」に乞うご期待!


2022年5月17日(火)
天然記念物 満池谷(まんちだに)層を訪ねて

 今日は西宮の友人を訪ねた。そのついでに阪急甲陽園駅近くの大社中学校横にある「満池谷層の植物遺体包含層」を含む大阪層群の露頭を久しぶりに訪れた。
 この露頭には二つの植物遺体を含む地層がある。一つは約50万年前の寒冷地を示す地層、もう一つは30万年前の亜熱帯の植物遺体を含む地層だ。
つまり気候変動の記録が残っているのだ。
 また、海成粘土層も含まれており、海進と海退の記録も残されている。
このように貴重な地層であるので、県指定の天然記念物となっている。
保護は為されているが、この貴重な自然遺産を確実に後世に伝えてほしい。
 ここで思い出すのが大阪豊中にあった大阪層群の見事な露頭であった。
もし、あれが「天然記念物」になっていたら、残せたかもしれない。
あの露頭が頭に浮かび無念の館長であった。


2022年5月16日(火
【おしらせ】 新コンテンツ・「愛しの“桜マンガン”」他

 「桜マンガン」(さくらまんがん)をご存じでしょうか?
桜マンガン”は鑑賞石界(水石や盆石、形象石、美石など)の言葉で、バラ輝石などの
ピンクのマンガン鉱物を含む石の総称です。
特に黒い「二酸化」を伴うものは、まさに「夜桜」です。
鑑賞石にも関心のあった館長が子供の頃から慣れ親しんだ名前です。
 今回、「珠玉の鉱物コレクション」から分離して「愛しの桜マンガン」を作りました。
また、「珠玉の鉱物コレクション」、「ルビーシルバーに魅せられて」もアップ。
プロフィール欄も少々増量?、「館長のコラム」は鉱物日記に記していきます。
 それと、館長が石のイベントを行っている宝塚市立公民館のイベント情報にリンク。
館長のイベント情報が出た場合はのアイコンが表示されます。
宝塚市民以外の方も歓迎です。


2022年5月13日(金)
名刹・石山寺で“石の長者”木内石亭翁を偲ぶ

 14日に益富地学会館へ行く用事があるので、丁度良い機会なので、前日に少し足を伸ばして滋賀県の名刹・石山寺へ行くこととした。
 石山寺で開催中の特別展「
『石山寺に残る奇石の軌跡』尊賢僧正と木内石亭から益富寿之助」の見学だ
タイトルからして、益富地学会館の関係者としては行かねばならない。
石山寺には子供の頃に行った記憶があり、恐らく60年ぶりくらいであろう。
殆ど覚えていない。
会期が15日までなので、まさに滑り込みであった。実はこの特別展に館長もちょっとだけ関与しているのだ。
 “石の長者”こと木内石亭は石山寺の学僧である尊賢僧正の石仲間(師匠?)であり、同じ近江で至近の距離とはいえ、生涯で100回も行ったというから凄い。
 2000点に及ぶ石亭のコレクションは大半が失われているが、尊賢僧正や服部未石亭など弟子のコレクションには、恐らく、石亭から出た石もあるかと思う。
 さて、当日はあいにくの雨。京阪電車石山寺駅から徒歩約6分で石山寺着。
展示場は本堂内陣。展示ケースに尊賢僧正のコレクションが並ぶ。
田上山産と思われる「青玻璃」(トパーズ)、紫石英(紫水晶)、佐渡のひょうたん石、玉髄、天狗の爪石など約20点程である。
これらの石を前にして、石亭翁と尊賢僧正は石談義をしたんだろうな。
石山寺にはこれら以外にも多くの石が遺されているそうだ。
いつの日か、ぜひ、常設展示をして頂きたいと切に願う。
 石山寺には有名な白瑪瑙(珪灰石を含む大理石)の巨岩(写真2番目)や石亭翁の喜寿を記念して西暦1800年に尊賢僧正が建てた「石亭翁登遊碑」(写真3番目)など見所は沢山ある。
 また、瀬田川に沿った参道に積まれた石垣には有名な鑑賞石として用いられる「瀬田川の虎石」(層状のチャート)なども見られる。


2022年5月10日(火)
今日は何の日? 地質の日です!

 今日5月10日は「地質の日」。産総研のHPによると、地質の日は
地質の日は、私たちの暮らしと深く関わっていながらよく知られていない、この地質への理解を推進する日として制定されました」と書かれている。
 地質は私たちが暮らしている大地の性質であり、恵みもあれば災いを起こす事もある。また、足許の事なのに案外知られていない事が多い。
 この機会に地質についての理解を深めたいものだ。
 因みに5月10日はライマン(Benjamin Smith Lyman 1835-1920 )らによって日本で初めて広域的な地質図、200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が作成された日だ。

ベンジャミン・
スミス・ライマン

Wikipediaより
地質の日ポスター
上のポスターをクリックすると産総研のサイトが開きます。

2022年5月7日(土)
人生の楽園 石は友達

 今日は久々に「鉱物趣味の博物館」にお客様をお迎えした。惑星地球科学のTa先生と公民館事業の講師をお願いしている友人のT博物館のWkさんだ。お話は多分に世間話であったが、お二人とも気さくな方で、たいへん面白かった。こういうサロンが理想なんだよな。
 お二人がお帰りになった後、石友のTyさんから電話がかかってきた。いつもの元気な声で、「Sさん、今日の夕方、テレビで石が出てくるデ」という情報提供であった。実は朝方、ヨメからも言われていた。拝見すると鉱物や化石ではなく、水石(すいせき)だった。
神奈川県にお住まいのYさん(勿論、面識はなし)が50年間収集された石を群馬県の古民家でギャラリーを開いておられるとのお話。
詳細は以下のテレビ朝日のHPからご覧頂きたい。
https://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/


2022年5月4日(水・
今日は何の日? “みどりの日”だけじゃないよ!

 今日、5月4日は「糸魚川・ヒスイの日」。糸魚川のNPO法人が「翡翠」の翠(みどり)から連想して、みどりの日である5月4日を「糸魚川・ヒスイの日」としたそうだ。
ヒスイの大産地であり、世界最古のヒスイ文化発祥の地である、糸魚川のまちおこしに繋げたいとの事。
ちなみに館長は「
糸魚川応援隊」の隊員でもあり、浅からぬご縁もある。
是非、翡翠の故郷、糸魚川を応援して下さい。


2022年4月29日(金・)〜5月1日(月)
「石ふしぎ大発見展・大阪ミネラルショー」開幕!

 大阪天満橋のOMMビルで恒例の[「石ふしぎ大発見展 大阪ミネラルショーが開幕した。
館長はスタッフとして参加。
また、今回も昨年の京都ミネラルショーに続いて特別展示の展示協力をすることになった。


賑わう会場

館長の超一級(国宝級?)標本
 今回は鉱石鉱物と一緒に産する脈石鉱物がメインのテーマである。石英とか方解石、蛍石の類である。
特に今回は館長の門外不出の秘蔵の逸品を初公開した。写真右の兵庫県中瀬鉱山の苦灰石を伴った輝安鉱の結晶(群晶)である。
たいへん運ぶのが難しい標本なので、特別の事が無い限り、公開はしないつもりだ。
 会場は人出も多く、こんなに石好きさんがいるのだとビックリ。かなり忙しかったが、休憩時間中に会場内を足早にを眺める。
鉱物標本は眼の保養だけにして、公民館のイベントで使う、天然石の「さざれ」を探す。
ダイヤモンド(当然だが小さい!)とあまり見かけないラブラドライトの「さざれ」を入手できた。
昔の館長からは想像できないカテゴリーの購入である。石友はビックリするやろうな。
何事もなく無事、三日間の会期は成功裡に終了。ちょっと淋しいが、次の京都ショーが待ち遠しい。その前に館長は今月、東京遠征が控えている。これがまた忙しいのだ。あと二か月ちょっとで「古希」となる館長であった。

2022年4月25日(月)
大阪城の残念石

 所用で大阪城の近くまで行った。谷町の大阪国際がんセンターの前を通った時に玄関前に一抱えもある石が数個置いてあるのに気が付いた。
説明文を読むと大阪城築城の時に使われなかった所謂「残念石」だ。
残念石は兵庫県の東六甲採石場跡では屡々見られるが、大阪城近くにも有るんだ。
ここまで運んで使われなかったとは、石が気の毒に思えてきた。
刻印が打たれており、豊後(大分)の岡藩のものであった。
見た感じは六甲の花崗岩ではないようだ。どこから運ばれてきたものだろうか?


2022年4月23日(土)
久々の「吹田地学会」

 千里山のコミュニティーセンターで開催された吹田地学会主催の講演会と総会に久々に出席した。講演会は関西大学社会安全学部の小山先生(教授)による
「地震・降雨に起因する地盤災害〜私たちはどうすべきか〜」であった。
実際の例をもとに土砂災害について判りやすく解説頂いた。
館長が知らなかったことも多々あって・・・というか知らない事のほうが圧倒的に多く、もっと勉強せねばと思った。
総会の方も無事終了。いよいよ来週は大阪ミネラルショーだ。


2022年4月23日(土)
名刹・石山寺で石亭所縁の石を展示

 元祖・石マニアで、「石の長者」として知られる木内石亭翁は幅広い交友関係があったが、その中でも特に親交があったのが同じ近江(滋賀県)の石友、服部未石亭と石亭自身が後継者として嘱望していた西遊寺鳳嶺、そして石山寺の学僧尊賢僧正であった。
石亭は石山寺を100回も訪れたそうで、恐らく尊賢僧正と石談に花を咲かせていたであろう。そして、今も当時の奇石のコレクションが大切に伝わっているのだ。
 今回、そのコレクションの一部が4月23日より公開されることとなった。
石亭自身の蔵石は殆ど残っておらず、石亭コレクションを知る貴重な資料である。
時間が取れれば館長も行ってみたいと思う。詳細は下記のHPより。

https://www.ishiyamadera.or.jp/guide/event/aomomiji


2022年4月22日(金)
今日は「大阪ミネラルマルシェ」

 本日はマイドーム大阪で始まった「ミネラルマルシェ」に参加した。
「マイドーム大阪」はサラリーマン時代に展示会で度々訪れている。
会場は2Fと3Fの2フロアに別れており100社くらいの出店があったようだ。
綺麗系の石が圧倒的で、館長は見学に終始したが、面白い石に出会った。
「スーパーレインボーアメジスト」というそうだが、ファントムの部分が緑やら赤やら、紫、白など7〜8層の派手目の色を呈している。カコクセン石などの鉱物が色の原因らしい。
やはり鉱物は面白い。


2022年4月21日(木)
今日は何の日? 鉱物愛好家にとっての大事な日

 もし、日本に「鉱物の日」というのがあれば、絶対、この日だと館長は思う。
なんといっても鉱物の神様、和田維四郎先生(1856〜1920)のご生誕の日だ。
鉱物界最高のレジェンドであり、館長にとっての神である。福井でも話したが、和田維四郎のここがスゴイ!

和田維四郎のここがスゴイ!
1. 小浜藩 貢進生 選ばれせし超エリート
2. 21歳で東京大学教員
3. 八幡製鉄所長官
4. 地質調査所所長
5. 国会(貴族院)議員
6. 日本一の鉱物コレクション 和田標本を遺す
7. 日本産の鉱物を纏め、「日本鉱物誌」を刊行
8. 膨大な古文書のコレクション 古文書以外にも
和田維四郎
(Wikipediaより)

2022年4月12日(火)
29日より 「石ふしぎ大発見展2022」 大阪ミネラルショー

 恒例行事ではあるが、4月29日(金)より5月1日(日)まで「石ふしぎ大発見展2022大阪ショー」が大阪・天満橋のOMMビルで開幕する。
今回も前回の京都ショーと同様、特別展示で館長の秘蔵コレクションを出品予定。
前回は日本の鉱山で昔、産した金属鉱物を出品したが、今回は「宝のヤマ、発見!!」というテーマでバイプレーヤーの脈石鉱物が登場!
但し、バイプレーヤーと言っても主役級のバイプレーヤーも登場。
大阪ショーの詳細は以下のホームページをご覧頂きたい。

http://www.mineralshow.jp/


2022年4月10日(日)
瓢箪紋石と遭遇(3月28日のおはなし) 
瓢箪紋石(左右7cm)
なにかに見えませんか?

 先月の話になるが、思い出したので、奇石のお話を一つ。
江戸時代の奇石蒐集家の木内石亭が著した「雲根志」に「名塩の瓢箪紋石」なる石が記載されている。石亭によれば名塩川に産するとの事。名塩川は武庫川に流れ込んでいるので、ひょっとして武庫川にもあるかも?と思った。しかし、探して見つかるものでもなく、いつの間にか忘れていた。只、職場が武庫川の畔にあったので、昼休みの散歩がてらの石ひろいはやっていた。そして、遂に昨年、偶然にも「瓢箪紋石」を発見した。
そして、今回、ようやく2個目が見つかった。前回よりかなり立派である。
 石の正体は有馬層群の球顆流紋岩であるが、瓢箪紋石については木村兼葦堂のコレクションにあるので対比できるが同じものと言える。


2022年3月13日(日)
福井県勝山市でトークショー 
 恐竜で知られる福井県勝山市の「はたや記念館ゆめおーれ勝山」さん(一番上の写真)で石のお話をさせて頂いた。
 2020年に福井市の「こども歴史文化館(これき)」さんで開催された「石ものがたり〜ふくいが生んだ鉱物学者たち」に出品協力させて頂いたのがご縁となり、今回は勝山市でお話をすることとなった。
 展示会のテーマは「ミネラル・ワンダーランド 鉱物の魅力・鉱山の歴史」で勝山市を中心に分布する多くの鉱山や鉱物を紹介する催しである。
館長は今回も標本の展示協力を行い、併せてトークショーとして石のお話もさせて頂いた。
 お話のテーマは「福井の人と石」で福井出身の鉱物界のレジェンド、和田維四郎、岩佐巌、比企忠、市川新松、木下亀城、小葉田淳、岩本庄太郎の「七賢人」をご紹介し、更に福井で見つかったり、福井に縁の深い石を色々な切り口でご紹介した。
しかし、なぜ、福井からこんなに鉱物界の偉人が沢山輩出されるのだろうか?しかも鉱物学、鉱山史、鉱床学、標本商など幅広く、多士済々である。
石ものがたり〜ふくいが生んだ鉱物学者たち」についてはこちらからhttp://info.pref.fukui.jp/koreki/event/special_index40.php
ミネラル・ワンダーランド 鉱物の魅力・鉱山の歴史」についてはこちらからhttps://fupo.jp/event/mineral-wonderland/

2022年3月4日〜6日(土)
京セラドームでミネラルザワールド&石おもしろ会

 3月4日から6日の三日間、京セラドーム大阪で行われた「ミネラルザワールド・石おもしろ会」に益富地学会館からスタッフとして参加した。益富地学会館のテーブルでは国産鉱物標本や図書類、コレクション用品の販売と大阪ミネラルショーのPRを行った。外国産の美しい結晶鉱物やルース、ジュエリーなどが圧倒的に多い会場では、益富地学会館のテーブルは寧ろ、異色であった。普段、あまり触れることのない「綺麗系」の石に囲まれて石三昧の三日間であった。


2022年2月20日(日)
きしわだ自然資料館でメランジェゼミと企画展 

 本日は岸和田市立きしわだ自然資料館でのメランジェゼミと同館企画展「見て みて 宝の石ころ 〜KazKazコレクション展」である。
メランジェゼミでお話をすることになったが、館長の同館専門員就任後の初仕事ともいえるもので、岸和田にあったと言われる幻の金山のお話を約20分させて頂いた。
企画展は大阪石友会の会長を歴任されたKhさんがご自身のコレクションを資料館に寄贈され、そのお披露目の展示会である。立派なコレクションで壮観であった。


2022年2月5日(土)
冬の西谷(宝塚)探訪 〜地学散歩〜

 「武庫川がっこう」さんの主催(共催:宝塚景観まちあるき会、協力:宝塚市立公民館)の「冬の西谷探訪〜地学散歩〜が開催され、館長は案内人兼講師役を務めた。
今回は宝塚市北部西谷地区の間歩(昔の鉱山跡)巡り。
このあたりは有名な多田銀銅山を構成する銀山親鉉の北端にあたる。
豊臣時代では銀や銅、鉛に加えて、「群青」即ち藍銅鉱も重要な産品の一つであった。
急斜面の為、ロープを用意して希望者に登ってもらった。皆さん普段からアクティブに活動されている方が多いが、さすがにロープを使ってよじ登るのは初めての体験のようであった。怪我人も無く無事定刻通り終了し、皆さんご満足の様子であった。


群青を産した間歩跡

2022年2月3日(木)
イベントのおしらせ
ミネラルザワールド 石おもしろ会 in 京セラドーム大阪

京セラドーム大阪で3月4日(金)から6日(日)まで主催(株)ジェムワークスさん、協賛ふしぎ石研究室さんで「ミネラルザワールド 石おもしろ会 in 京セラドーム大阪」が開催されます。
詳しいことは以下のリンク(ミネラルザワールド)からご確認下さい。
https://www.mineraltheworld.com/

2022年2月3日(木)
訃報

 益富地学会館の館報に掲載されたが、昨年1228日に大江理工社の第二代社長を務められ、益富地学会館の相談役として活躍された大江巌さんがご逝去された。
館長は大江さんご夫妻や大江理工社さんとは50年近いお付き合いをさせて頂き、当時の巌社長や初代の社長であるご尊父の栄三さん(益富先生の弟さん)にもたいへんお世話になった。
館長の60年にわたる鉱物人生の大事なキーパーソンのお一人であることは間違いない。たいへん穏やかなお人柄でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。


益富地学会館館報
2022年2月号より

2022年1月29日(土)
きしわだ自然資料館 特別展のお知らせ
見て みて 石ころ
KAZKAZコレクション鉱物・岩石・化石 392

 大阪石友会の会長を歴任されたKhさんが長年収集された鉱物や化石、岩石のコレクション 約400種600点を大阪府岸和田市の「きしわだ自然資料館」に寄贈されました。
同館で以下の通り、コレクションのお披露目の特別展が開催されることになりましたので、お知らせ致します。
本展示会に限らず、コロナ禍の折、急遽、延期や中止、時間変更などの予定変更の可能性がございます。
お出かけの節は主催者や会場などに事前に確認されることをお勧め致します。詳細は以下のリンク(きしわだ自然資料館HP)からご確認下さい。https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/shizenshi/kazutacollection.html


2022年1月19日(水)
【お知らせ】 冬の西谷(宝塚)探訪 〜地学散歩〜(主催:武庫川がっこう)
館長がご案内します!
宝塚市の北部、西谷地区には多田銀銅山、銀山親鉉(主要鉱脈群)の延伸部があり、戦国時代から昭和20年代前半まで採掘が行われました。現在は全て廃坑となり、その場所すら判らなくなっています。
今回、武庫川を中心に宝塚をより魅力的な街にしようと活動されている「武庫川がっこう」さんの主催(共催:宝塚景観まちあるき会、協力:宝塚市立公民館)で「地学散歩」が開催され、周辺の神社仏閣や里山、旧坑跡を巡ることになりました。
館長もご案内役として同行します。関心のある方はぜひご参加下さい。内容や申し込み方法の詳細は以下のURLからHPをご覧ください。尚、、鉱物採集会ではありませんので鉱物採集はできません。

2022年1月16日(日)
益富地学会館 石を楽しむ新春交流会

 例年通り、鉱物趣味はこの新年の益富地学会館新春交流会から始まる。これは館長にとって京都地学会当時からの「伝統行事」である。
今年も相棒のTsさんと出展者として参加した。
売り上げはまずまず。お買い求め頂いた皆さんに感謝。
他の出品者の標本も見て廻ったが、終活中の為、石を増やすこともできず、見学のみ。石友のHkさんから昔の大阪府産の鉱物を数点頂く。お心遣いに感謝。


2022年1月1日(土・祝)
新年のご挨拶
 皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は「鉱物趣味の博物館」をご愛顧頂き、誠に有難うございました。
本年も何卒宜しくお願い致します。
 昨年もコロナ禍の影響で十分な活動が出来ませんでした。当日記にも書く内容が以前ほどではなくなりましたが、気長にお付き合いいただければ幸いです。皆様のご健康、ご多幸を心よりお祈り申し上げます。
新年のご挨拶として標本を3点アップしました。
館長敬白

2022年1月1日(土・祝)
こども歴史文化館とゆめおーれ勝山の共催展
「ミネラル・ワンダーランド 鉱物の魅力・鉱山の歴史」のご案内
福井県勝山市の「ゆめおーれ勝山」で以下の展示会が開催されています。館長も展示協力させて頂いています。
ぜひお出かけ下さい。以下はFacebookから抜粋

※雪の季節でもあります。お出かけの際は必ずご確認下さい。
こども歴史文化館 と ゆめおーれ勝山の共催展
「ミネラル・ワンダーランド 鉱物の魅力・鉱山の歴史」
【開催期間】令和3年12月25日(土)〜令和4年3月21日(月・祝)まで
鉱物は、長い年月にわたる地球のはたらきによって生み出されたものです。古くから人類は、鉱物を探し求め、暮らしに活かすとともに、美しく不思議な海に魅力されてきました。会場では、世界や北陸の鉱物を中心に、鉱物の魅力を伝えます。
また、ふくいにはかつて、金、銀、銅などの鉱物を採取した鉱山があり、なかでも勝山市と大野市には数多くの鉱山がありました。
その歴史やパネルで紹介しています。詳細は以下のURLから

https://www.city.katsuyama.fukui.jp/hataya/