鑛物趣味の博物館館長の鉱物日記
 館長の「石漬け」の日々をご紹介して参ります。鉱物採集に行ったこと、ミネラルショーや即売会に行ったこと、同好会の例会に参加したこと、館長の一生の財産である石友の皆さんとの交流、普段の生活での何気ない鉱物との出会い、そして石にまつわるニュース的なことを書き綴って参ります。
館長について・・・幼少の頃(小学校低学年)より石集めを始め、鉱物趣味歴約60年超。日本産鉱物標本の収集と鉱物趣味史・大阪府産鉱物研究がライフワーク。「夢」は鉱物博物館。現在、(公財)益富地学会館運営委員、岸和田市立きしわだ自然資料館専門員、日本鉱物科学会・大阪石友会・福岡石の会・鉱物同志会・地質学史懇話会・奈良鉱物研究会・吹田地学会、石川県鉱物同好会、宝恍n学会(事務局)など石に関するいろんなジャンルの所に顔を出しています。
詳しくはプロフィールのページへ。
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2023年12月31日(日)
年末のご挨拶
いよいよ2023年も残すところ、あと僅かです。
本年は鉱物趣味の博物館をご愛顧頂き有難うございました。また、館長も多くの方々にたいへんお世話になりました。
福井県での特別展や公民館の各種行事、初めての兵庫県開催の「かわらの石観察会」など、お陰様で充実した1年が送れました。
厚く御礼申し上げます。
また、来年春、いよいよ「鉱物趣味の博物館」が引っ越し致します。引っ越し作業が終わりましたら、当HPでご案内致します。
2024年が皆様にとって良い年でありますように。皆様のご健康、ご多幸、そして石運をお祈り申し上げます。
2024年も何卒宜しくお願い致します。

2023年12月30日(土)
第4回・宝塚の石を語る会 無事終了
コロナ禍の影響で長らく中断していた「宝塚の石を語る会」が無事終了した。
約20名の参加で、今回は大阪府や宝怦ネ外の兵庫県からの参加もあった。遠路のご参加に感謝。
今回は宝怩つくる岩石、花こう岩のお話であった。六甲山地の東端にあたる宝塚市は花こう岩(御影石)と切っても切れない。
まさに宝塚の石といっても過言ではないであろう。
今回は花こう岩についての難しい話は置いといて、宝塚の様々な景観や歴史にどのような影響をもたらしたか、の話題が中心であった。
今回は強力な助っ人にお越し頂いた。宝塚の景観を研究されている「宝塚景観街歩き会」の田村博美先生、地質学者として領家帯の花こう岩を研究されている貴治康夫先生にサポート頂いた。両先生に感謝。
これで年内の館長の地学イベントは終了。来年度に乞うご期待。

2023年11月23日(木・)
福井県立こども歴史文化館特別展 終幕まであと10日
 7月から始まった福井県立こども歴史文化館(これき)の特別展も後10日となった。そして、本日はいよいよ館長のお話し会である。なかなか難しいテーマであったので、直前まで原稿作りであった。結局、福井の鉱物人脈と福井の鉱物という定番のテーマに落ち着いた。他に、館長の60年以上の鉱物との付き合いの歴史をお話しした。振り返ると、館長のこの道楽は両親、祖母、最も影響を受けた従兄の正夫君や多くの石友の支援あってのものである。改めて、感謝である。
お話し会は原稿を作りすぎて、かなりスピードアップしてしまった。支えて下さった、これきの皆さん、参加者の皆さんに感謝である。昨年からこのプロジェクトに携わってきたので、しばらくは福井ロスになりそうな館長であった。

2023年11月18日(土)
大阪ミネラルフェスタから大阪自然史フェスティバルへ
本日から大阪市立自然史博物館で「大阪自然史フェスティバル」が始まる。
その前に昨日から大阪・本町で第一回大阪ミネラルフェスタが行われているので、まず、ミネラルフェスタに参加。内容はジュエリーやパワーストーン系の石である。会場で最近よくお話するミネラルショップのMさんとよもやま話と情報交換。きれいな石に浸り、特にこれといった買い物もなく、地下鉄で長居公園へ向かう。今日から大阪自然史フェスティバルだ。
この催しは大阪を中心に関西一円の自然愛好団体が普段の活動内容を披露するもので、館長が関係する大阪石友会やきしわだ自然資料館など100団体以上が参加している一大イベントだ。我が大阪石友会は毎回好評の天然石探しを開催。子供たちで大賑わいであった。
只、地学系の団体は石友会を除けば2〜3団体しかなく、一抹の寂しさはある。

2023年11月11日(土)
武庫川・河原の石観察会 無事終了
益富地学会館の一大イベントである「かわらの石観察会」の兵庫県開催が無事終了した。
今回は宝塚など兵庫県下でのPRが出来なかったので、かなり心配したが、ほぼ定員60名に近い参加があり、武庫川誘致の張本人としては一安心。天候にも恵まれた。
 通常の観察会であれば、事前の講習会や河原での説明があるが、今回はすぐ近くの宝塚市立中央公民館の学習室を借りて、事前の説明や標本作り等を実施。参加者も遠路、滋賀県や奈良県からの参加もあった。地元兵庫や京都、大阪からほぼ同数の参加があった。
説明後、公民館から徒歩数分の河原に下りて、岩石の観察を行った。
岩石は六甲花崗岩、有馬層群の各種流紋岩類、源流付近の付加体(丹波帯)の岩石等。
スタッフは岩石を鑑定したり、石を割ったりと結構忙しかった。

2023年10月7日(土)〜9日(月・祝)
京都ミネラルショー 終わりました。 
 遅ればせながら・・・。京都ショー、無事終了。館長は今回も益富コーナーを担当。
メインの委託標本や書籍、採集・コレクション用品の販売を行った。
委託標本は会員の方々から多数の出品があり、値段も手ごろなこともあって、大きな人だかりが出来た。ご購入頂いた方々に感謝。また、特別展示は日本の新鉱物であった。
特に話題の北海道石の展示コーナーでは多くの方々で賑わっていた。
さて、館長は「終活中」であり、石を買うのは慎まないといけないのだが、そうもいかなかった。
埼玉県秩父鉱山渦ノ沢産の燐灰石、六角形の輪郭がはっきりしたまずまずの標本を入手した。

2023年9月30日(金)
益富地学会館館報10月号より
 益富地学会館の館報10月号が届いた。
今月号では館長が関係するイベントが2件告知されているので、簡単にご紹介します。
詳細は館報をご覧いただくか、主催者に問い合わせて下さい。
 まず、11月11日(土)に宝恷sの武庫川で河原の石の観察会を行います。
初めての兵庫県での観察会です。全国津々浦々からのご参加をお願いします。
とにかく便利な場所です。
今回は河原での石の観察・採集だけでなく、近くの公民館で事前説明や採集後の標本作りを学びます。先着順ですので、ぜひ、早めのご応募下さい。

 もう一つは福井県立こども歴史文化館での「地球のカケラがいっぱいver2」が10月14日から12月3日まで行われます。9月3日まで開催されたver1の続編です。
11月23日(祝)には館長のお話し会もあります。
名物の「越前そば」や「ソースカツ丼」を楽しみがてら、お越し下さい。
 さて、その前に10月7日(土)から石ふしぎ大発見展・京都ショーが開催されます。
館長も会場でお手伝いしています。ぜひ、ご参加下さい。

2023年9月20日(水)
館長、「ミネラルキャピタル」へ 
 大阪・梅田の阪神百貨店で開催中の「ミネラルキャピタル」を訪れた。
丁度、優勝セールで会場周辺は沢山の人出だ。今回も、買い物の予定はなく、いつも通り、石に浸りにきたのだ。
 会場には綺麗な天然石やルースが沢山並べられており、良い眼の保養になった。
会場には主催者で、最近お話することが多くなった神戸のK社のMhさんが居られ、お仕事の邪魔にならない範囲で石談を少々。
久々のデパートの催事でのミネラルウォッチングであった。

2023年9月16日(土)
日本鉱物科学会一般普及講演会
 9月14日から本日まで大阪公立大学で日本鉱物科学会の年会が開催された。
そして、本日は「一般普及講演会」が開催され、館長はオンライン参加をした。
講師は石橋隆氏。テーマは「日本の鉱物学の夜明けと世界に知られた日本産鉱物」。
本草学、博物学から近代鉱物学までの歴史を辿る講演であった。
特に演者が研究された石見銀山の鉱石、鉱物などはたいへん興味深く拝聴した。
輝銀鉱の結晶やワイヤ状の自然銀など今でも本邦の超一級標本であろう。

2023年9月2日(土)
石浸りの1日 神戸ミネラルマルシェ〜益富地学会館 
 本日は先ず神戸の三宮へ向かう。昨日から始まった神戸ミネラルマルシェへ。特に買い物の予定はなかったが、石浸りの為。
今回は石友とも会わず、唯一、お世話になっている業者のCさんと歓談。構想中のワークショップのご相談をしたところ好感触。
本日の大きな成果である。午後、会場を後にして、三宮から阪急を乗り継いで京都へ。益富地学会館の運営委員会に出席。
10月の京都ショーに向けての意見交換。既にチラシも出来上がっていた。詳細はコチラから。

2023年8月25日(金)〜26日(土)
名古屋ショーを楽しむ
 今日から夏恒例の名古屋ショーだ。なんと45回目!1988年から始まった東京国際ミネラルフェア(新宿ショー)が35年くらい前なので、なんとその10年前になる。
大型のミネラルショーとしては本邦では最も歴史がある会だろう。
 さて、館長は会場には開場30分前に着いた。しかし、昨年同様、既に2階から1階までの長蛇の列が・・・。今日は平日のはずだが。
行列に圧倒された館長は並ぶのを諦めて、休憩スペースから長蛇の列を眺める。
昔だったら長時間並んで最前列に居たものだ。館長は開場後、ゆっくりと開場内へ。
 とりあえず、益富地学会館のテーブルへ。隣には福岡石の会のHkさん。
館長の師匠であるYsさんや、北海道からKさん、九州からKuさんなども来られている。
会場はすごい人だが、とりあえず、石友の皆さんにご挨拶しながら会場を一周することにした。
最初の購入品はモササウルスの歯の化石。一昔前だったら考えられない館長の買い物。
これは公民館に来てくれる子供たちへのお土産だ。「終活」中なので、買いたい気持ちをグッと抑えたが、大阪府千早鉱山の辰砂を見つけたので購入。小さな標本だがやたら重い。
二日目(26日)のお楽しみは松原先生の講演会。テーマは「金と銀の鉱物」。
これは見逃すわけにはいかない。バラエティーに富む、たいへん興味深い内容であった。
講演終了後、大急ぎで名古屋駅へ。バタバタしたが、楽しい二日間であった。
いよいよ次は10月の京都ショーだ。館長の多忙な「老後」は続く。

2023年8月25日(金)
今日から名古屋ショー 
今日の午後から名古屋ショー(第45回名古屋ミネラルショー)が始まる。これから名古屋へ向かいます。
“一応”終活中なので、原則、石は増やせないが、物欲との葛藤がはじまる。多分、物欲に負けるんだろうな。
とりあえず、行ってきます。

2023年8月18日(土)
なんば石ころマーケット 
 大阪なんばで開催中の「なんば石ころマーケット」に参加した。
館長の鉱物趣味とはかなり方向性が異なるが、石に浸りたかったのだ。
出品物はルース、原石、海外の綺麗な結晶鉱物、パワーストーンなど。
唯一、パラサイト(石鉄隕石)に心が動いた。恐らくセリコ隕石だと思うが、「訳あり」と書かれていたが、かなり安かった。
 今回の目的は石に浸ることと、石友に会うことだ。古い石友のGsさんが業者として出展されているので、昔話に花を咲かせた。また、最近、お知り合いになったTgさんとは天然石業界についていろいろ教わった。

2023年8月16日(水)
本日のご来館 
 本日は関西の著名な地質研究家であるKmさんに当館へご来館頂いた。以前からKmさんとは交流させて頂きたかったのだが、なかなかその機会が得られなかった。しかし、こちらも最近、お知り合いになった吹田地学会のOkさんのご紹介でついに交流をもつことが出来た。
流石、Kmさんは地質の専門家で大阪府の地質にもたいへん詳しく、有意義な鉱物談義が出来た。
これからも色々とご指導願いたいと思う。この歳になって交流が広がるのは嬉しいことだ。
 さて、来週はいよいよ名古屋ショーだ。見に行くだけのつもりだが、そうは行かないだろうな。また、「物欲」との葛藤が始まる。
(嬉しい)悩み多き館長であった。

2023年8月13日(日)
ワークショップ(天然石の万華鏡)無事終了!
 福井県立こども歴史文化館(これき)で開催中の特別展「地球のカケラがいっぱい」の関連イベントであるワークショップが無事終了した。子供たちの期待が大きかったので、3回目とはいえ、少々プレッシャーがあったが、受講生も熱心で、館のスタッフの皆さんの献身的なサポートもあって、成功裡に終了。子供たちには4大宝石、誕生石、レアストーンと約30種以上の宝石に親しんでもらった。アンケートをみても皆さんご満足の様子で、いずれまた出来ればと思う。
受講生の子供たち、保護者の皆さん、これきのスタッフの皆さん、ありがとうございました。

2023年7月29日(土)
吹田地学会 講演会 
 大阪・吹田(すいた)の千里山コミュニティーセンターで立命館大学教授の土山明先生の講演会が開催され、多くの市民が集まり、盛況であった。
小惑星探査機「はやぶさ」で小惑星「りゅうぐう」から持ち帰ったサンプルから水が見つかり、それに纏わるエピソードをご披露頂いた。
終盤の方では温泉や焼き物まで話が広がった。館長も前回同様、隕石展示で協力させて頂いた。

2023年7月21日(金)
「福井県立こども歴史文化館2023特別展
地球のカケラがいっぱい」ついに開催!!
館長が展示協力させていただいている特別展がついに開催日を迎えた。
今まで、多くの展示に協力させていただいてきたが、館長過去最大の協力案件だ。
サブタイトルは「
鉱物標本との出逢い」。
鉱物愛好家たちがどのように鉱物にはまっていたか、それを解き明かす、過去に例の無い展覧会である。
特に、館長が鉱物にハマる切っ掛けの一つである「ブック型標本」コレクションは、ほぼ全品を出展した。他になつかしい石のオマケ類や学研の付録等々。
恐らく、今後はこのような機会はないであろう。
また、鉱物標本も館長のトップクラス標本を惜しげもなく出品。
館長の鉱物趣味60年に相応しい展示となった。
なんと、オープン当日は開館前から待っている人もいたとか。8月の開催の館長のワークショップもお陰様で満席となり、キャンセル待ちとなった。
11月には同館で館長がお話をさせて頂く。研究者などプロの先生の講演は多いが、コレクターがコレクションについて話す機会は少ないと思う。多数のお越しをお待ちしています。
写真上 ブック型標本展示
写真中 益富先生から比企家に贈られたと思われる、日本鉱物趣味の会の標本。
写真下 鉱物標本も一級品がズラリ!
特別展の情報は以下からご覧ください。
こども歴史文化館のHPはコチラから
特別展はコチラからどうぞ。

2023年7月17日(月・
福井県立こども歴史文化館の特別展のお知らせ
館長のワークショップ(小学生向け)もあります。
 7月21日(金)から9月3日(日)まで福井市の福井県立こども歴史文化館で2023年特別展「地球のカケラがいっぱい」が開催されます。今回は単なる鉱物標本の展示ではなく、「鉱物標本との出逢い」というサブタイトルで、鉱物趣味の原点に迫ります。明治〜昭和40年代の日本の鉱業華やかなりし頃。情報が極めて乏しい時代にあって鉱物コレクターはどのようにこの「道」に入っていったかに迫ります。
 今回は館長も鉱物趣味60年(趣味の還暦)になったということもあって全面的に協力させてもらっています。
館長のプレミアム鉱物コレクションや門外不出?のブック型標本も公開します。
8月13日(日)には小学生対象ですが、館長によるワークショップ「天然石の万華鏡づくり」を開催します。
特別展の詳細は以下のリンクからご覧下さい。
福井県立こども歴史文化館特別展 地球のかけらがいっぱい

2023年6月30日(金)
【イベント告知・募集終了】 チリメンモンスターをさがせ!V
定員に達し、募集終了しました。沢山のお申込みありがとうございました。
 8月2日(水)に宝塚市立西公民館でワークショップ「チリメンモンスターをさがせ!V」を開催します。
対象は小学生です。保護者の同伴OKです。特に低学年のお子さんは同伴必須です。
よく聞かれるのですが、宝塚市以外にお住まいの方、宝塚市以外の小学校に通っているお子さんもOK!大歓迎です。
宝塚市、兵庫県、近畿地方に限らず、全国津々浦々からのご参加をお待ちしています。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
チリメンモンスターを探せ!V - 宝恷s立公民館 (takarazuka-kominkan.jp)

2023年6月27日(火)
「株主のみなさまへ」
 住友金属鉱山から株主向けの資料が届いた。館長は1単元株しかもたない株主である。
単に鉱山の株主(出資者)になりたいが為に買ったのだ。
 但し、毎度、菱刈鉱山の記事は蒐集家としてチェックしている。それによると・・・
海外の大きな露天掘りの鉱山ではGPSを活用して自動運転トラックが鉱石を運搬しているが、菱刈のような坑道掘りではそうはいかない。携帯電話も通じない。当然だが。
そこで、坑内でWIFIを整備して自動走行重機を走らせるとの事。
坑内でネットワークか・・・。世の中も変わったものだ。
またサステナビリティを重視した長期安定操業体制の確立をめざすとの事。これは嬉しい。
因みに菱刈鉱山は2022年には4.4トンの金を売り上げたそうだ。頑張れ!菱刈鉱山!

2023年6月24日(土)
公民館サイエンス講座 「楽しい科学工作教室」 
 公民館の自主事業「楽しい科学工作教室」が終了。科学工作クリエーターのUcさんをお招きしての初めての講座であった。企画からプロモーション、募集、開催まで、かなりプレッシャーがかかった。対象は小学生の子供たち。作るのは「ぶつからないクルマ」。障害物を検知して止まる。
赤外線センサーを使いモーターをコントロールするもので、低学年の児童が多かったので、小1や小2の子供たちには、なかなか手ごわいと思ったが、アンケートをみると、楽しかったとの事。最近の子供は凄いなぁ!
 ワークショップを終えた後、会場を別室に移してUcさんの作品展示会を開催。
これがまた、凄かった!お父さんやお母さんも童心に帰って遊んでおられた。また、お子さんに盛んにレクチャーしている理科系のお父さんもいた。公民館ではこれからも子供たちと科学の接点を追求していきます。これからも乞うご期待。
因みに次回は8月2日(水)のチリメンモンスターです。奮ってご参加頂きたい。

ぶつからないクルマ

2023年6月17日(土)
チロルチョコ?!
 ミネラルマーケットの共同出展者のHkさんからたいへん珍しいものを頂いた。
鉱物ではない。チョコレートだ。ご存じ「チロルチョコ」だ。
しかし、どこにもあるという「チロルチョコ」ではない。鉱物パッケージのチロルチョコだ。
鉱物の描かれた「切手」はよく目にするが、チョコは初めてで、且つ有名なものだ。
個々のパッケージは福岡石の会の会員が発見に携わった6種の新鉱物である。
木村石、パラ輝砒砿、ランラン弘三石、肥前石、イットリウムラブドフェン、阿武石の6種。
但し、中身は普通のミルクチョコレートだ。
チョコレート大好きの館長は食べるべきか、暫く観賞に供すべきか悩ましい。

2023年6月17日(土)
本日、ミネラルマーケット 
 久々の東京・飯田橋のミネラルマーケットだ。今回も福岡の石友Hkさんとのコラボ出展した。
今回は午前中は抽選で当たった方120名、午後はいつも通りというコロナ対策が取られた。
従って、以前のような長蛇の列や人込みもなく、たいへんスッキリとした会場だ。
賛否いろいろあるかと思うが、売る側としての館長は個人的にこちらがいいなと思った。
 Hkさんは九州の珍しい鉱物や美しい鉱物を沢山出品。特に立花寺(りゅうげじ)の藍銅鉱は素晴らしく、あっという間に売れた。他には長垂のモルガン石や新産のネオジムフランソワ石等。館長は元石友から託された古い国産鉱物、別の石友から託された岐阜県蛭川の煙水晶やトパーズなどを出展。地元で長い間保管されてきたもので、今では入手不可能なものだ。お陰様で半数以上売れて石友にも良い報告が出来そう。
ご購入頂いた皆さんに感謝申し上げます。
館長は終活中の為、購入は諦めて、専ら、石を売りながら多くの石友の皆さんと歓談。有意義な一日であった。
次は8月の名古屋ショーだ。どんな鉱物や人と会えるか、館長の「石の旅」は続く。

2023年6月16日(金)
ミネラルマーケットの前に・・・
 明日からミネラルマーケットの出展だが、前乗りで本日、東京に着いた。
先ずは東大の研究博物館へ若林標本の見学だ。実は先月も行ってるのだが、ある同好会から報告文を頼まれたので、再度、見学に訪れたのだ。
博物館で偶然、明日、ミネラルマーケットで共同出品する福岡のHkさんや愛知のHさんとお会いした。3人でワイワイ言いながら標本鑑賞と楽しい鉱物談義。
閉館の時間まで楽しんだ。

2023年6月11日(日)
館長、ミネラルマーケットに出展します。
 6月17日(土)に東京・飯田橋のレインボービルにてミネラルマーケットが開催されます。
館長も福岡の石友、Hkさんと共同出展致します。
最近、地元の元蒐集家の方から入手した岐阜県蛭川のペグマタイト鉱物や館長の石友から委託された古典標本など出品致します。
ぜひ、お越し下さい。尚、今回は事前購入チケット制との事ですので、ご注意下さい。詳細は以下のURLから。
飯田橋ミネラルマーケット2023開催のお知らせ

2023年6月11日(日)
先の話ですが・・・
 館長です。いつも「鉱物趣味の博物館」をご愛顧いただき、有難うございます。
鉱物趣味の博物館(旧鉱物趣味のページ)開設以来、ODNさんのお世話になってきましたが、誠に残念ながら、来年(2024年)の3月31日をもってホームページサービスを終了することとなったそうです。
【重要】「ホームページサービス」終了のお知らせ (odn.ne.jp)
利用者の減少が要因との事ですが、インスタグラムやツイッターなどが主流となり、これも時代かな・・・と思う今日この頃です。
館長の自宅のインターネットのプロバイダーもホームページサービスの新規受け入れを止めたそうです。
これから、次のホームページサービスを探すこととなります。
いずれ、URLも変わりますが、引き続きご愛顧の程、よろしくお願い致します。

2023年6月6日(火)
「鉱物情報」より 合同資源 鉱石展示室リニューアル
 本日、「鉱物情報」が届いた。もう215号か・・・。
今回特に気になったニュースが合同資源の「鉱石展示室」のリニューアルだ。
以前は「磯部鉱石資料館」という名であったが、「鉱石展示室」と名前が変わったそうだ。
館長は2008年に旧鉱石資料館を訪問したことがあるが、その金銀鉱石に特化した展示に圧倒された。「鉱石」という名であるが、秩父や山ケ野の自然金にはびっくり仰天。
新鉱石展示室を映像で見たが、広々していて、展示にも余裕が感じられる。
館長も行ってみたいが、関西からはだいぶ遠いなぁ。しかし、いつの日か行きたい。
いや、行かねばならない。HPは以下のリンクから。
https://www.godoshigen.co.jp/ore-museum/

旧・磯部鉱石資料館
2008年4月撮影

2023年6月1日(木)
本日の日経朝刊より「鉱物の光、あるがまま撮影」
 本日の日本経済新聞朝刊に館長の鉱物同好であり、日本有数の鉱物写真家であるKkさんが紹介された。
師匠である鉱物写真の世界的第一人者であるジェフ・スコヴィル氏との出会いから、その見事な写真テクニック
まで描かれた記事であった。
Kkさんの写真の凄さはまるで結晶が浮かんで見える。実に鉱物が格好良く写るのだ。これはちょっとそっとで真似ができない。
写真撮影のテクニックや装置の工夫だけでなく、ちゃんと鉱物を理解していて、鉱物の見方、見せ方が判らないと、このような写真は撮れないだろう。
因みに当HPの「鉱物列品室」にある秩父鉱山の糸金(自然金)はKkさんの作品である。

2023年5月31日(水)
THE BACKYARD 大阪大学総合学術博物館
 NHK・Eテレの「THE BACKYARD」で大阪府豊中市の大阪大学総合学術博物館が取り上げられた。大阪大学の構内で見つかったマチカネワニの化石や日本初の電子顕微鏡など幅広い分野の貴重な収蔵品の数々が紹介された。因みに、このマチカネワニを発見したのは我が大阪石友会の会員(当時)であった。
 館長は定年退職後、現在の職を得るまでの2年間、この博物館でお世話になった。
館長が整理を手伝った旧制高校時代からの貴重な鉱物標本も映し出され、懐かしさがいっぱい。久しぶりに博物館を訪れてみようかな・・・。

2023年5月28日(日)
祝! 新鉱物・北海道石
 今朝はヨメから聞かれたし、職場でも聴かれたし、その夜のある博物館とのオンラインミーティングでも話題に上ったし、まさに「北海道石」の一日といっても過言ではなかった。館長もよく判っていないので、以下の「とかち鹿追ジオパーク」のホームページを参照願いたい。
ジオパークエリア内で発見された新鉱物「北海道石」とその保全についてのお知らせ | 北海道・十勝をまるごと体感!とかち鹿追ジオパーク【公式】 (shikaoi-story.jp)
 只、この石そのものはかなり以前から「蛍光性オパール」として知られていたが、その凄まじい蛍光が一般の人々の心を捉えたのだろう。
館長にとってはそんなことより4人の研究者・発見者の内、3名まで存じ上げている(但し、そのうちのお一方は名刺交換程度であるが)ということが特別である。この貴重な石や産地が末長く保護、保全されることを願って止まない。

2023年5月26(金)
東京・車中泊弾丸ツアーA 東京国際ミネラルフェア 新宿ショー
 弾丸ツアー第二幕は新宿で開催中の東京国際ミネラルフェア、いわゆる新宿ショーである。右の写真の通り大きな規模である。東大の博物館から急いで来たが、リミットまで約2時間。3時には会場を出ねばならない。先ずは益富地学会館と大江理工社へ。挨拶の後、タケダ鉱物標本さんへ。いつも通りの世間話の後、今回の唯一の目的であるドリームストーンさんへワークショップ用の石探し。トルコ石のさざれを買った後、ここは忘れてはいけない、USAのクリスターレ社へ。里帰り標本は市之川の輝安鉱の群晶や尾太の菱マンなど定番鉱物を出品。USA産の見事な自然金は流石、トップディーラーだ。その後、テンカワさんやキーズさんに挨拶した後、急ぎ足で新宿駅へ。何とか間に合った。館長の今回の弾丸ツアーは無事終了。次は6月のミネラルマーケットだ。こちらは出品者である。
詳細は後日のお楽しみという事で。

2023年5月26(金)
東京・車中泊弾丸ツアー@ 東京大学若林鉱物標本
 今回の東京ツアーの目的はコレ。東京大学総合研究博物館で開催中の若林鉱物標本展示・「日本の鉱山黄金時代の投影」だ。これは鉱物愛好家必見だ。日本四大鉱物標本(以前は三菱和田標本、九大・高標本とともに日本三大標本と云われていたが、京大・比企標本の全貌がほぼ明らか人なって、四大標本が適切であろう)の東大・若林弥一郎標本の公開だ。
館長は以前の展覧会で若林標本一部は見たことがあったが、今回は展示方法にも趣向をこらしていた。
 館長のお気に入り標本ベスト5は@荒川の三角銅・軍配型双晶A中瀬の輝安鉱(表面を黄安華様鉱物に覆われているが見事な群晶B亀山盛の青鉛鉱(始めはデカイ藍銅鉱やなぁと思ったら、なんと青鉛鉱!更にビックリした。恐らく本邦一だろう)C同じく亀山盛の白鉛鉱。超立派!ツメブもビックリ。D山ケ野のトジ金。これは館長の好み。番外で亀岡の桜石。珍しく普通の標本で、ホッとする標本。その他見事な標本が一杯。9月まで開催されているので、是非ご覧になるようお勧めしたい。
但し、開館日と休館日に注意。必ず、確認の上、来館頂きたい。

2023年5月12日(金)〜13日(土)
久々の九州! 祝・福岡石の会90周年
 今年は昭和8年に創立した福岡石の会の90周年。その記念式典と講演会が福岡市科学館で行われた。館長も一念発起して参加。折角、九州へ行くのだから、鉱物趣味の大先輩であるMsさんにお会いしたい・・・。そこで、まずは小倉駅で下車。
 今から約35年前、社命により東京から北九州営業所長として小倉に着任した。
羽田空港から当時1才半の息子を抱いて、まだ、引っ越し先のマンションが完成していなかったので、当座の必要なものをリュックに詰めての慌ただしい1000kmの異動だった。
 そこで、仕事上で偶然お知り合いになったのが鉱物趣味の大先輩であるMsさんだ。
久しぶりにお会いしたが、ゴルフと老人会で充実した毎日をお元気に送られていた。
館長もそのような毎日を送りたいものだと思う。Msさんのコレクションを拝見しながら石談義を楽しんだ。
翌日は福岡市科学館で開催される福岡石の会90周年記念式典に参加。
多くの懐かしい方々にお会いできた。
次の目標は10年後の100周年記念に参加することだ。その時も現役の鉱物コレクターでいたいと願う館長であった。


2023年4月29日(土)〜5月1日(月)
石ふしぎ大発見展 大阪ショー2023

 大阪・天満橋で開催のふしぎ大発見展大阪ショーにスタッフとして参加した。
今回も開場前から多くの来場者で賑わっていた。
館長はいつも通り益富地学会館のテーブルを担当した。
即売標本はいずれも有志の出品で、たいへんバラエティーに富んでいる。
 特別展示は「関西地学の魅力大発見2」で、今回は宝怩フ武庫川が取り上げられた。
館長も調査段階で少々お手伝いができた。これからも武庫川の地学の魅力をお伝えしていきたい。昼休みを利用して会場内を見て回る。ワークショップ用のさざれ石や宝石の説明用のルースを購入したが、以前では考えられない買い物の内容だ。
 そして、今回、唯一の鉱物の成果と言えるのが宝塚のお隣、西宮市産のホセ鉱だ。
これは実に珍しいものだと思う。
会場には今回も友人や石友が多数来られた。
前の職場の同僚で温厚なお人柄のMtさんは遠路京都から。小学校時代からの友人Ys君も来場。旧交を温めることができた。さて、次の5月は久々の九州だ。
福岡石の会の90周年であるが、100周年まで頑張りたいものだ.。


2023年4月9日(日)
“やさしい”鉱物の体験教室 地球の深部を探る
 高田クリスタルミュージアムの鉱物体験教室に参加した。今回は館長がたいへん興味のあるテーマだ。
その前に今回は大失敗をやらかした。阪急電車の乗り換え駅を間違えて、1時間に2本しかないバスに間に合わず、大枚(館長にとっては)はたいて、タクシーを使うことになってしまった。「慣れ」からくるミスだ。
残念だが、タクシー代は授業料と考えよう。それにしても最近、仕事でもプライベートでも、若い頃はしなかったような(覚えていないだけか?)小さなミスが目立つ。
歳のせいにしたくないが。ちょっと落ち込んだ館長であった。

本日の教材
一番左上が世間を騒がせた「軽石」
 さて、気を取り直して。今回のテーマは「地球深部のマントルからやってきた鉱物と岩石「カンラン石と安山岩」だ。
以前、世間を騒がせた小笠原の「福徳岡ノ場」の軽石が今日の主役。ただの軽石と思っていたが、実はこれが地球規模でたいへん珍しい安山岩の噴出物(ふつうは玄武岩)だそうだ。
話は地殻からマントルへ展開していく。マントルの中は誰も見ていないし、偶にマントルから飛び出してくる石も変質を被っているので、やはりその本当の姿は判らない。地球の事は宇宙の事ほど判っていない・・・ある意味、そうかもしれない。

2023年4月6日(木)
【予告】石ふしぎ大発見展 大阪ミネラルショー
 今月末から恒例の「石ふしぎ大発見展・大阪ミネラルショーが開催されます。
特別展示は関西6府県(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)で注目される鉱物、岩石、化石、地質現象など関西の地学の見どころをご紹介します。
詳細は公式ホームページをご覧下さい。

https://mineralshow.jp/
館長も3日間の会期中、スタッフとして会場内に居ります。全国の石友にお会いできることを楽しみにしています。

2023年4月3日(月)
新刊案内 「趣味で地学!川原の石ではじめる石集め入門」
 館長の石友で岩石学が専門のAkさんが石集めの本を自費出版された。
タイトルは「趣味で地学!川原の石ではじめる石集め入門」。
昨今は、一部のマナーを守らない鉱物採集に対する世間の目の厳しさ、産地の枯渇、荒廃、幻化等により鉱物自体が採れなくなっており、昔のような鉱物採集が難しくなっている。
そのため、特に初学者のフィールドが河原になっている。関西でも京都府の木津川等は鉱物採集も出来て、人気のスポットである。館長も武庫川の河原の石拾いを楽しんでいる。
そのような川原の石から始めようとする方にピッタリの本かと思う。一般の書店ではまだ売っていないかと思うので、ミネラルショーなどで見つけたら買うことをお勧めしたい。

2023年4月2日(日)
ネットの記事から ◆私の夫は「鉱物採集」をライフワークにしています
 今朝、ヨメがニコニコしながらスマホをもってきた。これは何かあるなぁと警戒警報。ヨメが面白い記事を探してきたらしい。
そしてそのタイトルが「
私の夫は「鉱物採集」をライフワークにしています」である。どっかで聞いたような話しやなぁ。
記事をご覧になりたい方は検索エンジンで上記のタイトルを入れて検索願いたい。
 筆者の方の旦那さんが高校時代から鉱物採集を趣味とされていて、家の中は石だらけだそうだ。(なんと地下室があるらしい・・・。そこも石でいっぱいとか。まぁ、館長も石の為に「博物館」という名のマンションを借りているので、同じような感じではあるが)
家族サービスそっちのけでまるで母子家庭みたいと仰っている。転勤族らしく転勤先でも石を集めまくったようだ。これも似ている。まぁ、どちらのご家庭も似たり寄ったりだね。

2023年4月1日(土)
上洛!益富地学会館へ
 早いもので、もう4月。館長は先日より「花粉症」に悩まされている。特に今年はキツイ気がする。
館長は花粉だけでなく黄砂とか他のいろんなものに反応するので始末に悪い。デリケートなんかなぁ?
 さて、そのような悪コンディションの中、本日は益富地学会館の運営委員会で上洛した。
京都の街は外国人客が随分増えたように思う。
 運営委員会は兎も角、本日、「館報」が発行された。写真はその表紙。我が宝塚市の武庫川の河原である。
ここには六甲花崗岩や有馬流紋岩、少ないながら丹波帯の岩石がみられる。
ぜひ、一度、観察会をやってみたい場所である。

2023年3月25日(土)
益富壽之助先生・櫻井欽一先生、没後三十年
何が面白いのか“鉱物趣味の世界”
 本日は京都の高田クリスタルミュージアムで「鉱物サロン」に出席した。
もう39回目を数えるイベントだ。
本日のテーマは日記のタイトル通り、「
何が面白いのか“鉱物趣味の世界”。
何が面白いのか・・・?
これは館長も未だはっきりと判らないテーマだ。何か分らないが石に「一目惚れ」したのだ。
 高田館長からは益富・櫻井両先生についての解説やエピソードの披露があった後、出席者がそれぞれに鉱物趣味に対する思いを披露するというものだ。
館長は櫻井先生とその師匠である長島乙吉翁について述べた。
館長は長島翁にはお会いしていないが、櫻井先生は存じ上げている。
同席された館長と同年代のOhさんは昔、傍らを山高帽を被った長島乙吉翁が通ったそうだ。
すごい体験だと思う。長島翁が横を通っただけでも羨ましく思う館長であった。

高田クリスタルミュージアム(※本日の写真ではありません)

2023年3月24日(金)
今日は何の日?鉱物趣味の西のレジェンドはここから生まれた。

沢田伊三郎氏
地学研究(日本地学研究会)・益富寿之助博士紫綬褒章受章記念号(1966)より
 明治8年(1875年)の3月24日は京都の鉱物蒐集家、沢田伊三郎氏の生誕の日だ。
・・・といっても、沢田伊三郎氏と聞いてピン!と来る人は余程の鉱物趣味家でも殆ど居ないだろう。
沢田氏は京都で足袋を商うと同時に、標本部を作って趣味の鉱物の販売もしていたのだ。
今では珍しくない多角経営だ。老舗足袋屋の若旦那で常に着物の袂にルーペを忍ばせていたそうで、かなりレベルの高い趣味家であったそうだ。
 鉱物界の東のレジェンド、櫻井欽一先生に鉱物趣味の切っ掛けを与えたのは小学校時代の横山文吉先生だが、西のレジェンド、益富寿之助先生に切っ掛けを与えたのは、この沢田伊三郎氏である。
沢田氏の足袋店のショーウィンドウに飾ってあった美しい鉱物を見て、衝撃を受け、趣味が昆虫採集から石に変わったので、まさに鉱物趣味の「生みの親」の一人であろう。
明治の記憶に留めたい一人である。
さて、明日は鉱物のイベントで京都行きだ。

2023年3月23日(木)
日本産鉱物種第8版(2023)
 約5年サイクルで出版されている松原先生の「日本産鉱物種」の第8版が発行された。
館長も早速購入。初版から見てきたが、毎回どんどん厚みを増している。それだけ日本産の鉱物種が増えているということだ。只、近年は分析技術の発達でルーペや実体顕微鏡などアマチュアの力では見えない標本が多いようだ。館長も以前のようにひたすら鉱物種を追いかけるのもやめてしまった。
 それはさておき、この本は日本産の鉱物を網羅しており、最新の種類数が判る。
全世界の鉱物種は5900種、日本産は1380種に及ぶそうだ。但し、更に増えていることと思う。
この「日本産鉱物種」はコレクター必携のバイブルである。ぜひ、手許に置いておくべき本だろう。

2023年3月18日(土)
【お知らせ】列品室の礦物標本をアップしました
 列品室の標本を4点アップしました。
写真の石はなんだと思われますか?
木内石亭や木村兼葭堂も愛した?石です。

2023年3月11日(土)
東大若林標本が特別展示
 今日、ある同好会のLINEで知ったニュース。これは見逃せないのでお知らせ。
若林標本といえば東大の至宝であり、三菱・和田標本、九大・高(こう)標本、京大・比企(ひき)標本と共に本邦四大鉱物標本と云われる。
その若林標本が東京大学総合研究博物館での特別展示「東京大学・若林鉱物標本:日本の鉱山:黄金時代の投影」で3月23日から公開されるそうだ。
詳細はこちらから 特別展示「東京大学・若林鉱物標本:日本の鉱山黄金時代の投影」 | 東京大学 (u-tokyo.ac.jp)
館長もぜひ行ってみたいと思う。

2023年3月6日(月)
武庫川の地学調査
 館長が懇意にしている博物館の研究員の方々と宝塚の武庫川の礫の調査に行った
武庫川の礫は大半が有馬層群の流紋岩類とピンクの長石が特徴の六甲花崗岩である。
それと僅かな丹波帯(付加体)のチャートや砂岩、泥岩がみられる。
今回は温泉で有名な武田尾まで足を伸ばして、有馬層群の露頭を観察できた。
しかし、本当に「雲一つ無い」天気であった。真っ青の空だ。いくら探しても雲が見当たらない。
館長の「雨男」も過去の遺物になったのであろう。

2023年3月5日(日)
ミネラルザワールド 石おもしろ会 無事終了
 京セラドーム大阪で開催された「ミネラルザワールド・石おもしろ会」が無事終了した。
今回の出展は4月29日からの大阪ミネラルショー(石ふしぎ)の前宣伝が主であった。
チラシをかなりの数、配ったが、石ふしぎは殆どの方がご存じであった。
 館長は益富地学会館のテーブルに張り付いた状態であったので、じっくり展示を見ることが出来なかったが、それでも四国のパイロープの入った榴輝岩と千代子石を入手した。
今回の最大の成果は以前からずっとお会いしたかったKm先生と初対面し、石談義できたことである。ご紹介頂いたOk先生に感謝。

2023年3月1日(水)
【告知】明後日から開催 ミネラルザワールド石おもしろ会
 ご案内がおそくなりましたが、明後日3月3日から三日間、京セラドーム大阪で「ミネラルザワールド2023 石おもしろ会in京セラドーム2023」が開催されます。
世界中の鉱物や化石、ジェムストーン、アクセサリーが大集合。
益富地学会館も出展します。館長もスタッフの一人として、場内をウロウロする予定です。
イベントの詳細は左のアイコンをクリックして下さい。


2023年2月19日(日)
なんば石ころマーケット
 本日は丁度、仕事が休みなので、大阪難波で開催中の「第6回なんば石ころマーケット」に出かけた。本日が最終日だ。
日本産鉱物蒐集家の館長は購入目的ではなく、単に石に浸りたいだけであった。
しかし、業者さんが増えたなぁ。お付き合いのある業者は一社もないなぁ・・・と思ったら、馴染みの顔が。館長の先輩鉱物コレクターであり、宝石にも造詣の深いGsさんが出店されていた。
田上山のトパーズの大きなルースを見せてもらった。無傷の素晴らしい石だ。
相当、昔のものらしい。良い眼の保養をさせてもらった。

2023年2月11日(土)
「日本の鉱山と鉱物」
 久しぶりに高田クリスタルミュージアムのイベント「“やさしい”鉱物の体験教室」に参加した。
今回のテーマは「日本の鉱山と鉱物」。鉱石の実物標本も配布された。
日本の鉱山の歴史から高田館長が高校生当時から訪山された多くの鉱山の思い出話などあっという間の2時間であった。
特に稼働時の尾去沢鉱山に二日間も滞在し、鉱山の方に直接案内してもらった話は羨ましい限りである。