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館長の「石漬け」の日々をご紹介して参ります。鉱物採集に行ったこと、ミネラルショーや即売会に行ったこと、同好会の例会に参加したこと、館長の一生の財産である石友の皆さんとの交流、普段の生活での何気ない鉱物との出会い、そして石にまつわるニュース的なことを書き綴って参ります。 |
館長について・・・幼少の頃(小学校低学年)より石集めを始め、鉱物趣味歴60年超。日本産鉱物標本の収集と鉱物趣味史・大阪府産鉱物研究がライフワーク。「夢」は鉱物博物館。現在、益富地学会館(運営委員)、日本鉱物科学会・大阪石友会・福岡石の会・鉱物同志会・地質学史懇話会・奈良鉱物研究会・吹田地学会、石川県鉱物同好会各会員など石に関するいろんなジャンルの所に顔を出しています。
詳しくはプロフィールのページへ。 |
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2020年12月19日(土)
宝怩フ旧坑へ
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本日は来年1月に行われるイベントの下見で宝塚市北部の西谷へ講師の先生をご案内。今回は鉱物採集ではなく宝塚の産業としての鉱山跡見学である。
坑口は以前来た時より更に埋まっていた。
周囲の石組はまだ何とか残っているが、これもやがて崩壊していくのだろう。
そして、自然に帰っていくのか・・・。
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2020年12月8日(月)
【イベント告知】宝恷s立西公民館で「石を語る会」をやります! |
昨年より公民館行事として「地学散歩in宝怐vや「鉱石ラジオ」、ギャラリー展示「武庫川の地学」など石に関するイベントを開催してきましたが、館長が以前から温めてきたネタを遂に披露します。石について自由に語り、聴く、一種の鉱物サロンです。
昔は東京の凡地学研究社などのように標本店であり趣味家のサロンといえる場所がありましたが、それを懐かしんで、公民館でやろうと思い立った訳です。
鉱物趣味を拡げる為の初心者向けイベントですので趣味家にとっては物足りないかもしれませんが、宝恷s以外の方も大歓迎です。
第1回目は超初心者向けの「石の基礎知識」です。本イベントは6回実施予定(各回毎に募集)ですので、2回目以降の基礎知識となります。
定員はコロナ禍対策として「三密回避」の為1回10名と少な目で実施します。
電話のお申込みとなります。ぜひ、ご参加下さい。
詳細は宝恷s立公民館のHPをご覧下さい。
https://www.takarazuka-kominkan.jp/nishi/event/4387/
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2020年11月30日(月)〜12月1日(火)
久々の金沢へ
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「GOTOキャンペーン」を利用してヨメと金沢へ一泊二日の小旅行である。
一昨年までは石川県鉱物同好会の総会の度に年に一度金沢へ来るのが年中行事であったが、コロナ禍で中止となった為、久々の金沢だ。
今回はパックツアーでは無く自由度の高い旅行であったので、鉱物標本店「石の華」へ立ち寄ることができた。石の華は最近改装されたので楽しみにしていた。
ヨメの対応は店主の奥様にお願いして(色々な金沢のグルメ情報を教えてもらったらしい)、館長は店主のMmさんとひたすら石談義であった。
一日も早くコロナ禍が終息して、総会で金沢へ来たいと願う館長であった。
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2020年11月15日(金)
絵本から始める最新恐竜学 |
館長の勤務する公民館で西図書館主催の小学生〜高校生向け講演会「絵本から始める最新恐竜学」が開催された。講師は我が国を代表する恐竜学者で国立科博の真鍋真博士であった。残念ながら館長はご講演を拝聴できなかったが、先生に直接のご挨拶はできた。
会場はたいへんな人気で「満員御礼」。
子供たちの関心も高く、質問が相次いだそうだ。さすが、恐竜は子供たちに人気が高い。
館長も公民館でイベントをやっているが、いつかこのような凄いイベントを鉱物でやりたいものだ。決意をあらたにした館長であった。
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2020年11月14日(木)
晩秋の福井へ 「これき」と市川鑛物標本室
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親交のある東京のKyさんからお誘いをいただき、福井市の「福井県立こども歴史文化館」(これき)を訪れた。
目的は和田維四郎没後100年を記念した「石ものがたりpart2 福井が生んだ鉱物学者たち」の見学であった。実はpart1があったのだが、事情により見学を断念した経緯があった。
福井県出身の和田維四郎や市川新松、比企忠らの所蔵標本や関連資料の他、貴重な鉱山関係の資料も展示され、素晴らしい内容である。
館長は福井県にあった井崎器械のブック型標本、和田標本のトパーズと孔雀石、和田の名刺などの資料展示で協力させて頂いた。他に福井県には館長の宝典である原色鉱石図鑑の著者である木下亀城先生、和田の盟友、岩佐巌などの素晴らしい人材を多数輩出している。
なぜ、福井に広い分野で鉱物人脈がこれだけ集中するのか不思議である。
これきの展覧会を見学した後、越前市の市川鉱物標本室へ向かう。
市川鉱物標本室へは館長は2回目の訪問である。
前回は福井の博物館3館を巡る多人数のツアーであったので、急ぎ足であったが、今回は時間をかけて観ることができた。
市川新松の研究資料や多数の蔵書(館長はこれに驚いた)が所蔵されている。
標本室も顕彰会の方々の献身的な努力で当時と変わらず綺麗に整備されており、市川新松の足跡を辿ることができた。
今回の福井旅行ではKyさんの他、元館長のKさん、学芸員のOyさん他、文化館の皆様方、市川鉱物研究室顕彰会の皆さんにはたいへんお世話になりました。厚くお礼申し上げます。
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2020年10月14日(水)
今日は何の日?
今日は「砥石(といし)の日」です
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本日は「砥石の日」である。なぜ、10月14日が砥石の日なのか・・・?。答えは簡単、語呂合わせだ。
京都ミネラルショーの時期に同じ会場で京都天然砥石組合さんの主催で記念イベントが行われる。
館長も楽しみにしていたが、残念ながら、コロナ禍で今年は中止となった。来年に期待しよう。
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2020年10月10日(土)〜10月12日(月)
京都ミネラルショーを振り返って |
いつも通り京都ショーにスタッフとして参加、久々に会館コーナーを担当した。
「三密」回避の為、会場は1Fと3Fの2フロアで広々としていた。特別展示は益富地学会館の秘蔵標本が展示された。特に手稲のルソン銅鉱は凄まじかった。
国産鉱物を扱っていた業者さんは館長が見た限りで3社くらいで、購入はゼロであった。
金瓜石鉱山の自然金はコレクター心理を擽るものであったが、お値段が・・・厳しい。
結局、唯一の購入品はアリゾナ産の有名な玄武岩中の橄欖石(オリビン)だった。
公民館行事の教材として購入。次の大阪ミネラルショーに期待しよう。
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2020年10月4日(日)
館長、廃線跡を行く。巨岩と急流を満喫。
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本日は公民館の仕事として宝塚の都市景観を研究されているTh先生一行のお供で旧福知山線の廃線跡を歩いた。
日曜日で、しかも絶好の行楽日和。人気のスポットだけにハイキング客で一杯であった。こんなに沢山のハイカーがいるとは思わなかったので、少々ビックリ。
JR西宮名塩駅から途中、寄り道をしながら約8kmの行程。
線路の枕木が残る廃線跡は整備されており高低差も殆ど無い。
参加者に地質の解説をしながら、武田尾駅に向かう。廃線跡は武庫川渓谷に沿っており、武庫川は巨岩が累々としていたり、滝があったり、急流があったりと、全く退屈しない。有馬層群の巨大な絶壁も見事だ。
こんな素晴らしいスポットが市街地から僅か二駅目にあるなんて驚きである。
いつも見慣れた武庫川の違う一面を見ることができた。これが上流でないことも武庫川の特筆すべき点であろう。
紅葉シーズンにはヨメと再び来る予定である。また、武庫川は違う顔を見せてくれるであろう。
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2020年9月21日(月)
今日は何の日?
鉱物ファンは忘れてはいけない。今日は「全国鉱山記念日」です
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今日、9月21日は「全国鉱山記念日」だ。鉱物ファン、鉱山ファンはお覚えておかないといけない日だろう。
館長としては「地質の日」とともに国民の祝日にしてほしいくらいだ。まぁ、それは無理としても鉱物コレクターとしては重要な日である。
さて、「鉱山の日」のいわれであるが、1881年(明治14年)の9月21.日の明治天皇の東北ご巡幸の際、秋田県院内鉱山の五番坑に入坑され、「御幸坑」と命名。この日を鉱山記念日と定められた。 |
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2020年9月20日(土)
終活のお手伝い
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鉱物趣味をリタイアした友人から「標本の終活」のサポートを依頼され、引き取りに伺った。
標本の今後を考えて館長に託されたが、責任重大である。50年以上前から収集されていただけに、現在では入手不可な標本も多い。
整理もちゃんとされている。流石、標本を大事にされた友人だけのことはある。館長のイチオシは大阪府坂口鉱山の褐簾石。
結晶もシッカリしている上に大型だ。勿論、稼行中の標本だ。これは友人の希望もあり、館長の標本室に展示することとなった。
他の殆どの標本は、これからネットオークションや即売会で出品していくことになる。乞うご期待。
さて、気になるのはその友人が館長より若いという事だ。館長の終活は宣言しても遅々として進まないどころか、まだ、良い標本は無いかな?とアンテナを張っている自分が、ちょっと情けない。
先日も別の石友が五十代のうちに終活を終えたいと某展示会で標本を出品していた。
これらの友人を見習いたいが、物欲とどうやって闘っていくか・・・。自分との闘いに悩み多き館長であった。
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2020年9月7日(月)
珠玉の鉱物コレクション 追加しました
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久しぶりに「珠玉の鉱物コレクション」を追加しました。今回は自然金を二つと兵庫県中瀬鉱山の天ぷら輝安鉱です。
なかなか他にはない産状かと思います。 |
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2020年9月6日(日)
今日は何の日?
「鉱物趣味の博物館」の開館記念日です |
今日9月6日は「鉱物趣味の博物館」の開館記念日です。お陰様で満22年を迎え、今日からから23年目に入ります。
ここまで長く続けてこられたのは皆さんのご愛顧の賜物と厚くお礼申し上げます。
かつては1日100件を優に超えたアクセス数も最近では1日平均30くらいとなりました。アクセス数が増えれば、それに越したことはありませんが、これからも愚直に「古き佳き時代」「伝統的」「本格的」な国産鉱物趣味にこだわって参ります。
思い起こせば、この22年間で産地の幻化や標本の枯渇、鉱物採集に対する社会の厳しい見方で鉱物趣味の世界も大きく変わりました。
更に今回のコロナ禍で、標本の流通形態や楽しみ方なども変わっていくと思います。
しかし、どのように環境が変わろうと「鉱物趣味の博物館」はこれからもブレずに頑張って参ります。
一層のご支援を宜しくお願い致します。 |
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2020年9月5日(土)
朗報!
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神戸ミネラルマルシェが終わって、自宅に帰ると一枚のハガキが届いていた。
「なんやろ?」と、はがきを見ると「こむろミネラルズ」さんからであった。
既報の通り、白山のお店は8月で閉じられたのだが、あらたに9月から都内で新店舗を開店されるとの事であった。
今後は鉱物標本を主力とされるとの事。朗報である。とにかくよかったと思う。
しばらくは上京できないが、コロナ禍が落ち着いたら、是非訪問したいと思う。益々のご発展を祈念致します。 |
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2020年9月5日(土)
「第1回神戸ミネラルマルシェ」へ |
本日は神戸のサンボーホールで開催中の神戸ミネラルマルシェを訪れた。
会場は三ノ宮から海側に向かって徒歩10分程の場所にある。
六甲山地が迫り南北が短く、東西がひじょうに長い神戸は北とか南ではなく、海側、山側で方角を示すのだ。
消毒と手続きを終えて会場に入った。ミネラルマルシェは初参加であるが、思っていた以上に会場は大きく、盛況であった。
会場では顔見知りの出展社であるTC社さん、CW社さん、SC社さんと石談義。
会場には館長好みの国産鉱物は無く、いわゆる天然石や原石、ルース、ジュエリーなどの綺麗な石が沢山出品されており、暫し、石に浸ることができた。
館長は仕事上でパラサイト(隕鉄とカンラン石の石鉄隕石)が欲しかったが、やはりそれなりのお値段であった。コレクションにする訳ではないので、財布の紐は緩めず、今回は見送った。
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2020年9月3日(月)
衝撃!8月23日で、こむろミネラルズ(小室宝飾)さん実店舗閉店
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かつての小室宝飾さんの即売会 |
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館長にとって衝撃の出来事が起こった。東京の「こむろミネラルズ(小室宝飾)」さんのお店が閉店となったのである。引き続き、サイトやミネラルショーでの販売は継続されるので一安心ではあるが、趣味人のサロンが無くなったのは辛い。
以下はこむろミネラルズさんのHPより転載させて頂いた。
「この度、諸般の事情により令和2年8月23日をもちまして閉店致す事となりました。長い間、多くのお客様にご愛顧頂けました事を心より感謝申し上げます。
今後は、自社ショッピングサイトにて引き続き営業致しますので宜しくお願いします。
メール、電話、FAXにてご注文対応しております。又、各地の展示会は出展をしますので催事でお会いできるのを楽しみにしております!」
小室宝飾さん、有難うございました。館長が小室宝飾さんとお付き合い頂いたのは恐らく40年近く前、京都地学会新春総会が水道会館で行われていた頃からです。
これからも末永くお付き合い下さい。見事な標本を期待しています。
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2020年9月2日(月)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
鉱物趣味の父 長島乙吉先生 ご生誕の日
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明治23年の9月2日は「鉱物趣味の父」といわれた長島乙吉先生(1890-1969)が岐阜県苗木でご生誕された日である。
長島先生は明治・大正・昭和にわたって鉱物趣味界の最大のキーパーソンであった。
・・・というか長島先生はまさに鉱物趣味そのものであった。その功績や業績は筆舌に尽くしがたい。
もし、鉱物界で過去の偉人に一人会えるとしたら、館長は間違いなく長島先生である。
聞いてみたいことが山ほどある。
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2020年8月29日(土)
名古屋ミネラルショー
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名古屋ミネラルショーに参加した。今年は大阪ショー同様、コロナ対策で入場は事前登録制。館長は初日の一回目を登録できた。今回も行きの新幹線は「こだま」であったが、ガラすきであった。
検温、手指消毒を済ませ会場へ。三密への対応など主催者側は万全の体制で臨んでいた。
館長もマスク2枚の重ね着、消毒薬も手指用と手指用以外の二種類に加えてナイロン手袋まで持参。準備万端で臨んだ。
会場内は当然ながら例年に比べて、かなりお客さんは少ない。
歩きやすいし、見やすいので嬉しいが、一抹の寂しさはある。
鉱物標本の方はお目当ての出展者も欠席が多く成果はイマイチであったが、昔の石友に会ったり、それなりに楽しめた。
小粒ではあるが、立山新湯の魚卵状珪石の集合体の良品、喜和田鉱山のデーナ石結晶、珍品、薬研山のサファイア母岩付きをゲットできた。
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2020年8月10日(月)
神戸国際宝飾展(IJK)へ
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本日は神戸のポートアイランドで開催中の「第24回 神戸国際宝飾展(IJK)」を訪れた。館長の目的は今回は石を見ることよりセミナーが目的である。
宝石商のカピル・ミタル氏の「みんなの知らない色石の世界」を受講。
タンザナイトやベニト石、デマントイドのような超有名な色石からターフェアイトやマスクラバイトなど館長が初めて聞く宝石まで解説された。
ジュエリーの世界の事とはいえ、まだまだ知らないことがいっぱいあるんやなと思った。
さすがに鉱物同好と会うことはなかったが、ジュエリー業界で活躍されているKtさんとGsさんには会場でお会いし、しばし石談義を楽しんだ。
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2020年8月10日(月)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
田上鉱物博物館が開館した日
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昭和38年(1963年)の8月10日、日本三大鉱物産地の一つ、滋賀県大津市田上山の麓に「田上鉱物博物館」が開館した。同館は地元の鉱物研究家である中司稔氏により開設された博物館である。
館長は鉱物趣味を始めて数年経った頃、中学生の時に初めてこの博物館を訪れた。
今から50年以上前になる。館長が今に至るまで、ずっと持ち続けている「博物館が欲しい!」という夢の原点となった博物館である。今でも館長の夢の原型だ。
館内には手作り感いっぱいの晶洞模型や田上山の模型(・・・だったかな?)、田上山産の鉱物が沢山展示されていた。
その時、印象に残ったのは緑柱石の見事な結晶とどういう訳か神岡鉱山の方解石の群晶だった。後はあまり覚えていない。その時、年配の男性に説明して頂いた。
今考えると、その方は中司氏であったかもしれない。
田上鉱物博物館の現在の姿は判らないが、できればもう一度見たいと思う。
今であれば、また標本に対して違った見方が出来ると思う。
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田上鉱物博物館外観 |
滋賀県博物館協議会HPより |
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益富寿之助著「鉱物-やさしい鉱物学-」(保育社:カラー自然ガイド)より。1974年発行。 |
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2020年8月3日(月)
チリメンモンスターをさがせ!終了しました。
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宝塚市立公民館主催のワークショップ、「チリメンモンスターをさがせ!」を開催した。
本来は3月26日に開催予定であったが、コロナ禍により止む無く延期。
そして、ようやく本日開催できた。コロナ禍が未だ収束しない中での実施で慎重の上にも慎重を期して実施した。小学生を中心に午前の部午後の部あわせて19名の参加であった。
児童も保護者の皆さんもたいへん意識が高く熱心に受講され、講師の先生も驚いていた。特に初めて使うであろう実体顕微鏡には皆さん興味津々。
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約2時間のワークショップで素晴らしい作品が沢山できた。なかには「おさかな博士」のようなお子さんもいて、これには講師やスタッフもびっくり。大成功のうちに無事終了した。チリメンモンスターは季節によって種類も変わる。今回は春に大阪湾、和歌山で獲れたチリモン。
2回の講座で、なんと47種類のチリモンが出現した。これからも季節の変化に合わせて年2回程度の開催を予定。
またのご参加をお待ちしています。 |
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2020年7月30日(木)
東六甲採石場跡の残念石 |
西宮に住む友人が自宅近くの「残念石」を案内してくれた。
「残念石」とは大坂城(豊臣大坂城ではなく徳川大坂城)築城の際に採石場で切り出された岩が、何らかの理由で使用されず放置された石のことである。
矢穴が数列綺麗に彫られ、後はクサビを打ち込んで割るだけなのに、なぜ、放置されたのか?不思議である。
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2020年7月28日(火)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
佐藤伝蔵 「大鑛物學」が出版された日です
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本日7月28日は佐藤伝蔵先生の名著「大鑛物學」上下巻が刊行された日だ。
佐藤先生の詳細はウィキペディア等を参考願いたいが、「大鑛物學」は少年時代の櫻井欽一先生の「宝典」であったそうだ。佐藤先生が亡くなった時はたいへんショックを受けられたそうだ。因みに館長の「宝典」は木下亀城先生の「原色鉱石図鑑」だ。
佐藤先生の写真はたいへん少なく、左の集合写真(秩父にて)の中にいる。
因みにこの写真には佐藤先生以外に2名の鉱物界の超レジェンドがいるのだ。
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2020年7月25日(土)〜27日(月)
大阪ショーを振り返って |
25日から3日間にわたって開催された大阪ショーが終了した。今年はコロナ禍の影響で異例づくめのショーだったが何とか無事終了。今回は「3密」の回避の為、止む無く、事前のエントリー制を採った。スマホやインターネット環境をお持ちでない方には不便この上なく、不満もあったかと思う。
しかし、世の中に眼を転じると「詳しいことはホームページで」という文言が普通となっている。これから益々当たり前のようになるし、実際に便利なツールなので、スマホやネット環境をお持ちでない方はこの機会にチャレンジされてはどうだろうか。
さて、ショーに眼を転じると、国産メインは老舗のO社と名古屋のRさんくらいか。
館長は早々に国産を諦めて、公民館のセミナーで使えそうな石を探した。
そしてようやく以前から探していたキンバレー岩をゲットできた。上部マントルの深いところから上がってきたもので、(地球上で)恐らく人類が手に入れられる最も深い場所のものであろう。案外、入手のし難い石である。
館長の担当は今回も特別展示「ミステリアスなアンモナイトの世界」。特別展示の来場者も例年に比べるとだいぶ少ないが、熱心な方が多かった印象だ。
さぁ、次は8月の名古屋だ!
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2020年7月21日(火)
ちょっと地学に関係ある?宝塚の名所訪問記 その2 間欠泉 |
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丁子が瀧(ちょうじがたき)を見学した後、再び、宝塚温泉に戻る。武庫川にかかる宝来橋を渡って、目的地の「間欠泉」に向かう。
「間欠泉」といってもアメリカのイエローストーンのように豪快に湯をブァーと空高く吹き出すものではない。
パイプからゴボゴボって流れ出すくらいだが、それでも見てみたい。
しかし、動画サイトを見ても2時間以上待って出てこない時もあるようで、見られるかどうか全くの“運”である。
現地に着いたが、大きなマンションの一角にその間欠泉はあった。
知らなかったら、「間欠泉」といわれても信じられないだろうし、通り過ぎるだろう。
どうせアカンやろうと思って20分ほど待った。
そろそろ諦めて帰ろうかと思った時、「ゴボゴボッ」と音がした。「来たー」と思ったら、しばらくしてパイプから勢いよく間欠泉が噴出しだした。なかなかの勢いだ。
慎重に手を“温泉”に触れたが冷たい。温泉ではなく冷泉であった。これは「間欠冷泉」というらしい。これも丁子が瀧同様、宝怩フ誇るものであろう。
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2020年7月21日(火)
ちょっと地学に関係ある?宝塚の名所訪問記 その1 丁子が瀧 |
本日、宝塚市立芸術文化センターを訪問したついでに、以前から行こうと思っていた「丁子の瀧」(ちょうじがたき)と「見返り岩」を訪れた。明治時代から「宝恃ェ景」として知られていた宝怩フ名所であった。
流れ落ちる水が少ないとか聞いていたが、長雨の影響か、かなりの流量で滝が音を立てて流れ落ちていた。実に壮観だ。しかも滝が2本になっている。
昔はここに茶店もあったそうで絵葉書も残っている。宝塚温泉の観光名所であったのだ。
滝までは道路(県道)からはすぐであり、滝の案内看板もあるので判りやすいし、よく見れば県道からも滝が見える。しかし、滝へのアプローチが整備されていないので、降りる時に注意を要する。
滝と周囲の岩石は六甲花崗岩である。
この後、次の名所へ向かった。それはその2でご報告。
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2020年7月20日(月)
館長、FM宝怩ノ出演する |
8月3日に宝塚市立西公民館で開催するチリメンモンスターのワークショップの紹介でFM宝怩フ人気コーナー「8丁目35番地」に出させてもらった。なんで8丁目35番地かというとFM宝怩フ周波数が83.5MHzというだけのことである。
館長としては今日で4回目の出演である。今までは単独の出演であったが、本日はワークショップの講師でもある古生物研究家のWkさんとの“共演”だ。
Wkさんは大阪層群の研究者でもあり、館長は長年にわたり、交流やご指導頂いてきた方である。Wkさんはチリモンの命名者であり、ワークショップの考案者で、生物についてもたいへん詳しく、無機物マニアの館長もたいへん勉強になった。 |
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2020年7月17日(金)
珍獣? 現る!?
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「石」とは全く関係ない内容ではあるが、本日は勤務が休みなので散歩していた。
道端の自治会の掲示板になぜか目が釘付けになった。
「珍獣現る カンガルー? ワラビー?」とのタイトルで未知?の動物の写真が載っていた。
このあたりでは危険な動物はいない筈だが。確かに前足らしきものが異様に長く、尻尾も長い。
アレ?カンガルーって前足が短いのではなかったか?何人かに見せたが、みんな「犬ちがうん?」とつれない返事であった。みんなロマンがないなぁ。こういうのがUMAって言うんかな?
未だに「ニホンオオカミ」が生存していると信じ、ツチノコは存在すると信じている館長であった。
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2020年7月15日(水)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
福地信世先生ご生誕の日です |
本日7月15日は“福地鉱”に名を残す福地信世先生(1877〜1934)のご生誕の日である。日本を代表する地質学者鉱物学者のお一人である。
和田先生、神保先生が没した後、大正14年に佐藤伝蔵、若林弥一郎、瀧本鐙三、伊藤貞一先生らと共に日本鉱物誌第三版の出版を計画。
このメンバーの中に若林先生に抜擢された若き日の櫻井欽一先生が居た。福地先生の急逝など紆余曲折の末に伊藤先生と櫻井先生によって第三版(上)が刊行されたのは戦後の1947年であった。(下)は未刊。
福地先生は黒鉱の研究をされて、その縁で秋田県花輪鉱山の黒鉱鉱床から発見された黄鉄鉱系の鉱物に献名されたそうだ。また、あまり知られていないが「福地沸石」という「幻の新鉱物」があったらしい。
以前書いた「粟津石」同様、幻の新鉱物であるが、これは見たという人を聴いたことがない。
無色透明の濁沸石で、我々が「濁沸石」と称しているものが、そもそも福地沸石の仮晶だそうだ。水分を失っていくと、福地沸石⇒濁沸石⇒レオンハルド沸石とまるで出世魚の逆バージョンみたいだね。
さて、館長は知らなかったのだが、福地先生は演劇に通じ、舞踊界に多くの足跡を残されたそうだ。
また、写生の名人でその作品は東京地学協会のホームページで見ることができる。
和田維四郎先生の書誌学、櫻井欽一先生の歌舞伎や貝類研究など昔の鉱物レジェンドは実に多才であったのだ。
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福地信世先生 |
東京地学協会ホームページより。 |
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2020年7月12日(日)
「珠玉の鉱物コレクション」 更新しました
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「珠玉の鉱物コレクション」を更新しましたので、ぜひご覧ください。
今回は愛知県段戸鉱山のヘルビン、滋賀県石子山のアマゾナイト晶洞、尾太鉱山の菱マンです。
段戸のヘルビンは珍しいですが、私は大堀鉱山のヘルビンと双璧をなすものだと思っています。私見ですが。
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2020年7月11日(土)
宝塚市立公民館主催「チリメンモンスターをさがせ!」8月開催のお知らせ
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2020年7月4日(土)
大阪ショーへ向けて |
約5か月ぶりに益富地学会館を訪れた。運営委員会の為の上洛であったが、運営委員の皆さんとは久しぶりにお会いした。実質的に今日が再スタートである。
議題はもちろん今月25日から開催される大阪ショーである。
今回の大阪ショーはコロナ禍対策の「三密」回避の為、三日間で5ブロックに分けての入場となる。
パソコンやスマホなどで事前の予約が必要となる。予約無しでは入場いただけないのでくれぐれもご注意頂きたい。詳細は以下の石ふしぎ大発見展のホームページを確認下さい。
http://www.mineralshow.jp/
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2020年6月21日(日)
2020年鉱物趣味 再始動 「石ころ販売会」へ行く |
コロナ禍の為、3月以来停止していた館長の鉱物趣味が3か月半ぶりに再始動した。長かったぁ・・・。
再始動第一弾は大阪堺筋本町のマイドーム大阪で開かれている「石ころ販売会」に出かけた。
国産鉱物中心の館長からすれば趣味嗜好が一致しないが、とにかく石に浸りたかったのだ。
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会場は三密回避の為、かなりゆったりとしたテーブル配置でマスク着用、手指殺菌は当然の事、入場者登録、大阪コロナ追跡システムへの登録など、かなり配慮されていたと思う。会場では鉱物趣味の先輩でもあり、現在は宝石関係の仕事をされている大学の先輩でもあるGsさんとバッタリ。意外な所で古き佳き時代の昔話に花が咲いた。
見るばかりで特に買い物は無かったが、たくさんの石に浸れて満足の館長であった。 |
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2020年6月11日(木)
「珠玉の鉱物コレクション」 更新しました
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館長です。皆様、如何お過ごしでしょうか。館長の勤務先(公民館)も今月からようやく開館することができました。
ただ、まだ各登録団体さんも手探り状態で、コロナ禍の前の状態にはまだまだ程遠い状況です。
一日も早く、以前の活気を取り戻したいものです。
さて、鉱物趣味の世界も7月頃からようやく動き出しそうです。真っ白であったここ数か月の館長の鉱物カレンダーも7月はいろんなスケジュールが入ってまいりました。随時、この鉱物日記でご報告して参ります。
さて、「珠玉の鉱物コレクション」を久しぶりに更新しましたので、ぜひご覧ください。
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2020年6月8日(月)
武田尾の渓谷へ
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本日は武庫川の石ころのルーツを訪ねて武田尾に来た。近年、福知山線の廃線跡ハイキングで人気の場所である。このあたりから上流が石ころの供給源であろう。
地質図をみると、このあたりの露頭(写真下)は中生代白亜紀の有馬層群武田尾層や玉瀬層の流紋岩である。約6,000〜7,000万年前の大規模な火山活動で出来たものである。
今日の目的である写真撮影を終えて、ついでに旧坑?らしき穴を探しに行く。
昔、コウモリを研究している人に武田尾駅近くに旧坑らしき穴があるという話を聞いたことがある。行かねば!と思いながら10年以上経ってしまった。
旧坑なのか単なる洞穴か全くわからないが、行けども行けども、それらしきものは無い。
結局、単なるお散歩で終わってしまった。帰りに生瀬駅で途中下車して石ころ採集のガイド本で紹介されている場所へ向かうが、河川の大規模な工事が行われていて河川敷に下りられず終了。約14,000歩のお散歩であった。
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2020年6月3日(水)
珍品入手 和田維四郎先生の名刺 |
何気なくネットオークションを見ていたら「和田維四郎先生」の名刺が目に飛び込んだ。珍品だ!
ビックリしたが、無情にも「開催終了」の文字が。数時間前にオークションは終了したのだった。
不覚をとってしまった。後の祭りかぁとガックリ。
しかし、館長にとっては幸運であったが、入札が無く、流札になったのだ。そして、再出品となった。
これは鉱物標本以上に、絶対逃せないので、「清水の舞台からジャンプ」くらいの本気モードで入札した。
入札期間の一週間が長かった。幸い、競合もなく落札できた。
名刺は年賀用のもので、昔、和田先生がこの名刺を手に、或る方を訪問、又は訪問を受けたのであろう。
早速、和田維四郎の研究をされている方と意見交換。恐らく、和田先生が製鉄所長官となった1898年から貴族院議員となる1917年の間の約20年間ものであろう。
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2020年5月25日(水)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
粟津秀幸先生ご生誕の日
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粟津秀幸先生
出典 櫻井欽一著
蟇石庵塵語(昭和47年) |
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明治19年(1886年)の今日は粟津秀幸先生(これより粟津先生)のご生誕の日である。
粟津先生は旧制の浦和高等学校(現埼玉大学)の教員で櫻井欽一先生のお師匠であった。
当時の岩本鉱産物に指導の為、頻繁に出入りされており、その縁で弟子になったそうだ。
また、粟津先生が櫻井少年に若林弥一郎博士を紹介し、その縁で日本鉱物誌第三版の編纂に携わることとなった鉱物界のキーパーソンである。
さて、あまり知られていないが、かつて「粟津石」という新鉱物?があったらしい。
「あったらしい」というのは今の日本産新鉱物の記録に残っていないからだ。昔はよくあったことらしいが(有名なところでは北投石や岡本石など)、新鉱物としては否定されたのであろう。
櫻井欽一先生によって「野木沢石」(今はブロック石)の構成鉱物として報告されたようだ。
櫻井先生にとって大恩人の粟津先生に献名されたかったのであろう。いつの日か、粟津石(粟津鉱?)も復活してほしいものだと願う館長であった。
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2020年5月21日(木)
あれから約17年・・・
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今日、関東の或る石友から電話を頂いた。その石友は鉱物蒐集家というよりも愛書家であり、地質学史家である。
従って、蔵書も凄いが、知識もこれまた物凄い。館長もたいへん多くのことを教わった先輩である。
内容は「古書店でSさん(館長のこと)が載っている本を入手した」という驚きの内容であった。しかも北九州の本だそうだ。
たしかに館長は北九州で4年間過ごしたことがある。その本とは平成21年発行の「海峡の風 北九州を彩った先人たち」という」というタイトルで北九州所縁の著名人が多数取り上げられている。その中に和田維四郎先生も取り上げられていたのだ。
確かに和田先生は官営八幡製鉄所長官も歴任されているので北九州と深い所縁がある。
和田先生のページの冒頭、「和田維四郎が収集した五個の石をテレビ東京の番組『開運なんでも鑑定団』に出したら百十万円以上の高額の評価がついたという・・・」、まさに館長のことであった。
一つ付け加えると、勿論、評価額も大事だし、高額評価であれば嬉しい。しかし、最大の目的はその標本が和田標本かという事であった。
即ち、真贋である。手掛かりは「直筆ラベル」のみ。しかし、個人で調べるには限界がある。
結局、鑑定士の先生やテレビ局の尽力で鑑定を行い、和田標本という結論に達し、一件落着であった。
出演した時が館長50歳であったので、17年前か・・・生まれて初めてのテレビ出演であり、昨日の事のようにハッキリとに覚えている。
テレビの制作現場や生まれて初めて食べた「ロケ弁」の味・・・普通の幕ノ内弁当やったけどね。
更に、ヨメが司会の松尾伴内さんに「ご主人の石集めをどう思いますか?」という感じでインタビューされて「全然OKです!」と言ったのだ。
この「全然OKです!」発言はちゃんとビデオという物証がある。この日は館長の鉱物蒐集が「ヨメ公認」の記念の日となったのである。
勿論、ヨメと出会う遥か昔から鉱物蒐集していたので、敢えて、「公認」してもらうようなものではないがね・・・と言いたいが、そうもいかないのが恐妻家(強妻家?)の館長にとっては辛いところではある。
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2020年5月17日(日)
鉱物愛好家であれば知っておきたい 今日は何の日?
神保小虎先生生誕の日 |
今日5月17日は日本地質学会初代会長 神保小虎先生(1867−1924 これより敬称略)の生誕の日である。
鉱物愛好家にとっては、日本鉱物誌第二版の著者(瀧本鐙三、福地信世共著)であり、「神保石」に名を残す神保小虎である。
和田維四郎の後継者であった菊池安が急逝し、留学中のドイツから菊池安の後任として急遽、呼び戻されたのである。しかし、専門は鉱物学ではなく古生物学であった。
日本鉱物誌第二版は大正5年(1916年)、和田維四郎の還暦記念として出版されたもので、本の背には師匠である和田維四郎がこよなく愛したトパーズの結晶図が打刻されているそうで、和田維四郎をリスペクトしていたことが判る。
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神保小虎(佐藤, 1924a)
日本地質学会ホームページより
日本地質学会初代会長神保小虎小伝 |
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2020年5月13日(水)
逆瀬川上流へ
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運動不足解消の為、逆瀬川上流、ゆずりは緑地の砂防のモニュメントまで散歩することにした。六甲山地の東端である。
我が家から片道徒歩30分くらい、往復で約15,000歩であった。丁度良い散歩コースだ。モニュメントの背後の山々は昔、花崗岩地帯特有の荒れ地で「千石ズリ」とよばれた。
一旦、大雨が降れば、大量の土砂(真砂土)が逆瀬川に流れ込み、「暴れ川」となった。
明治時代から約100年にわたる砂防工事によって今では蛍の住む穏やかな綺麗な川となった。岩石は白っぽい六甲花崗岩のみである。
これらの花崗岩礫が武庫川に流れ込み、有馬層群の火山岩と丹波帯(付加体)の岩石と一緒になって、武庫川の河原が岩石の宝庫となったのだ。
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2020年5月10日(日)
今日は「地質の日」 |
コロナウイルス禍が無ければ、本日は「武庫川・河原の石観察会」であった。
チリモンのワークショップに続いて2回連続の中止は痛いが、致し方無い。
コロナ禍収束の暁には、また企画しようと思う。
さて、開催日であった本日5月10日は「地質の日」である。
館長はそれ故に5月10日開催に拘ったのだ。
「地質の日」の意義については以下の産業技術総合研究所(産総研)のHPを参照願いたい。https://www.gsj.jp/geologyday/
5月10日の由来は明治9年(1876年)のこの日、ライマン(写真中央の洋服を着た人物)らによって日本初の広域的な地質図ができたことである。
日本の地質学、鉱物学、鉱山学は明治のライマン、シェンク、ナウマン、コワニエ等の多数のお雇い外国人の貢献あってのものであることを忘れてはならない。 |
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ライマン先生とその弟子たち
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出典:『来曼先生小伝』
桑田権平1937年刊
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2020年4月30日(木)
「名塩の瓢箪石」をついに見つけた!
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館長発見の瓢箪石
右下側に「瓢箪」あり |
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館長の勤務先の公民館も遂に5月末まで休館になってしまった。
休みが多くなり、「鉱物趣味の博物館」での石との生活がしばらく続く。
・・・とは言え、いくら好きな石であっても、ずっと石とご対面も疲れるので、散歩に行くこととした。行先は徒歩20分程の武庫川の河川敷である。
河川敷や隣接する大きな公園にそれなりの人出はあるが、広い場所なので“三密”には程遠い。5月にここで石の観察会を予定していたがコロナ禍で中止となってしまった。
河原の石を眺めながら時間をつぶす。やはり、どこまでいっても“石”である。
実は一週間程前にもここへ来て、ずっと探していた石に遭遇したので、そのお話を少し。
その石は木内石亭(きのうちせきてい)翁の雲根志(うんこんし)にも書かれた「名塩の瓢箪石」である。ちょっと長い日記であるが、お付き合いの程。
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館長は以前から武庫川でも瓢箪石が見つからないかと目をつけていたのだ。
本邦初の石の辞典である“雲根志後編”(安永8年 1779年)巻之一光彩類に以下のように記載されている
「摂津国有馬より七里西北に名塩(なじお)という村あり。名塩川とて大河あり。この河の両岸山中ともに瓢箪石あり。
全体の石は薄青く鼠色なり。瓢箪の紋は青色なり。破り取る時は砕け肌なお鮮やかなり。(中略)他国および漢土にも産あることをきかず。
その瓢箪の形似たるのみにあらず。いたって鮮やかなり。葉も花も蔓もありと里人いえり。予いまだその物は見当らねども、ただ瓢箪の状(かたち)は真に鮮やかなり」と石亭翁は高く評価している。
名塩川は武庫川の支流であり、瓢箪石が本流である武庫川に流れ込むのは全く不思議ではない。
尚、瓢箪石の正体は有馬層群の球顆流紋岩であるが、球顆の部分がブルーで特徴的だ。
木内石亭翁のコレクションは大半が失われ、石亭の瓢箪石は現存しないと思われるが、同門の木村蒹葦堂(きむらけんかどう)のコレクションは大阪市立自然史博物館にあり瓢箪石も残っている。そっくりで同じものと考えてよいだろう。
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2020年4月26日(日)
訃報に接して
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今朝、インターネットを開くと和田周さんという方の訃報が目に入った。実は館長は和田周さんがどのような方か全く知らなかった。
ちょっと気になったので、ネットで調べて驚いた。いきなり和田維四郎(わだつなしろう)という名前が飛び込んできた。
和田維四郎先生は本邦近代鉱物学のパイオニアであり、和田標本を遺した日本一の鉱物コレクター、館長の永遠の目標である。
和田周さんは和田維四郎先生のお孫さんであったのだ。
和田周さんのご尊父は作家、大坪砂男氏で、大坪氏のお名前は知っていたが、お孫さんのことまでは存じ上げなかった。
和田維四郎先生の没年は1920年であり、和田周さんのお生まれは1938年だそうなので直接の祖父の記憶はない筈だ。
祖父和田維四郎先生と初対面されているであろう。ご冥福をお祈りいたします。
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2020年4月25日(土)
閑中忙有
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館長が勤務する公共施設は来月6日まで休館。多くの利用者で賑わっていた館内は静寂につつまれている。
仕事は電話対応とデータ整理中心で週1日〜2日勤務となったので、プライベートの時間が増えた。
石のイベントも悉く中止となり、遠出ができないので、日がな一日、標本整理である。標本整理といっても「終活」の一環である。
約1,800点のコレクションの棚卸とラベルや標本台帳のチェックと更新作業、主要標本の写真撮影。
これだけ長い期間、石と毎日接するのは、そうないかもしれない。一生の趣味があるというのは有難いと思う今日この頃である。
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2020年4月18日(土)
緊急のお知らせ!「武庫川河原の石観察会」中止となりました
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5月開催予定であった「武庫川河原の石」観察会はコロナウイルス感染拡大防止の為、残念ながら中止とさせていただきます。
コロナウイルス終息後にあらためて企画致します。今回、ご応募頂きました皆様には次回の予定が固まりましたら、お知らせ致します。
また、今回、応募を見送られた方々もいらっしゃるかと思いますので、若干名の追加募集も行う予定です。
宝塚市立公民館ホームページをチェック頂きたいと存じます。以下のURL(公民館のイベント)からお入り下さい。
https://www.takarazuka-kominkan.jp/event/
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2020年3月30日(月)
イベントの中止、相次ぐ
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既にご存じかと思うが、4月に行うはずであった大阪OMMの「石ふしぎ大発見展 大阪ショー」がコロナウィルス拡散防止の為、7月に延期となった。
更に6月の東京国際ミネラルフェア、いわゆる新宿ショーも延期。そして遂に、国産鉱物マニアに絶大なる人気を誇る、東京・飯田橋の「ミネラルマーケット」も中止となってしまった。ミネラルマーケットには館長は出品者としても参加することになっていたので残念である。
そして、館長が企画した宝塚市立公民館の行事「武庫川かわらの石観察会」もかなり雲行きがあやしくなってきた。
一日でも早く、この騒動が収束してほしいと願うばかりである。
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2020年3月7日(土)
石ころ即売会 |
館長の石友から「関西で石のイベントがあるらしい」という情報がもたらされた。
情報をくれた石友も開催場所や、どのようなイベントか全く判らないという。
館長は早速ネットで調べたが、出てこない。ようやく、大阪市内で石のイベントがあるらしいという事がわかった。
丁度、大阪の梅田まで出る用事があったので、足をのばすこととした。
コロナウィルス騒動で梅田の街は閑散としているかなと思ったが、結構、思ったより人出は多かった。勿論、普段の土曜日に比べたら、圧倒的に少ないが。
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そして、ようやく会場に到着。20数業者40テーブルくらいの規模であった。会場を4周ほどしたが、ルースが多くを占め、後は研磨石や外国産の鉱物が出品されていた。館長がワークショップで使う“さざれ”や国産鉱物は見当たらず、早々に会場を後にした。
コロナウィルス騒動が一刻も早く収束してほしいと切に願う館長であった。 |
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2020年3月5日(木)
【緊急】3月26日開催予定 「チリメンモンスターをさがせ!」イベント中止のお知らせ
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新型コロナウィルス感染拡大防止の為、3月26日(木)に予定しておりました宝塚市立公民館主催のワークショップ「チリメンモンスターを探せ!!」を止む無く、一旦、中止とさせて頂きます。楽しみにされていた方にはご期待に沿えず誠にもうしわけありません。
但し、今回の催しは日程を変えて再度実施の予定です。既に申し込まれた方(定員オーバーの場合は抽選)を対象にあらためて実施したいと思います。
しかし、現時点でコロナウィルスの収束時期が不明の為、再実施の日程が決められません。
収束後の再実施日程の設定となる為、かなり先となる可能性もございますが、ご辛抱下さい。
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2020年2月24日(水)
宝塚地学会 公民館登録団体に
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既に立ち上げていたのであるが、「宝塚地学会」が正式に宝塚市立公民館の登録団体となった。
創立メンバーは先日、路線バスの旅をした三人組。これから宝塚西公民館を拠点に地元指向で活動を行う計画である。
そもそもの発足のきっかけは、公民館で自然科学系のイベントをやる中で地学に関心のある人が意外と多かった為、その受け皿として必要と考えたのだ。当面の活動は公民館事業のサポートが中心となるが、宝塚での地学趣味の普及に一役買いたいと思う。 |
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2020年2月11日(火・祝)
電気のいらない不思議なラジオ
鉱石ラジオをつくろう!! |
宝塚市立公民館事業の鉱石ラジオのワークショップが終了した。
小学生14名の参加で、殆どの児童が半田ごてを始めて使うので、たいへん気を使ったが、無事終了。
しかし、現場ではハプニングの連続やシナリオ通りに進まず、終わった時点で講師のThさん共々ドバっと疲れた。しかし、殆どの児童が「たのしかった」と思ってくれたようで一安心。電気や電波の説明もしたが、やはり小学生には難しかったようで、ここは大きな反省点であった。子供の好奇心を育てるためには余計な講釈は逆に混乱させるだけだと感じた。今回2倍以上の申し込みがあり抽選となった。
また、やりますから、また応募して下さい。
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2020年2月3日(月)
珠玉の鉱物コレクション、追加しました |
久しぶりに鉱物標本を4点、アップしました。関西の鉱物ファンにはお馴染みの行者山の黄錫鉱、鮮やかな神岡の蛍石、日本トップクラス?と言われた神戸のスツルンツ石、京都府産の藍鉄鉱です。
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2020年2月1日(土)
和泉壺石をいただいた
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知人から大阪府岬町産の「和泉壺石」を頂戴した。鉱物的に言えば褐鉄鉱(針鉄鉱?)だろう。
和泉壺石は“化石寺”として知られる大阪府泉南郡の宝樹寺の先代(もっと前かも?)の住職が発見されたものだ。館長は高槻の梅林石と泉南の菖蒲石、そしてこの和泉壺石が大阪府の三大銘石(水石風にいえば)だと思っている。今回頂いたものはなかなかの大きさで、そのまま花瓶に使えそうなものである。
貴重な銘石を恵与頂いた知人に感謝。大阪層群から出たと思っていたのだが、和泉層群では?という説もある。ゴルフ場の工事の時に出たという話も聞いたのだが判らない。ご存じの方にぜひご教示願いたいものである。 |
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2020年1月22日(水)
矢島道子先生出版記念講演会
「ナウマンはどうして中央構造線を発見したか?」 |
矢島道子先生の「ナウマン伝」出版記念講演会が大阪市内で開催された。
館長はスタッフとしてお手伝いした。平日の開催であったことや企画から開催まで時間が短かったので、どれくらいの受講者が来られるか心配したが、30人超の方々が来られ一安心。
約2時間のセミナーであったが、皆さん、たいへん熱心で、質問も多かった。
質疑応答の後、サイン会を実施。館長もサインを頂いた。
セミナー終了後、有志で矢島先生を囲む懇親会が行われた。
今までお付き合いのなかった分野の研究者の方々とも“異業種交流”ができ、最後には思わぬ「天文談議」になった。館長は一時期、天体少年でもあったのだ。
人脈が広がり気分をよくした館長であった。
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2020年1月19日(日)
益富地学会館「石を楽しむ新春交流会」
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本日は益富地学会館の新春交流会だ。この催しから鉱物趣味の一年が始まる。今回も出品者側で、いつもの交流会の相棒、Tyさんとの共同出品だ。
館長は鵜峠鉱山の天青石の良品、雲水峰の金緑石、肘葛鉱山のバラ輝石結晶など他にはあまり無い逸品?を出品。まずまずの売れ行きで、お買い求め頂いた皆様に感謝。
館長のテーブルの客足が落ち着いた頃を見計らって、他のテーブルへ石探しに向かう。「終活」の為、石が増えないように、ハードルを上げていることもあって、欲しい標本は無かった。
今回は行事に使う予定のミャンマー、モゴックの紅色のスピネルを購入。これで終わり。その後は、松原先生などの講演を拝聴し、懇親会で同好と親交を深めて無事終了。 |
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2020年1月18日(土)
路線バスで行く、鉱山跡探訪の旅 |
久しぶりの鉱物観察だ。今回は石友のThさんと鉱物採集初挑戦のTkさんの三人で兵庫県下のある鉱山跡へ向かった。とにかく交通不便な所で路線バスは1日に3本だけ。
本数が極端に少ない上、15時台で終バスなので気を付けないといけない。
しくじったら、大枚はたいてタクシーを呼ばないといけなくなる。
かなり曖昧な記憶を辿って谷に入る。今日で4回目くらいの訪山だが、方向オンチの館長の記憶はハッキリしない。今日は案内人なので責任もあるし・・・。
そうこうするうちに見覚えのある池に到達。更に進んで、なんとか旧坑まで辿り着けた。ありきたりの貧弱な銅の二次鉱物ばかりで、ズリも母岩と不毛な石英ばかりで、これといった成果はなかったが、初採集のTkさんには、たいへん喜んで頂いて案内人としては一安心。
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2020年1月15日(水)
館長、FM宝怩ノ出演 |
館長としては三回目のラジオ出演である。今回は2月11日に行う公民館事業のワークショップ「鉱石ラジオを作ろう!」のPR。
尚、鉱石ラジオの応募は定員の2倍以上となった。応募頂いた皆さんに感謝。
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2020年1月14日(火)
ギャラリー展示終了
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1月5日から開催したギャラリー展示「武庫川の地学」が無事終了。なかなかPRが行き届かなかったことと、場所のハンディはあったが、予想を上回る参加者に一安心であった。これを機に地学趣味の普及に尽力していきたい。
更に1月はFM宝怩ヨの出演、益富地学会館の新春交流会、矢島道子先生の講演会、2月の公民館での鉱石ラジオのワークショップ、同じく3月のチリメンモンスターのワークショップ、ふしぎ石研究室さんの京セラドームでの「石おもしろ会」、4月の大阪ショー、5月のワークショップ・・・と矢継早に館長が関係するイベントが続く。
昨年の今頃の「サンデー毎日」の生活が想像もできない多忙な館長であった。 |
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2020年1月12日(日)
ギャラリートーク |
ギャラリー展示「武庫川の地学」の会場で二回目のギャラリートークを行った。
今回はなんと12名の方々が来場頂いた。何人もの方々がご自身で採集されたメノウや水晶、高師小僧などを持ってこられ、思いがけぬ石談義が始まった。
今回、わかったことは、宝怩ノも石の好きな方が想像以上に多いということである。
会場は公民館の3Fで、人が自然に流れない(目的がないと来ない)場所にもかかわらず、来場記録にご記入頂いた方は70人を超えた。
実際にはこの数倍の方がご覧になっているだろう。
ご来館頂いた皆様に感謝。
宝怩フ地学趣味を盛り上げたい!大いにモチベーションが上がった館長であった。
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2020年1月7日(火)
出版記念講演会のお知らせ
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「メアリーアニングの冒険」などで知られる地学史家の矢島道子先生が「地質学者ナウマン伝」を出版された。
その出版記念講演会「ナウマンはどうして中央構造線を発見したか?」が大阪で開催される。
館長もチョビッとお手伝いすることとなった。
主催はNPO法人オアシス、共催は(公財)益富地学会館。
日時は2020年1月22日(水)14:00〜16:00.。場所は大阪市北区の国労会館(JR天満駅下車)
詳細はNPO法人オアシスの本庄さん(電話:072-762-6600 メール:auatr921@wombat.zaq.ne.jp)
までお問合せ願いたい。 |
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2020年1月6日(月)
宝塚市立西公民館 イベントのご案内
電気のいらない不思議なラジオ 鉱石ラジオを作ろう! |
ご応募締切ました。多数のご応募有難うございました。 |
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2020年1月5日(日)
宝塚市立西公民館ギャラリー展示「武庫川の地学」始まる! |
館長がプロデュースしたギャラリー展示「武庫川の地学」と「地学散歩in宝怐vが本日から宝恷s立西公民館3Fギャラリーで開幕した。
事前の告知があまり出来ていなかったことと、会場が人が自然に流れてくる場所ではなかったので、お客様が来るかどうか大いに心配したが、人数は詳細に把握できていなかったが、相当数の方が来られた。14日まで開催しております。ぜひご来場を。
詳細は以下のリンクから公民館のHPへ。
https://www.takarazuka-kominkan.jp/nishi/event/
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2020年1月1日(水・祝)
新年のご挨拶 |
皆様、明けましておめでとうございます。旧年中は「鉱物趣味の博物館」をご愛顧頂き、誠に有難うございました。
本年も何卒宜しくお願い致します。
さて、昨年は館長にとって大きな一年でした。敢えて、「晴鉱雨読」の生活に別れを告げて、今まで未経験の分野に飛び込みました。
公民館という公的施設での仕事です。40年以上、ビジネスの世界に身を置いてきた館長にとっての未知の分野でした。
66歳の挑戦です。幸い、仕事仲間に恵まれ、公民館での地学イベントという一般の公民館ではまずやらないような仕事をさせて頂いています。これからこの公民館を中心に地学の普及に尽力して参ります。
昨年以上に面白い一年にしたいと思います。
最後になりましたが、鉱物趣味の博物館のお客様、石友の皆さん、地学同好の皆さん、鉱物ファンの皆さん、そしてそのご家族、関係者の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。 |
館長敬白 |
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