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館長の「石漬け」の日々をご紹介して参ります。鉱物採集に行ったこと、ミネラルショーや即売会に行ったこと、同好会の例会に参加したこと、館長の一生の財産である石友の皆さんとの交流、普段の生活での何気ない鉱物との出会い、そして石にまつわるニュース的なことを書き綴って参ります。 |
館長について・・・幼少の頃(小学校低学年)より石集めを始め、鉱物趣味歴60年超。日本産鉱物標本の収集と鉱物趣味史・大阪府産鉱物研究がライフワーク。「夢」は鉱物博物館。現在、益富地学会館(運営委員)、日本鉱物科学会・大阪石友会・福岡石の会・鉱物同志会・地質学史懇話会・奈良鉱物研究会・吹田地学会、石川県鉱物同好会各会員など石に関するいろんなジャンルの所に顔を出しています。
詳しくはプロフィールのページへ。 |
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2017年12月25日(月)
お買い物ツアーのついでに・・・ |
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ヨメと本年最後のバスツアーに参加した。
行先は判らない。つまり「ミステリーツアー」である。
只、「ズワイガニ」が出てくるので大凡の見当はついた。
結論から言えば、鳥取県である。
今回は「お買い物ツアー」であり、この日記に書くことはないのであるが、ジオパークである「鳥取砂丘」に立ち寄ったので書いておこう。
天候が荒れ模様(ヨメによると館長の責任?らしい)で、まだ雪の残る鳥取砂丘に入ると寒いのと、風が強い(大袈裟に言えば砂嵐)のでたいへんであった。
ヨメを引っ張って、ヒーヒー言いながら斜面を登り、一番高い所まで到達。
視界が開け、日本海が一望に。砂丘から見る日本海は絶景であった。
本来の目的の「お買い物ツアー」はお土産が沢山あってお得感満載であった。
どうやら館長家の年末の恒例行事になりそうだ。
何十年ぶりかの鳥取砂丘に感動した館長であった。
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2017年12月23日(日)
石のフリーマーケット |
益富地学会館で「石のフリーマーケット」が開催された。
例年、この時期はOaさんの「石の花」であったが、惜しまれつつ終了した為、久々にフリーマーケットが復活したのだ。
館長も出品を検討したが、新年の交流会での出品を予定している為、今回はパス。
お客さんとして参加した。
やはり、年1回の開催となると、参加者が多い。アマチュアの出品なので、珍しいものも多い。
館長は標本減量中ではあるが、また買ってしまった。
滋賀県の壺石(壺の一部が開いており、中身が見えるが中身が外に出ないというもの)と愛媛県の珍しい産地の綺麗な葡萄石であった。
結局、石が増えてしまった。
(鉱)物欲に勝てなかった館長であった。
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2017年12月10日(日)
なんばの神社で石まつり |
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大阪・本町の難波神社で開催された「石まつり」に参加した。
今回で二回目との事で、不覚にも一回目の開催は知らなかった。
会場に着くと、沢山の来場者でごった返していた。キレイ系の石が大半で来場者も圧倒的に女性が多い。ちょっと場違いかなと思ったが、それでも鉱物のネットショップを運営されているNkさん、ルース専門のKtさん、大阪石友会でお世話になっているNkさん等知ったお顔もチラホラ。思ったより鉱物標本も多かったがレインボーガーネットや外国産標本が主流。
次回は3月に京セラドームで開催されるらしい。大阪でこのようなイベントが増えることは、大阪出身の館長としては実に嬉しいことである。
結局、何も買わず、同好とのお喋りや見学に終始したが、ジャンルこそ多少違え、鉱物人気の高まりを実感した館長であった。
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2017年12月1日(金)〜12月2日(土)
東京ミネラルショー(池袋ショー)へ |
冬恒例の東京ミネラルショー(池袋)の為、上京した。
会場は相変わらずの盛況。とにかく人が多い。こんなに沢山の人たちが石に興味をもつなんて、昔(50年以上前)を知るものからすれば信じられない光景である。
標本は極力増やさない方針であるので、どちらかといえば、同好との交流が中心となる。
それでもやはり買ってしまった。先日の別の即売会で逃した黒平のアマゾナイトの結晶(逃したものより濃色で、底面以外は結晶がしっかりしている)と雪入のグラフトン石である。
雪入の燐酸塩は館長のコレクションアイテムであり、これで16種。
種類集めは原則、止めたのだが、雪入は別格である。
他に珍しいところでは河津鉱山のゼーマン石やユークレースなどの珍品もあったが、今回は見送り。
ドイツの鉱物同好会が作ったらしいデカい鉱山マーク入りのエコバッグを購入。
年内はまだ、大阪での即売会と益富地学会館の「石のフリーマーケット」が控えている。
まだまだ2017年は終わらない。 |
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2017年11月25日(土)
第3号来館者様は 遥々埼玉から |
本日、遠路、埼玉から希元素鉱物のコレクターであるFfさんが鉱物趣味の博物館に来館頂いた。
Ffさんとはミネラルショーでお会いしてお話しすることが多かったが、マニアックな鉱物談義を楽しませてもらった。
Ffさん遠路有難うございました。またのご来館をお待ちしております。 |
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2017年11月23日(木・祝)
かわらの石観察研究会 |
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益富地学会館のイベント、京都府亀岡市を流れる桂川で行われた「かわらの石観察研究会」に指導員で参加した。親子連れなど多数の参加者があった。
河原の岩石についての質問を受けたり、岩石や鉱物の鑑定をやったり、石を割ったりと皆さんと一緒に楽しんだ。
河原の岩石はチャートや砂岩が多く、流紋岩や緑色岩、斑岩類、稀に石灰岩やドロマイトなども見つかる。岩石の勉強には打ってつけの場所だろう。
しかし岩石は難しい。日頃の不勉強を大いに反省した館長であった。
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2017年11月18日(土)
大阪自然史フェスティバル2017 |
大阪市立自然史博物館で大阪自然史フェスティバルが行われた。
館長の所属する大阪石友会も出展しているので、本日の午前中だけだが、お手伝いに参加した。
大阪自然史フェスティバルは関西の自然愛好サークルや自然保護団体、博物館が多数出展する、いわば文化祭で、動物や植物、地学などの垣根を越えた、まさに異業種交流である。
地学系では石友会の他、近畿地学会、地学団体研究会などが出展していた。
我が大阪石友会は砂の中からオリビンやローズクォーツ、アメジストを探すイベントを開催。子供たちを中心に多数の参加者で賑わった。
暫し、童心に帰った館長であった。 |
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2017年11月8日(水)〜15日(水)
館長、新婚旅行以来、36年ぶりにニュージーランドへ行く |

ミルフォードサウンド |
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大きなナゲットに見入る館長
管ビン入りの砂金をゲット。20N$ |
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クイーンズタウンのミネラルショップ |
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完全定年退職記念として、かねてより計画していた海外旅行を楽しんだ。
目的地は南半球のニュージーランドである。ニュージーランドは館長夫婦の36年前の新婚旅行の地であった。記念旅行の行先は思い出の地、ニュージーランドと決めていた。
新婚旅行の時は「北島」中心であったが、今回は「南島」である。
新婚旅行では意外な鉱物との出会いがあったので、今回も期待したい。
関西国際空港からニュージーランド航空で約11時間。
ニュージーランドの玄関口であるオークランドに到着。時差は4時間だ。
オークランドから国内便に乗り換えて目的地のクイーンズタウンへ。
このクイーンズタウンを起点に今回の目的地であるミルフォードサウンドやマウントクックへ行くのだ。
クイーンズタウンはワカティブ湖畔のこじんまりした実に美しい街である。
名前の由来である「女王にふさわしい街」というのもうなずける。
翌10日は最初の目的地、ミルフォードサウンドへ向かう。
クイーンズタウンから約6時間のバス旅行である。
何とか天候にも恵まれ、フィヨルドのクルージングを堪能した。
それにしてもこの景色を作った氷河の力は凄いな。
翌日は自由行動の日。オプショナルツアーでクイーンズタウンから近いアロータウンという小さな町へ向かった。
ニュージーランドは羊毛や酪農、農業の国のイメージが強いが、実は昔、ゴールドラッシュがあったのだ。その中心がアロータウンである。当時の街並みが残っており、金を扱うお店もある。
お店を覗いてみると大きなナゲットがいくつもあった。当然ながら館長の薄いサイフでは無理である。折角なので、館長は管ビン入りの小さな砂金を記念に買った。
新婚旅行の時もクライストチャーチという街のロックショップで砂金を買ったのだ。
午後はクイーンズランド市内を散策。その途中で遂にミネラルショップと遭遇。
ニュージーランド産鉱物はやはり「ニュージーランドヒスイ」(軟玉)が中心であった。
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さて、今回の旅行のメインイベントはニュージーランド最高峰であるサザンアルプスのマウントクック(3724m)を間近で拝むことだ。
マウントクックの麓で一泊するのだが、マウントクック初日はオプショナルツアーでハイキングに出かけた。ガイドは日本人女性のTyさん。
いろいろな植物の名前を教えてもらったり、氷河湖などの見どころを案内してもらった。
特に氷河を見たのは生まれて初めてで館長は大いに感動した。
たいへん有意義で楽しい一日を過ごさせて頂いた。感謝。
翌日になってお天気は快晴。遂にマウントクック全体を拝むことが出来た。
今回は館長の「雨男」も鳴りを潜めた。
もし、曇ったり雨が降ったら、例の如くヨメから強烈なバッシングがあるので一安心の館長であった。
再び、クイーンズタウンに戻り、最後の目標、「南十字星」、あわよくば「マゼラン雲」も・・・と深夜、ホテルの外に出て星空ウォッチングしたが、街明かりで十分見えず。
それでも「南十字星?」らしきものが見えた。
館長の心の中で、これは南十字星としておこう。
・・・という事で記念旅行は無事終了。
36年前の新婚当時に想いを馳せた館長夫婦であった。
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65年の生涯で初めて見た氷河。
うっすら青味を帯びた姿に感動! |
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遂に姿を現したマウントクック! |
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2017年11月4日(土)
来館者第2号 大阪石友会世話人御一行 |
本日は展示室に石友会世話人の方々をお招きし、展示室の披露と世話人会を開催した。Khさん、Iさん、Thさん、Taさん、Kiさんにお出で頂き、石談に花を咲かせた。 |
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2017年10月18日(水)
来館者第一号は遥々北陸より |
正式オープン後の記念の第一号来館者として金沢の「石の華」のオーナーであるMmさんご夫妻に来て頂いた。
約2時間にわたってコレクションを見て頂きながら石談に花が咲いた。
但し、展示品を説明しながら思ったが、まだまだ展示品がごちゃごちゃしていてて、観覧者目線に立てばかなり見辛いなと思う。
大いなる反省点であり、まだまだ改善の余地が大きい。
Mmさん、奥様、金沢より遠路有難うございました。次回はもうちょっと進化させたいと思います。
反省しきりの館長であった。 |
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2017年10月17日(火)
少年Aの採集記 |
待望の夢の又三郎ことOaさんの「少年Aの採集記第二集」が出た。
先日の京都ショーでも販売したが、即席のサイン会をやったりで好調な売れ行きであった。
趣味歴60年のキャリアを有するOaさんの、今では経験することのできない夢のような本当の話で、鉱物の本としては他に類を見ない、採集とコレクションの両方を極めたコレクターの書かれた珠玉の一冊である。
読んだ方は恐らく「生まれてくるのが遅すぎた・・・」、「昔は良かったんやなぁ」と思うかもしれないが、古き佳き時代を後世に伝える良書である。
鉱物採集・収集の実体験に基づいているので今でも参考になることも多いと思う。
ご購入希望の方は益富地学会館でも販売していますので、益富地学会館へご連絡願いたい。
http://www.masutomi.or.jp/
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2017年10月7日(土)〜9日(月・祝)
「石ふしぎ大発見展」京都ショー |
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京都ショーが始まった。館長は今回もスタッフとしてお手伝い。
三連休初日はあいにくの雨模様。その影響かオープンを待つお客様の列もやや少なめ。(今春の大阪ショー初日の1,200人の大行列が凄すぎたのだが)
しかし徐々にお客様も増えて会場は熱気に包まれた。
館長の担当はいつも通りの会館コーナー。皆さんのお目当ては委託標本である。
今回は6名体制で臨んだのでスムーズに対応出来たと思う。
お買い求め頂いた皆様方に感謝。
二日目の午後に入ってようやく少し余裕が出来たので、休憩時間に会場内を廻る。
ヨメには「石を増やしたらアカンで!」と何本も釘をさされていたが、欲しいものを見せられたら、山本リンダではないが「どうにも止まらない」のである。
やっと手に入った大阪府豆粕産のバビントン石(日本で初めてバビントン石が発見されたのが豆粕)、幻の産地、兵庫県船坂鉱山産のトパーズ、大阪府坂口鉱山産の褐簾石に伴ったテンゲル石。この褐簾石は上田石の可能性があるそうだ。
Mn>Caなら上田石なので、一度分析にかけてみようかな。
そして今回の成果は薩摩硫黄島の藍水鉛鉱である。微細なものだが高温とガスの中での命懸けの採集品だそうだ。館長には絶対無理だ。
・・・という事で、また石が増えた。
この日記に書くということはヨメにばれるのは覚悟の上であるが、今回は大目にみてもらおう。別にコレクターをやめた訳ではないので。
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今回も会場には多くの同好に来て頂いた。元石友会会員のKnさんとは数年ぶりであった。
Knさん秘蔵の組標本を見せてもらった。金石舎製のかなり良いものだ。但し、残念ながら標本リストが欠けている。
近々、館長所有のものと比較しようと思う。
また、鉱物趣味の大先輩であるHtさんからは若いビギナーの鉱物ファンをご紹介頂き、サポートを依頼された。
早速、奈良鉱物研究会に紹介した。これからの活躍に期待したい。
夢のような三日間であった。これから、10月の採集会、11月の大阪自然史フェスティバルと即売会、採集会、12月の池袋ショー、大阪で開かれる「石まつり」と結構多忙である。
年金では喰っていけないので仕事も探さなあかんし・・・館長の終わりなき石の旅は続く。 |
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2017年9月19日(火)
ぶんぶん歩こう会 初秋の初谷川散策〜古地図を見ながら |
宝塚のミニコミ誌「ぶんぶん」編集室主催の歴史散策にヨメと参加した。今日のように平日に参加できるのも定年退職したからこそである。
集合場所の能勢電鉄・妙見口駅には20名ほどの参加者が集まった。
ここから初谷川に沿って約3kmを3時間ほどかけて、説明を聴きながら散策するのである。
初谷(はつたに)川は大阪府豊能郡の妙見山を源とし、大阪府から兵庫県川西市に流れる川である。
妙見口駅から初谷川に沿って古地図を参考に「提灯測量」や由緒あるお寺、灯篭などの歴史的な建造物や清流を巡るピクニックであるが、当然ながら館長の目的はそれだけではない。
今日のコースは吉川と呼ばれる地区で大阪でも知る人ぞ知る鉱山地帯である。
代表格は桜谷鉱山や天狗鉱山である。
初谷川流域は北摂の4本の親鉉(おやずる:主要鉱脈群)のうち、七宝山親鉉にあたる。
館長の期待は歴史だけでなく鉱物や鉱山跡との出会いである。
何とか間歩(まぶ)の跡まで到達、その周囲を探すも、全く鉱石や脈石の欠片すら無かった。
河原にあるのも丹波帯?の岩石ばかりで、鉱物らしきものは全く無かった。
結局、鉱物との出会いはなかったが、涼しく、天候にも恵まれ、河原で弁当を開き、気持ちの良い初秋の一日をヨメと過ごした館長であった。
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2017年9月18日(月・祝)
標本展示室 リアル「鑛物趣味の博物館」完成 |
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定年退職直前から進めていたプライベートミュージアムがようやく完成した。
小さなワンルームマンションの一室であり、とても「博物館」とは言えないが、紛れもなく館長にとっての鉱物趣味の拠点であり、リアル「鑛物趣味の博物館」である。
ここで館長は「晴鉱雨読」の生活を送るのである。
しかし、約1000点の標本(収蔵品は1700点)や多数のブック型標本をズラーっと並べると壮観ではあるが、同時に気が重くなってきた。
これはコレクター共通の悩みであるが、あの世には持っていけないのだ。
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丁度、前々日の16日にファイナンシャルプランナーの研修会があって参加したのだが、テーマは「終活」と「生前整理」であった。
石の「終活」と石の「生前整理」・・・実に重いテーマを抱え込み、「敬老の日」が自分の記念日だと気が付いた館長であった。 |
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2017年8月26日(土)
名古屋ショー |
夏の終わりを告げる「名古屋ショー」に今年も参加した。
会場の「吹上ホール」に30分前に着いたが、既に長蛇の列である。
開場の時間となり会場に入ると、既に人気のテーブルは多くのマニアで人だかりができていた。
とりあえずアマチュア出展の多いエリアに向かう。
今回の目玉は何といっても神岡鉱山のテーブルだろう。
神岡鉱山の紫水晶、ホタル石、閃亜鉛鉱、魚眼石、ヘデン輝石、濃紅銀鉱、脆銀鉱などが所狭しと並べられていた。
館長のコレクションには一通りあったので、購入には至らず。
他のテーブルにも神岡鉱などの鉱物が沢山出品されており、「神岡鉱山祭り」というような状況だ。
国産鉱物を並べているテーブルは一通りチェックするも、館長の琴線に触れる鉱物には出会えず、なかなか購入までには至らず。コレクションの減量を進めているのでハードルを上げているのも一因である。
それでもやはり館長のお気に入りの鉱物は欲しくなってしまう。
今回は銘柄標本の新潟県北越鉱山のルソン銅鉱と北海道稲倉石鉱山の濃紅銀鉱の良品をゲットした。濃紅銀鉱はギラッとした光沢の中にルビーのような妖しい紅色が輝く。これがなんともいえない。
ルビーシルバーの妖しさに魅せられた館長であった。
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2017年8月22日(火)
柵原(やなはら)鉱山資料館 |
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本日は久しぶりのヨメとのバス旅行。行く先は岡山県の美作市周辺である。
数日前の天気予報では「雨」で、また「雨男」の威力発揮かと大いに心配したが、天が味方してくれて、なんとか雨に降られなかった。
そして、今回の目的地、岡山といえば桃!館長の好きなフルーツの一つだ。
その桃狩りと柵原鉱山資料館見学という館長にとっては願ってもないツアーであるが、実は館長は柵原鉱山に行ったことが無かったのだ。
・・・というか、館長の周囲の同好の間でも行ったという話はたいへん少ない。
それもその筈で、出るものが塊状の黄鉄鉱(硫化鉄鉱)や磁鉄鉱であり、コレクター心理をくすぐるものが少ないのだ。鉱石としては優秀ではあるが。
メネギニ鉱(Pb13CuSb7S24)やラクリッジ鉱(PbBi2Te4)と云った稀産硫塩鉱物も報告されてはいるが、行って簡単に採れるものではではない。
一方、柵原鉱山から出る硫化鉄で作った「硫安」は肥料として戦後の日本の食糧難を救ってくれた「大恩人」なのだ。昭和史では、たいへん重要な鉱山である。
鉱山資料館では鉱山の歴史に纏わるものの展示、鉱山の内部や昭和30年代の鉱山での暮らしを再現している。昭和27年生まれの館長にとって懐かしい景色であった。
鉱物の展示はあるが、流石に立派なマニア向けの鉱物は望めない。
しかしその中で、坑内で生成されたと思われる「緑礬」がたいへん見事であった。
まさに「博物館級」で今まで見た緑礬では勿論最高級である。今回の一押しだ。
緑礬のこんな大きな結晶というものを初めて見た。
また、鉱石の運搬に使われた片上鉄道の駅や車両も動態保存されている。
駅長はネコだそうだが、残念ながら本日は不在であった。
岡山のフルーツを満喫し、帰りの車中のジャンケン大会ではヨメ共々見事勝利をおさめた。(夫婦でゲットしたのは初めて?らしい)
古き佳き昭和30年代を懐かしんだ、「昭和の鉱物コレクター」の館長であった。
写真一番目:柵原鉱山資料館全景。立派な建物ですね。
写真二番目:まず最初に大きな硫化鉄鉱鉱石(黄鉄鉱)がお出迎え。
写真三番目:坑内での採掘状況を再現。
写真四番目:見事な緑礬。個々の結晶も大きい。後ろの石は柵原鉱山産金銀鉛鉱。金10g/t、銀200g/t、鉛10%。
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2017年8月12日(土)
館長の「晴鉱雨読」始まる。ジェムコレクションin神戸へ。 |
8月から「晴鉱雨読」の新生活が始まったが、結構忙しい日々が続いた。
まぁ、すぐに落ち着いて暇になるだろう。
毎日、ハローワークの求人情報と格闘しているが、やはり、65歳という年齢は厳しいなぁ。
そんな中、本日はフリーになって初めての鉱物趣味の活動だ。
神戸で開催している「ジェムコレクションin神戸」に行った。
タイトルを見る限り、館長の趣味とは合致しないようだが、ひょっとして新しい出会いがあるかもしれない。
三宮から海に向かって10分強歩くと、会場のデザインクリエイティブセンター神戸(KIITO)に到着。
建物はたいへん歴史を感じさせるもので、旧神戸市立生糸検査所だそうだ。築90年。
それで愛称が「KIITO」か・・・。納得。
会場に入るとやはりルースやアクセサリー等のジュエリー系やパワーストーン、ブレスレット、外国産原石で、館長にとっては少々場違いではあった。まぁ、ここで国産鉱物を売ってもそれこそ場違いであろう。
それでも石に囲まれるのは心地よいものだ。会場を何周かして、そろそろ帰ろうかなと思ったら、神戸で化石や鉱物の販売をされている古くからの知人であるTkさんとバッタリ。
暫し、石談を楽しんだ。
また、帰り際に宝石関連を扱っておられる元石友会会員のGsさんともバッタリ。
やはりどこにも同好は居るものだ。
退職後、三宮へ来ることも少なくなった。
折角、三宮に来たので、土産にヨメの大好物である「イスズベーカリー」のスコッチエッグパンを買って帰った。
いよいよ新生活での鉱物趣味が始まった愛妻家の館長であった。
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2017年7月31日(月)
遂に館長、定年退職の日を迎える。 |
ついにこの日が来た。今月65歳となった館長は会社の規定で本日目出度く定年退職となった。
実は60歳で一度定年退職しているので、2回目の定年退職である。一回目の定年退職では一年毎の継続雇用であった。
継続雇用である点や年俸制である点、役職がつかない点は変わらないのだが、会社の制度が変わり、65歳まで雇用が決まっていたのだ。
色々な仕事を経験させてもらったが、最後の受託試験は個人的にも気に入っており、まだ、やり残した感や心残りはある。
最終日のお昼に元上司や同僚、部下、お世話になった方々、一緒に仕事をさせてもらった方々に挨拶メールを送ったら、多くの方からメールを頂いた。
読みながら、36年半のことが、まさに走馬燈のように思い出された。これと言って大したことはやっていなかったが、多少、お役に立った部分もあったようだ。あらためて皆様方に御礼申し上げます。有難うございました。
さて、明日からはいよいよ念願の「晴鉱雨読」の生活が始まるはずだ。
只、趣味と仕事は「生涯現役」を目標にしているので、早速、求職活動も始めなければならない。
館長の未知なる次のステージは始まった。
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2017年7月30日(日)
大阪石友会 室内例会 |
大阪石友会の室内例会が行われた。テーマは先日実施した千軒鉱山の採集品の鑑定会と11月中旬に開催される「大阪自然史フェスティバル」参加に向けた打合せであった。
但し、今回は出席者が少なく盛り上がりに欠けるも、密度の濃い議論が出来たのは不幸中の幸いか。
50周年記念誌を出した前後から会の活動は停滞しており、これを何とかしたいところだが、妙案がなかなか浮かばない。
これは石友会だけの問題ではなく、閉会した会や閉会が議論された会もあり、どこも苦労しているのが現状である。
会員各位の積極的な活動を期待したい。 |
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2017年7月16日(日)
朋(とも)有り、遠方より来たる。亦た楽しからずや。 |
館長の先輩であるが、無名会、地質学史懇話会の会友であるHkさんが仕事の関係で東京から大阪に来られた。
お誘い頂いたので、ちょっとまだ日は高いが、大阪梅田で飲み会となった。
場所は館長お気に入りの「新梅田食道街」にある日本最古のおでん屋(関西では関東煮−かんとうだき−であるが)「たこ梅」。
大阪日本橋(にっぽんばし)での創業から170年(江戸時代。ペリーが浦賀に来る前)というから驚きである。
話は鉱物ではなく、超マニアックな鉱物趣味史を酒の肴に楽しい時間を過ごした。
かなりマニアックな話であったが、館長が調査中の東京鉱物研究所に話が及んだ。
東京中野区野方に恐らく昭和10年代に存在した標本屋さんであるが、ブック型標本がかなり出回っている。
今回、Hkさんからたいへん興味深い情報がもたらされた。
Hkさんが以前読まれた三浦朱門氏の本の中に、「野方の鉱物屋」が出てきたそうだ。
恐らく、東京鉱物研究所のことであると思うが、残念ながら本のタイトルは覚えておられないそうだ。
暫く館長の図書館通いが続きそうである。 |
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2017年7月4日(火)
篠本二郎 |
昨晩、帰宅すると郵便物が届いていた。関東の鉱物趣味の先輩であるHkさんからだ。
先日の同志社大での「新島襄の感じた地球」展の図録をお土産にお送りした所、丁寧なお礼状と共に冊子が二冊送られてきた。
その内の一冊が日本地質学会のNewsであった。その中に「トリビア学史」というコーナーがあって、今回は「篠本二郎」にスポットがあたった。
HkさんとYm先生が執筆され、館長が資料提供で若干の協力をさせて頂いた。
篠本は明治時代に活躍した鉱物研究家で著名なコレクターであった。
文豪・夏目漱石と幼い頃からの友人で知られる。しかし、神保小虎との確執やコレクションが海外流出したりと、十分に評価されていない。今、館長の手許にも1個、篠本の標本がある。
江戸・明治・大正・昭和の鉱物趣味史を駆け抜けた篠本二郎に注目したい。 |
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2017年7月1日(土)
公開講演会「新島襄の地球」 |
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早いもので、もう7月か・・・! いよいよ今月末で館長は定年退職となる。
来月からは時間が有り余ってくるのだ。まぁ、既に「有休消化」の為、週に1~2回しか会社には行ってないのだが・・・。「晴鉱雨読」の生活が待ち遠しいやら、会社生活とお別れするのが寂しいやら、複雑な心境である。
さて、今日も先月に引き続き、京都の同志社大学を訪れた。
企画展「新島襄が感じた地球」の公開講演会「新島襄の地球」を拝聴しにきたのだ。
会場には沢山の聴講者が来場されていた。ほぼ8割方は埋まっている感じだ。
館長の知った顔は殆ど居られず、同大地学研究会OBのIさんくらいであった。
講演会は新島襄の生誕からの足跡や展示物の中から、「地質構造図」、「石炭の賛」、「(新島襄が採集した神戸層群の)植物化石」について、その背景などを同大理工学部の林田教授が1時間に亘って講演された。
また、お話しは地球創世記(激変説や斉一説など)にも及び、幅広くたいへん興味深い内容であった。
折角、今出川まで来たので、ちょっと足を延ばして、京の名店「出町ふたば」の豆餅をヨメの土産(貢ぎ物?)に買いに行った愛妻家の館長であった。
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2017年6月27日(火)
TOKK |
「TOKK」(トック)と云っても、関西圏以外、更には関西でも阪急電車を利用しない方々には馴染みが薄いかもしれない。「阪急電鉄」の情報誌で、駅などに置いてある。
阪急沿線の住民である館長は楽しみにしている情報誌だ。
特に今回は館長の大好きな「天神祭」が特集されている。
自宅に持ち帰って眺めていると、なんと我が益富地学会館が「阪急沿線よいとこ図鑑」で紹介されていた。
是非、ご一読願いたい。遠方の方の為にHPのリンクを貼っておこう。
http://tokk.hankyu-ad.jp/
7月1日号をご覧頂きたい。
「天神祭」という言葉で夏を感じる館長であった。 |
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2017年6月25日(日)
予報は大雨。館長の願いは通じるか? |

千軒鉱山のズリ
叩く石は十分あるが母岩が多い

別の間歩のズリ
急斜面で採集し辛いのが難点。 |
本日は大阪石友会の野外例会だ。場所は兵庫県猪名川町の千軒鉱山跡。
梅雨真っ盛りで前日の天気予報は大雨だが、石友会は余程のことがない限り雨天決行。
前夜は予報通りの雨。自他共に認める「雨男」の館長は「またか・・・」とちょっと気が重い。
しかし、朝になって曇り空ではあるが雨が上がっている。
ヨメは「雨男やのに、おかしいなぁ・・・」
残念でしたぁ・・・今日は館長の勝ちである。遂に館長は天を味方につけたのである。
例会の参加者が川西市内で集合した後、現地へ向かう。
本日の参加者は10名。見込みよりちょっと少ない。
時々、小雨が降ってくるが、何とか観察会が終わるまでもってほしい・・・と祈る館長である。
30分程で現地に到着。Taさんと館長が簡単に説明した後、採集を開始。
何とか天気は崩れずにもっている。
千軒鉱山跡でお昼頃まで採集をした後、先日、Nkさんが綺麗な緑鉛鉱を見つけられた別の旧坑へ向かう。館長は以前、ここのズリで自然銀を見つけていたのだ。
結局、緑鉛鉱も自然銀も二匹目のドジョウは見つからず、現地で解散となった。
本日は雨男を返上できて一安心の館長であった。
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2017年6月10日(土)
新島襄が感じた地球(同志社大学企画展) |
益富地学会館運営委員会出席の為、上洛した。
今回は委員会の前にやることがあったので、少々早めの上洛である。
それは会館の近傍(・・・と云っても少々距離はあるが)の同志社大学で開催中の企画展「新島襄が感じた地球」(同大地学研究会創立50周年記念)を見学する為であった。
新島襄と言えば同志社の創立者で明治六大教育家に数えられる偉人で、奥様はあの「八重の桜」の八重さんである。
切手マニアであった館長は「文化人切手」で小学校低学年から新島襄の名前や顔を知っていたが、同志社の創立者という以外は知らなかった。
ましてや、地学と鉱物と深い関係があるなど全く知らなかった。 |

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貴重な新島襄サイン入り化石 |
会場には新島襄遺愛の天球儀や実際に使用したハンマー、作成した地質構造図、自筆の絵画、日記や講義ノートなどの貴重な資料が多数展示されていた。
その中でもコレクターとしての館長が特に興味を持ったのが、新島襄サイン入りの神戸層群の植物化石である。新島邸には鉱物岩石化石標本が遺されているそうで、自筆のラベルがあったら是非拝見したいものである。
併せて50年の歴史を有する同大地学研究会の活動を紹介する展示もあり、多くの鉱物や化石、岩石標本が展示されていた。最初の顧問は我が益富地学会館の横山卓雄先生である。また、OBの中には館長が長くお世話になってきたIさんのお名前も見える。
多くのご苦労があったことと思うが、同大地学研究会の創立50年を祝うと共に、これからも末永く続いてほしいと願う館長であった。
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2017年6月9日(金)
謎の蛍石 Part3 |
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前回(5月2日)の続き。
結局、鉱物に詳しい多くの同好に聞いても安治川の上流にこのような蛍石の産地が思い当たらない。その内、新たな展開が訪れた。
またまたネットオークションに”安治川産?”の蛍石が出現した。
発見された時期と場所、発見された時の状況はほぼ同じだが、外観がまるで違うのだ。。
石英の中に淡緑色の1cm程の八面体結晶がポツンと1個入っている。母岩の表面は細かな水晶で被われている。
このような蛍石ではフッ素原料や精錬など工業用には使えないだろう。
幻の大阪府産?の蛍石・・・謎は深まるばかりである。
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2017年6月4日(日)
嬉しいプレゼント |
大阪石友会の例会が終わり、帰宅すると館長宛の宅配便が届いていた。
送り人を見ると、白神正夫先生と共に大阪府産鉱物研究のパイオニアである先生からだった。
「何やろ?!」。開けてみると大阪府や兵庫県北摂の標本が多数入っていた。
先生がご自宅の荷物の整理をしていたら見つかったとのことで、現在では入手できない鉱物が多数有った。
豊能郡の緑鉛鉱の付いた単斜灰簾石(桃簾石)や川西市けやき坂の綺麗な孔雀石など・・・。
嬉しいコメントも添えられており、たいへん喜んだ館長であった。
先生、お心遣い有難うございました。 |
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2017年6月4日(日)
東京から戻って、即、大阪石友会例会へ |
東京から乗ったバスは早朝、大阪に到着・・・しかし、今回はこれで終わりではない。
午後から大阪市立自然史博物館で大阪石友会の室内例会があるのだ。
大阪市内で時間を潰して、旅支度のまま例会の会場へ。
我ながら元気である。
本日は、計画中の野外例会(観察会)の事前勉強会を兼ねた室内例会である。 |

産地の状況と鉱物の解説を行うTaさん |
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本会に限らないが、とにかく現地へ行って、判らないままに持ち帰って、そのまま・・・というケースが多いように思う。
そこで、世話人のTaさんと相談して石友会初の試みとして、このような事前勉強会を兼ねた例会を行った。
計画している採集会では黄銅鉱や閃亜鉛鉱などの鉱石鉱物は別にして、ミメット鉱やモリブデン鉛鉱などルーペでもちょっと厳しい微細なものが多い。現地で説明を聴くだけでは採集は難しいと思う。
参加者の反応も上々であった。更には観察会後の勉強会・鑑定会も必要であろう。
勉強会以外の通常の例会では館長が東京での活動報告を行った。
会のお楽しみ「万華鏡頒布」では会員からの提供標本が多数あった。館長はドミニカのラリマーとN会員ご提供の長崎県平戸の玉髄を頂戴した。
観察会の日程も決めたが、梅雨真っ盛りだ。今は鳴りを潜めている「雨男」が動き出さないように祈る館長であった。 |
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2017年6月3日(土)
新宿ミーティング |
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今回の上京の締めは「新宿ミーティング」である。
三井ビルの三井倶楽部に全国各地から30名以上の地学関係の方々が集まった。
Tyさん、Gaさん、Hkさん、Tkさん、そして館長の5人で新宿歌舞伎町の居酒屋で始めた会も盛大になったものだ。
ビュッフェ形式のパーティーで全国各地から多くの分野の方々が集まっているので、素晴らしい交流の場である。幹事の皆さん方に感謝である。
楽しい宴は2時間程で終了し、館長は皆さんにお別れし高速バス乗り場へと向かった。
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2017年6月3日(土)
今年も「ミネラルマーケット」に出展! |
東京二日目は飯田橋での「ミネラルマーケット」である。
今回も昨年同様、出展者としての参加である。
会場は相変わらずの盛況である。館長はメインの展示場ではなかったが、それでも多数の方々にご来場頂いた。
今回は話題の和歌山県産の阿仁鉱、館長秘蔵の大身谷鉱山の美しいピーコックオアを伴う自然銀のリッチな銀黒、大珍品・岩手県松倉鉱山の自然金、原産地生野鉱山の生野鉱などなかなか他では見られない珍品、稀品を取りそろえた。
お蔭様で出品物の半数以上が売れた。ご購入頂いた皆様に感謝。
17時に終了となり、急いで片付け、次の場所へと向かった。 |
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2017年6月2日(金)
再び、大英自然史博物館展へ。 |

ジョージ3世の濃紅銀鉱

ダーウィンの「種の起源」 |
5月28日の日記に国立科博へ「大英自然史博物館展」を見に行ったと書いたが、あまりにも人が多く、どうも見た気がしない。
そこで、再度、見学することとした。
会場へ行くと、確かに人は多いが前回よりははるかにすいている。
整理券も無しだ。今回は最初からゆっくりと見ることが出来た。
特に、前回、始祖鳥と市之川の輝安鉱以外に館長を驚かせたのが、ジョージ3世(1738〜1820 現エリザベス女王は昆孫−こんそん−にあたる)の「濃紅銀鉱コレクション」だ。ドイツ産らしいが結晶の大きな見事なものだ。
ジョージ3世も館長同様、ルビーシルバーに魅せられた人であったのだ。
他に館長が興味をもったものは、ダーウィンの「種の起源」の手稿、本でしか見たことがなかった「メアリーアニングの肖像画」、717グラムのラトロープ金塊、ブラックウッドの金塊と宝の地図、プリニウスの「博物誌」(最古の印刷物の一つ)、アラビアのロレンスに贈られた?ダチョウの卵などであった。
貴重な昔のお宝の数々に、遠い昔に夢を馳せる館長であった。
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2017年6月2日(金)
今週二回目の上京! 東京国際ミネラルフェアへ |
夏恒例の東京国際ミネラルフェア(新宿ショー)参加の為、上京した。今週の日曜日はコムロさんの即売であったので、同じ週内に高速バス2往復することとなる。前期高齢者目前の館長にはチョットきつい。
しかし、「シンドイ・・・」などと弱音は吐けない。
ヨメの前で言おうものなら、「じゃー、行くの止めたら・・・」と強烈なカウンターパンチを喰らうのだ。
昔は1時間以上前から先頭グループに並び、先を争って入場したが、近年はそんなことは無くなった。
皆さんの後からゆっくりと入場である。
入場すると馴染みの方々に先ずはご挨拶。同好とお会いすることがフェア最大の目的であり、楽しみとなった。
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会場は相変わらず平日にも拘らず、人出が多い。
今回は田上山のトパーズが大量出品されていて、中にはキログラムオーダーの超大物もあった。他に水晶や雲母、変種ジルコンなど多数。
暫くして勤務先の後輩である東京勤務のKh君が訪ねてきてくれた。Kh君とは彼が入社すぐの頃からの付き合いだ。
館長が定年退職するとの事で、忙しい中、わざわざ半休を取ってきてくれたのだ。有難いことだ。
Kh君とはお昼前まで仕事の苦労話など昔話に花を咲かせ、12月の池袋ショーでの再会を約束してお別れした。
出品物を一通り見たので、フェア会場を後に、次の目的地に向かった。残念ながら館長の琴線に触れる標本とは出会えなかった。 |
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2017年5月28日(日)
館長、大英自然史博物館展へ。輝安鉱に驚く! |
 
上:入館を待つ長蛇の列
下:見事な市之川鉱山の輝安鉱に見入る人々。テリは和田標本に軍配が上がるが、スケールは和田標本を凌ぐ。 |
コムロさんを出た後、帰りの高速バスの出発時間まで3時間近くある。
どうするか・・・思案の館長であった。「ヨシ!科博へ行くか」
上野の国立科学博物館で「大英自然史博物館展」が開催されており、すごい人気だと聞いていた。
実は新宿ショーの期間中に行く予定であったが、前倒しすることにした。
実際に科博へ行ってみると会期終了目前の日曜日ということもあって、たいへんな人出だ。整理券をもらって時間待ちをすることになったが、時間が勿体ないので、日本館の展示を見学。
時間になり会場へ。沢山の見学者で遠巻きに見る格好となった。
館長が見たかったのが、何といっても「始祖鳥」化石だ。
鉱物では市之川の輝安鉱だ。これはスゴかった。
あまりにも人が多く、時間的な制約もあって、残念ながら、ピンポイントの見学となった。
ぜひ、もう一度来たい!と願う館長であった。
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2017年5月28日(日)
岩本標本即売会へ |
今年の1月末で100年の歴史を閉じた岩本鉱産物商会の標本即売会が東京のコムロさんで行われた。
先代社長にお世話になった館長としては、これはじっと指をくわえて見ているわけには行かない。
今週の末には新宿ショーで再び上京するので、前期高齢者直前の館長には一週間に二度の上京は(しかも高速バスでの)体力的にキツいが、欲が上回った。
高速バスで早朝、東京着。時間調整を行った後、白山のコムロさんへ。
流石、100年の歴史を有する「岩本」の標本だ。特に栃木県足尾鉱山の石がスゴイ。
色々な種類の燐灰石や自然銅、磁硫鉄鉱の結晶、自然蒼鉛、生野鉱、珍品の蛍石や錫石もあった。
その他本邦各地の鉱山モノの標本も多数。その中で館長は意中の標本は2点であった。
前日にある事で運を使い果たしていた館長は第一希望は逃すも、第二希望の生野鉱山の生野鉱をなんとかゲット。
ついでに同じく生野鉱山のアントレル鉱もゲットした。最低限の目標はクリアしたものの、どうしても欲しかった第一希望を逃したので、今回はいいとこ40点だなぁ。
第一希望を逃した館長のショックは大きく、傷心の館長はコムロさんを後にして東京駅へ向かう。 |
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2017年5月20日(土)
大歩危・小歩危 |
本日はヨメとの日帰りバス旅行である。目的地は徳島県の名勝、大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)と秘境、祖谷である。
三波川帯の中にあり、礫質片岩で知られる。館長は46年前の高校生の頃に友人と訪れたことがある。
天候にも恵まれ、素晴らしい景色を楽しんだ。そう云えば、館長の代名詞である「雨男」が最近はご無沙汰である。これに「籤運の悪さ」が無くなれば言う事はないのだが・・・。 |
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その後、祖谷の「かずら橋」を訪れた。折角来たので極度の「高所恐怖症」の館長ではあったが、ヨメの手前、覚悟を決めて「かずら橋」を渡った。
先日、日本最長(297m)の「谷瀬の吊り橋」(奈良県吉野郡十津川村)を渡った。ここもかなり恐かったが、館長としては今回の「かずら橋」の方がスリルがあった。
「高所恐怖症」を再認識した館長であった。
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2017年5月19日(土)
神戸国際宝飾展 |
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今日は勤務先を午後半休して神戸国際展示場(ポートアイランド、関西ではポーアイと略す)で開催中の「神戸国際宝飾展」を見学した。
館長は昨年から参加しているが、22回という歴史ある展示会である。
会場では出展者である「FI研究室」のKさんや鉱物趣味の先輩で宝石に造詣の深いGsさんとお会いした。
京都ショーや大阪ショーで見かける業者さんも多い。
さて、館長は原石特に国産鉱物がターゲットであるが、当然ではあるが、なかなか見つからない。
そのような中で尾平鉱山の「まりも入り水晶」をいくつか置いているお店があった。
残念ながら館長が見つけた国産鉱物はそれだけ。
しかし、美しい宝石に大いに癒された館長であった。
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2017年5月14日(日)
国石になった翡翠 |
既にご存知の方も多いと思うが、日本鉱物科学会によって「国石」が選ばれた。
その前に日本地質学会によって47都道府県の「県の石」が発表されていたので、国から都道府県まで、鳥や花のように一通り揃った格好だ。
さて、丁度、4日前の5月10日は「地質の日」であった。
その日に関連して大阪市立自然史博物館で「国石」についての講演があった。講師はフォッサマグナミュージアムの宮島先生である。
約2時間のご講演はヒスイ発見のサイドストーリーも含めて、たいへん興味深い内容であった。
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2017年5月2日(火)
謎の蛍石 Part2 |
この蛍石がここで生まれたものでなければルーツは二つ考えられる。流れてきたか、こぼれ落ちたか・・・である。
この蛍石が見つかった安治川を上流に遡っていくと大阪市内の堂島川、大川(旧淀川)、淀川から三川合流地点(京都府八幡市)に宇治川、桂川、木津川が流れ込む。
宇治川は瀬田川から琵琶湖に、桂川は京都市と南丹市から亀岡盆地を経て、木津川は三重県の伊賀市と京都府相楽郡まで遡れる。しかし、流域にはこのような立派な蛍石を産する場所が思い浮かばない。
話はちょっと変わるが、大阪平野の周辺に露出する第四紀の大阪層群の砂礫層からメノウが見つかる。
このルーツを調べたことがあったが、このようなメノウを産する場所が無く、遂に判らなかった。
大陸起源の正珪岩(オーソクォーツァイト)も多量に一緒に出るので大陸起源の可能性も考えられる。
以前、木津川の広い河原から緑柱石が見つかって大騒ぎになったことがあり、結局、流域の意外な場所で緑柱石を含む露頭が見つかったことがある。
ひょっとしたら誰も知らない未知の蛍石の産地がある(あった)のかもしれない。
館長の「謎の蛍石」のルーツを探す旅は続く。 |
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2017年4月29日(土)
石ふしぎ大発見展 大阪ショー |
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【館長もびっくり!】
ゴールデンウィーク恒例の大阪ショーが始まったが、今回は初日からたいへんな人出であった。
開会直前の入場者の行列がなんと1200人!
例年、5〜600人なので、ざっと倍である。館長もびっくり!
館長が担当する益富地学会館コーナーはマニア向けの委託標本、一般の本屋さんでは手に入らない書籍や採集・コレクション用品を求めて多くの来場者で賑わった。
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【特別展示:九大コレクション】
さて、今回の特別展示は昨年の京都ショーに続いて九州大学の見事な鉱物コレクションである。高壮吉、吉村豊文、岡本要八郎といった諸先生方のコレクションである。古き佳き時代の見事なコレクションである。
その中でも高壮吉標本は凄い。迫力満点のコレクションだ。
尾平鉱山の淡青色の蛍石群晶、苗木のブルートパーズ、三ノ岳石(灰重石)、日本式双晶、握り拳大の結晶が付いた木浦鉱山の巨大な磁鉄鉱など、流石、日本三大コレクションである。
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【館長、幻の鉱物を見る】
これらの迫力満点のコレクションと共に館長にとってのお目当ては伝説の「大串の藍晶石」だ。
輝石で知られる西ケ岳の自然鉄、木浦のルビーとともに、館長の「九州三大幻の鉱物」である。
この藍晶石については国産としては(当時としては)破格の立派さとその後採集した人が居ないことで外国産では?という説も出たそうだ。
長崎県鉱物誌の著者である岡本要八郎先生もこの点に触れられている。
大串の藍晶石は一つは篠本二郎氏が和田維四郎氏に贈ったものであり、大小4個体あったそうだ。
今回展示のものは滝本鐙三氏の遺されたコレクションから櫻井欽一先生が岡本要八郎先生に贈られたものである。
外国産と考えても不思議はないレベルのものだが、当時は今のように外国産の鉱物は簡単には手に入らなかったのではないだろうか。
ミステリーである。 |
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【館長の成果や如何に・・・】
さて、館長の成果であるが、冒頭述べた通り、多忙を極めた為、初日は出品物を見ることが出来なかった。
漸く、益富コーナーに多少の余裕の出来た二日目午後に駆け足で見て廻った。
その結果、大阪府産の鉱物数点を入手出来た。
館長初見のミメット鉱や館長の住まいする宝塚市の輝水鉛鉱(これは珍品だ)など、「残り福」でそれなりに成果があった。
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上の写真は石川県小松市のSさんからお土産に頂いた「尾小屋鉱山煎餅」。
これも貴重な逸品だ。Sさん、有難うございました。
大阪ショーが無事、成功裡に終わり一安心した館長であった。
さぁ、次は6月の新宿だ。館長の鉱物の旅は続く。
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2017年4月23日(日)
謎の蛍石 |
先日、ネットオークションに蛍石が出品された。淡緑色、高さ8cmほどのモコモコとしたごく普通の蛍石の群晶である。国産蛍石としては今となれば、かなり良品の部類だろう。
しかし、この標本の来歴が実に興味深い。
採取場所が何と大阪市内、しかも所謂、大阪のベイエリアである。
「昭和40年春安治川の右岸防潮堤築造工事で海中掘削中土砂に混じって居たもの」との添え書きがある。
調べると、確かに昭和40年頃に安治川(あじかわ)で防潮水門の工事が行われていた。工事中に発見されたのは間違いないようだ。
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採取場所のすぐ近くにはUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)がある。
目と鼻の先、直線距離で僅か2km程だ。東京で云えば、TDLに近い荒川の河口近くで採れたようなものだ。
この地で出来たものとは考えられないが、どこで生まれ、どのようにしてここまでやってきたのか・・・
この蛍石にロマンを感じる館長であった。 |
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2017年4月23日(日)
大阪市立自然史博物館・石は地球のワンダー |
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昨日から大阪市立自然史博物館で始まった「特別展・石は地球のワンダー」を見学した。3月から大阪市立科学館で先行して始まったが、これで両館の展示会が出揃った。両館の展示は6月4日まで開催される。
広島大学教授であった故北川隆司教授の2000点を超える鉱物コレクションの一部を全国を巡回しながら展示しているのだ。
館長は2014年の大阪での展示(大阪市立科学館)も見学しているので、先月の見学も合わせて今回で三回目となる。
そして、今日はその記念講演会が行われるのだ。
北川教授の指導を受けた大阪大谷大学の地下(じげ)准教授の「鉱物の特徴と環境」という講演を拝聴した。
鉱物の定義から性質、出来た環境や利用について一般向けに易しく講演された。
講演会の後、標本展示を見学した。美しさに拘ったコレクションであるが、標本サイズが大きい。外国産の標本が殆どであるが、国産鉱物の逸品も何点かある。
尾平鉱山の硫砒鉄鉱柱状結晶群晶、松代鉱山産霰石などは必見である。
また、会場では「47都道府県の石」も展示されている。
このように47都道府県の石が一堂に見られる機会はたいへん貴重だ。
因みに大阪府の石は岩石が和泉砂岩、鉱物がドーソン石、化石がマチカネワニである。妥当な選定であると思う。
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2017年4月15日(土)
「自然と人工のはざま」 |
大阪の桜の名所、大阪造幣局の「桜の通り抜け」に行った。
すごい賑わいであったが、館長が小学生の頃(今から50年以上前)はこんなに人はいなかった。圧倒された。
当時は「お化け屋敷」や「のぞきカラクリ」、輪投げ、パチンコ、スマートボールなど色々なゲームがあって花見以外の方が楽しかった。
1時間程、桜とお店を堪能した帰りに梅田の阪急百貨店に立ち寄った。丁度、「北海道物産大会」を開催中でヨメからのリクエストがあったのだ。
しかし、土曜日の午後ということもあり、会場は大変な混雑で買い物どころではなかった。歩くのもたいへん・・・。
人に疲れたので、早々に引き揚げることとした。
そして、エレベーターに向かう途中で人だかりが見えた。
なんかのトークショーをやっているようだった。
「なんやろ?」。普段であればそのままスルーするのだが、その時は妙に足がそちらの方を向いた。
「自然と人工のはざまで」というタイトルで鉱物やウニの殻、人工結晶、植物などをインテリアとした作家やショップの展示即売であった。
その一角にマッチ箱を小さくしたような古い小箱に鉱物標本が入ったものが並べられていた。百貨店で古い鉱物標本に出会うとは・・・。
アンティークと云えるくらいの、かなり古いものらしく、小さなラベルが付いている。
ドイツ語みたいで、ちゃんと読めないが、鉄マンガン重石や水晶の群晶、針鉄鉱などがあった。
「ヘー、鉱物標本がインテリアになるんや」と妙に感心した。
館長のコレクションではまず、おしゃれなインテリアにはならないなぁ。
鉱物標本との意外な出会いに驚き、「鉱物にこんな楽しみ方もあるんや・・・」と大いに勉強になった館長であった。
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2017年4月9日(日)
金沢へ、石川県鉱物同好会総会 |
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石川県鉱物同好会の総会の為、金沢へ来た。高速バス4時間程のツアーである。
集合場所の鉱物標本店「石の華」に集合、総会会場へ向かう。20名程の会員が集まったが館長が入会している他の会に比べて若い会員が多いのが嬉しい。
但し、皆さん、水晶好きが多く、鉱物趣味はこれからという所だろう。
総会に先立って事務局のMさんから小松市の石文化保護条例の報告があった。
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また、品評会が行われ、館長は石川県産の鉱物(金平鉱山産金鉱と那谷産メノウ)が入ったブック型標本を見て頂いた。標本頒布も行われ、館長も何点か協力させて頂いた。福井県面谷鉱山のホタル石を頂戴した。
総会の終了後、勤務先の元同僚で金沢市在住のSyさんと久しぶりに再会し、昔話に花を咲かせた。Syさんは鉄道ファンであると同時に好奇心旺盛で歴史や旅に詳しく、館長とたいへんウマが合った。
約1時間近況報告などで歓談、また来年の再会を約束してお別れした。
夜は石友のご自宅にお招き頂き、美味しい料理とお酒を頂きながら石談に花を咲かせた。
楽しい時間を過ごさせて頂き有難うございました。
今回は金沢に一泊し、翌日の早朝出発の高速バスで金沢を発った。充実した金沢ツアーに大満足の館長であった。 |
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2017年4月2日(日)
久しぶりのフィールド、猪名川町 千軒鉱山へ |
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最近、めっきりとフィールドへ行くことが少なくなった館長であるが、今日は久しぶりに益富地学会館の観察会に参加した。
本日の目的地は兵庫県猪名川町の千軒鉱山跡である。
銅を目的に稼行したようであるが、このあたりは丁度、多田銀銅山の「奇妙山親鉉(きみょうざんおやづる)」にあたり、沢山の間歩(坑口)が存在する。
交通の便はバスが1時間に一本程度であるが、歩く距離も短く館長のような「高齢者」にも優しい産地である。
鉱山跡には、まだ索道の跡やワイヤーも残っており、稼行時の息吹を感じる。
石垣もあり事務所や選鉱場の跡だろうか。
カラミがたいへん少ないので、そのまま鉱石を手選して送ったのであろう。
採集できる鉱物は黄銅鉱や閃亜鉛鉱、方鉛鉱などのベーシックなもので、二次鉱物はそんなに多くないが大半が孔雀石のようだ。
少ないながら、緑鉛鉱やミメット鉱、モリブデン鉛鉱も見つかるらしい。
館長はあまり採集しない方針なので参考品として黄銅鉱と緑鉛鉱(らしいもの)、ミメット鉱(らしいもの)を採集した。
今日は天候にも恵まれ、抜群の採集日和であった。
「雨男」の汚名返上も出来、気分の良かった館長であった。
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2017年3月27日(月)
日本の鉱物産地総覧 |
館長の鉱物趣味の師匠であるYsさんが「日本の鉱物産地総覧」を発刊された。
本邦の鉱物産地の殆どとそこの産出鉱物を纏めたもので、900ページに及ぶ大作である。
鉱物趣味歴60年以上というYsさんの力作であるが、200部限定再版無しとの事で、発行後一週間で完売したそうだ。
正に「幻の名著」である。入手できた館長は幸運であった。これからも産地や産出鉱物は増加の一途をたどるであろう。
増補改訂版を期待したい。
この本に関連して、以前、Ysさんから館長に問題を出された。簡単そうで難問であった。
「日本で最も鉱物種の多い産地はどこか?」という問いかけであった。
鉱山であれば足尾、生野・明延、尾去沢、神岡、ペグマタイトであれば蛭川・苗木や石川山、新鉱物・新産鉱物であれば布賀や糸魚川周辺・・・と館長は思い浮かべたが全部外れた。意外な産地であった。
答えはいずれこの日記に書くつもりであるが、皆さん、一度考えて頂きたい。正解したら大したものである。 |
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2017年3月25日(土)
大阪市立科学館・石は地球のワンダー |
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大阪石友会の例会に参加した時、博物館の掲示板に貼られた多数のチラシの中から意外なものを見つけた。
「石は地球のワンダー」という特別展で大阪市立自然史博物館と大阪市立科学館でのジョイントという珍しい展示である。
以前も大阪市立科学館で展示された「北川隆司鉱物コレクション」と自然史博物館に寄贈された「金澤芳廣化石コレクション」の展示である。
今日は先行してスタートした科学館の展示(3/14〜6/4)を見学に来たのだ。
新潟県草倉鉱山の黄銅鉱単結晶は超一級品でコレクター必見であろう。
自然史博物館でも4/22から開催される。(6/4まで)
是非、二館の展示を共に見て頂きたいと思う。館長も自然史博物館の展示がはじまったら見学に行こうと思う。
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2017年3月19日(日)
大阪石友会例会 |
久々の大阪石友会の室内例会である。
鉱物産地の立入禁止や枯渇、会員、特に運営側の高齢化で、各会は苦労されているようだ。
50周年を越えた石友会も例外ではない。なんとか会を盛り上げたいものである。
本日は10名の会員が集まり、エネルギッシュに活動されているKさんからの三日間に亘る活動報告やTさんから、石友会も協力している、鉱山跡を活用した兵庫県川西市の「ゆめほたる」の報告等が行われた。 |
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2017年2月4日(金)
益富地学会館・楽しい鉱物実習講座へ |
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はじめて益富地学会館の「楽しい鉱物実習講座」に参加した。
今回は館長にとって特に興味深いテーマがあったのだ。
それは「霧箱」である。「霧箱」は他の博物館で実物を見たことがあるが、実際に「動いている」ところを見たことが無かった。
「霧箱」は実際に放射線が飛んだ「航跡」が飛行機雲のように見られるというものだ。まるで生き物のように航跡が見える。これは感動した。
他に炎色反応やスパー石の酸によるゼラチン化など読み物で見たことはあるが実物は初めてというものばかりだ。
霧箱の中で放射線の航跡がビュンビュン飛ぶのを見て、童心に帰った館長であった。
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2017年1月31日(日)
嗚呼、岩本鉱産物商会 |
数日前、ネットを見ていて、館長にとってたいへんショッキングなニュースを知ってしまった。
100年の歴史を誇る東京の岩本鉱産物商会が廃業するとの事のである。岩本と言えば、大昔、九大の高壮吉や東大の若林弥一郎、粟津秀幸などの錚々たる面々が集った標本商であり、サロンであったのだ。ここには若き日の櫻井欽一少年も頻繁に訪れ、多くの先生方との交流が生まれたのである。鉱物趣味の源としての標本商としては金石舎と岩本が双璧であろう。
金石舎からは長島乙吉や花岡冨士三郎、岩本からは凡地学研究社を創設した田中正之助など多くの人材を輩出した。
また、岩本ブランドのブック型標本もOEM?も含めて世に沢山出たのだ。
館長は時々、岩本を訪れ標本を見せてもらったが、かなり立派なもので手の出ない標本が多かった。
館長にとって、一つの時代が終わった。淋しさを感じる館長であった。 |
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2017年1月9日(月・祝)
化学と宮沢賢治 |
三連休の最終日、中之島の大阪市立科学館で開催中の「化学と宮沢賢治」を見学した。
宮沢賢治の生誕120周年の記念イベントである。
今回は宮沢賢治の作品中に出てきた化学用語が実際にどのような物質や現象かを展示する企画展である。
宮澤賢治はよく知られた「石好き」であり、作品にも多くの鉱物が出てくる。
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今回はそのような鉱物にもスポットが当てられており、益富地学会館も展示協力している。
「老眼にも負けず、(腰や膝の)痛みにも負けず・・・そういう爺さんに私はなりたい」と願う?館長であった。 |
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2017年1月1日(日・祝)
新年のご挨拶 夢に向かって! |
皆様、あけましておめでとうございます。
旧年中は「鑛物趣味の博物館」をご愛顧頂き、また館長個人も多くの石友、同好の方々にたいへんお世話になりました。
厚く御礼申し上げます。
「鉱物趣味の博物館」、「館長の鉱物日記」も諸般の事情により更新が滞りがちで、読者及び石友の皆様には誠に申しわけなく思っております。
そのような中でも日々、訪問頂いている皆様には感謝しかございません。
以前のようにはなかなか参りませんが、鉱物に対する情熱は些かも衰えてはおりませんので、引き続き、お付き合いの程、宜しくお願い致します。
さて、私事で恐縮ですが、館長は今年7月で遂に65歳となり、勤務先を二度目の定年退職の予定です。
「晴耕雨読」ならぬ「晴鉱雨読」の生活が始まる予定です。
42年間ひたすら仕事をし続けて参りましたので、サラリーマン生活に別れを告げる寂しさはございますが、鉱物趣味については「生涯現役」でございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
最後になりましたが、石友の皆様、石を愛する同好・同志の皆様、「鑛物趣味の博物館」のお客様、そしてそのご家族、関係者の方々のご健康、ご多幸、鉱物趣味の益々の発展、そして石を愛する皆様の「石運」を心からお祈り申し上げます。 |
館長敬白 |
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